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From A to Z  作者: Jade
Z
126/130

跪いて祈る

スマホ越しに

予定調和の別れを終えて

浮かび上がった

朗らかな悲しみを

ためつすがめつする


少しずつ

少しずつ

ズレてきた関係で

もう長くはもたないことを

沈黙から知っていた


いずれ離れる君に

何ができるだろう

考えて

知りうる限りのアニミズムと

聖書の話をした


絶望の中で一人死ぬのだけは

避けてほしかった

だからと言って

君に近付く「宗教じゃない何か」は

なおのこと狂わせるように見えた


夏目漱石は

死か、狂気か、宗教かの

三択だと言ったらしい


人間でしかない私に

救えることはない

君を生かす神の言葉があるように

祈りながら眠る

夜明けが迫っていた


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