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Summer drug
とっちらかった魂を
ひとつひとつ
拾い集める
わたしは
死に戻り
いつかの涙
だれかの愛
気だるい午後を
ぞんざいに見上げる
嫌悪を踏みにじって立つ
はすかいの強さ
腐りかけた桃を噛み締めて
甘さと苦さを愛でてみる
“わたしの名を口にして“
滅ぼした夏の夢
鏡を拭いて
口紅を塗り直した
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肌を削り直す代わりに
香水を浴びる
女の影を知り抜いたひと
消えてしまったわたしを
あなたも知っているのね
どうでもよいけれど.