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哀しみだけが寄り添っている
息もできない
分裂と統合の中で
しみ入るような
孤独の言葉
わたしを犯しながら
わたしを抱きしめる
その奇妙さを
子供のわたしは
切り刻んだ
孕むことのない
絶望を
君は何と言ったか
殺されてもいいほど
愛しているのなら、
手放して欲しかった
風切り羽を引き抜いて
同類にするのではなく
しかし、
しかしね、君
檻の孔雀を哀れだと
わたしも思ったけれど
彼の魂は自由だ
絶望だけが
糧なのではない
沈丁花が香る風の音
梅雨明けの虹
そんなもの、でも
震えてよいのだと思う
かつてわたしを殺したという君へ




