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From A to Z  作者: Jade
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春の残像

入る箱のない哀しみ


0ばかり数えてしまうの


みんな歩き去ってゆくから




押し留めた涙は


タールのように粘ついて


あたしの喉にからまったまま


あなたの優しさに疚しさがあるなんて


知りたくはなかった


でもね


本当は知っていたのよ?


あなたがわたしに恋をしていたこと


けれどあなたは臆病だったし


わたしはそんなあなたを


男としては見れなかった


覚悟の足らない男が


どれほど家族に混乱を招くか


骨身に染みていたから


結局


好きにも嫌いにもなれない


その割り切れなさが


あなたを勘違いさせたのでしょうね


後ろ髪を引かれても


振り返ってはならなかったのだわ


友人以上になれないのなら




最後に一つ


わたし群青が好きだったの


あなたがくれる薔薇じゃなくて



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