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From A to Z  作者: Jade
Z
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1.

知ることのできない悲しみが

夜空の果てで鈍く光る

わたしは誰の名を呼ぼう

この削れた魂を抱えて


2.

ほら

誰でもないわけだし?

どう過ごしてもいいんだけど、

Bad Appleを蹴り飛ばして

嘲笑うセンセイにはなりたくないの

支配の傘を切り裂きたい

お人形遊びはもう沢山

櫛を投げ捨てて

雨夜を走るわ

友はヒールだけね


3.

嵌まり損ねたピース抱えて

敵味方のオセロゲーム

飲みかけのグラスが独り

戻れないの

数珠繋ぎの希望と絶望

苦笑いで辿る

名前くらいよすがにさせてよ

きっと忘れるけど


4.

大して好きでもなかったのに

心が割れるような気がしたわ

思惑としがらみにとりつかれて

知らない夢を見ていたよう

曖昧な香りが頬に刺さる

気付かなかったのよね

きっと


5.

不思議と死んでないから

生きてるわけだけど

背後を駆け登る

色とりどりの泡沫を

横目で見てため息、

         の振り。

心底どうでもよくて

オランジェットをつまむ

恋より素敵な話が聞きたいわ

夜が開ける前に


6.

なんてことないさ

だから今日も

月の見えない街で歌う


やっと完結。

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