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Abstract No.4
誰かのようで
そうでもない
曖昧で不確かな輪郭
泣いているのか
笑っているのか
死んでいるのか
生きているのか
わかりもしない
影達の世界
硝煙 香水
月下 陽炎
分断 共有
声を失ったまま
声を得たような
断線の先の自由
誰も見たことのない
絵を描こう
水平線が、すぐそこに来ている。
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鈍色を貫く紅
降りしきる蒼
白と黒は寄り添って離れ
光と影のあわいに踊る
あなたの形をたどっていって
わたしの心をたどられていく
一致する焦点
聞き合った二人のホール
誰かしらが見ていた