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風紋
つまらなさに耐えきれなくなって
そうね
朝に爪を立てる
水色に紅が混じって
とても綺麗
お人形さんにはどうも
疲れてしまって
バッサリと切った髪
棺桶からもう出ようと思うの
花を敷いた人には悪いけど
やっぱりの垂れ死んでも外が好き
土と風に帰るわ
灼熱の日に焦がされて
ため息と微笑み
生きる限りの命
自分の足で立って行ける
嬉しさと切なさ
人魚にはなれなかったわ
だけど
わたし、自由よ
とてつもなく
太陽と星に抱かれて
次の針路を決め
砂を踏み
碑石をたどり
歌に連なる
ゆるりと
首筋を撫でる
風
どうとでも
形容を変える世界だけど
わたしは。