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From A to Z  作者: Jade
V #性暴力に関する詩を含みます
107/130

醜く美しい彼女

もう十年以上前になるか

ここではない場所で

ひたすら恨みの詩を

綴っている女性がいた


毎回毎回それだから

僕はもう厭きてしまって

他の詩を書かないのか

聞いたことがある


その時の彼女は

確か笑いながら言った

わたしにとっては

これが現実なの、と


淡々と呪いを吐きながら

生ける詩を愛でた女性


僕はあなたに褒められることが

いっとう嬉しくて

だからこそ

闇の底から一歩もでない詩に

苛立っていた


青かったな


あなたが

しあわせでも

しあわせでなくても

詩がありますように


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