プロローグ
初投稿です。文章力が無いので下手ですが見ていただけると嬉しいです。楽しんでいただけるともっと嬉しいです。誤字や脱字、意見などはできるだけ歓迎します。
「そっちに行ったぞ!」
「わかった!」
そう返事をすると弓を構え、矢を放つ。
「ブギィィィィ‼︎」
矢が刺さった獲物は叫び、絶命した。
「お疲れ様。いつも助かるぜ。今日の分はこんくらいでいいだろ」
「ほんとシルヴィはすげぇよな。一発で仕留めるとか」
「そんなことはない。お父さんやお母さんに比べればまだまだ」
「あの人たちはなぁ…。まぁ、もう帰ろうか」
雑談を交わしながら仕留めた獲物を袋に入れ、帰路につく。
しばらく歩いていると村に入口が見えてきた。
「おう、おかえりー。今日はどうだった?」
「今日は大量だ。シルヴィのおかげで早く仕留められたからな」
そう言いつつ村の中に入る。ここが私たちの村、アラームだ。私、シルヴィ・スカーレアはこの村の狩猟団の一員として働いている。今日は大量の獲物を狩ってきたばかりだ。
「おかえりー‼︎今日はどうだった?」
そう言いつつ近寄ってくるのは、幼馴染のミスティア・ブラッドリーだ。黒い髪と金色の瞳が特徴の猫系獣人だ。
「たくさん取れた」
そう言って袋の中を見せる。
「わー!ほんとだー!たっくさーん‼︎」
「うわーシルヴィの奴、また女のくせして狩りなんかしてるぞー‼︎」
「ほんとだー‼︎女のくせして狩りなんてやってるー!」
と言ってくるのはいじめっ子たちだ。ま、そんなことを繰り返し言ってくるが、特に気にしない。
「ちょっとー!村の為にしてるのにその言い草は無いでしょー‼︎」
「ミスティアが怒ったぞー!逃げろー‼︎」
そう言い残していじめっ子たちは逃げていく。
「はぁ…。ごめんね、シルヴィちゃん」
「ううん、別にいい。言わせておけばいい」
「そうかなぁ?次はしっかり言っておくからね!」
そう言ってミスティアはいじめっ子たちが逃げた方向へ走って行った。
私は獲物が入った袋を大人たちに預け、自分の家に向かう。
「お帰り。今日はどうだった?」
と言ってきたのはお父さんだ。銀髪で瞳が緋色が特徴の狼系獣人だ。聞いた話では銀狼という種族らしい。お母さんも同じ種族だ。私ももちろんその特徴を継いでいる。どうやら庭でいつもやっている鍛錬が終わったとこだったらしい。
「大量だった」
そう言ってVサインを作る。
「そうかそうか。中で母さんが待ってるぞ」
お父さんが頭を撫で、家に入る。
「おかえりなさい。あら、その顔だと今日は大量だったのね。さて、まずはお昼にしましょう」
そう言って私たち二人を迎えるのはお母さんだ。
お昼と聞いた瞬間、腹の虫が鳴き出した。どうやら結構お腹が空いていたらしいらしい。椅子に座り、お母さんがお昼ご飯を持ってくるのを待つ。少しするといい匂いが漂ってきた。
「はい、今日の夜はお肉になると思ってスープにしたわよ」
「母さんはいつも料理を考えるのがうまいな。それでは」
「「「いただきます」」」
そう言い終えるとご飯を食べ始める。
「そうだ。今日はいつもより少し厳しくするからな」
お父さんがそう言うと、お母さんがあらあらといった顔をする。
「わかった」
そう言うと私はおかわりを頼んだ。