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白い部屋
生きてゆくことの
不自然さを
消化できずに
臥せっている
病とはなんであろうか
枯れた薔薇を盗み見て
天井に戻る
光が滲むのに
この頃慣れてきた
数えるのもおっくうな薬を
窓から投げ捨ててしまいたい
泣いていたいのに
それもまた不都合で
ぼんやりとネットを漁る
君と同じ闇を見ていることが
哀しくて、安らぐ
同じように日々苦しんで
小さな幸せを拾い
ほんのひととき
浮かび上がる
誰かの飛ばした
シャボン玉のように
屋根を越えられたら
良かったのに
ふよふよと漂ったまま