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From A to Z  作者: Jade
Y
122/130

自動記述〔Flesh〕

脳髄から血が滴り落ちて

落ちて

飼えなくなった絶望が

笑いだす

あの日を埋め立てて

腐り果て

鎖は千切れもせず

契りなく

産み落とされた空虚

ああ.

その名前を呼ぶな

忌まわしい子

その名前を捨てよ

いとおしき子

お前の腹には

澱んだ水しかない

セミ

あのように

乞うのはもはや

無謀でしかない

姦しい求愛は

耳を塞ぐばかり

だろう?

愛玩を去り

風と共に生きよ

肌を剃る闇路を抜けて

神泉たる聖域に還れ

我々の本能はもはや

適応を過ぎてゆく

あまりにも

あまりにもできすぎた

社会となっては




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