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一行詩集《画廊喫茶》
夏の絵になった。久々の喫茶
古いか、古臭いか、それが問題
時代性を離れて存在できる芸術なんてない、そう思わせる昭和の絵
一音一音刺繍するような手付きで編まれた憧憬
初めて書いた詩は小学校の宿題で、初めて詠んだ短歌は祖母を継いで
現代芸術の感想文、やけくそポエムになっちゃった
優れた画家はいつも不思議な物語をまとっているものね
瑞々しく咲きこぼれる絵のひとは瀟洒なおばあさまですって
心尽くしの、例えようもない時間
PCで忙しない客も、一息。求めてるのかなぁ
また来ますって心からの笑顔!