春林の道
風と共に桜の花びらが舞い、木が春の訪れをささやく。
すっかり暖かくなり、道端に花が群を成していたり、ホトトギスの声がちらほらと聞こえてくる。
「ずっと……ずっと好きでした!」
目の前にいる男子が私にそう叫ぶ。
辺りは静かだ。陽の暖かさで隣にある家屋の屋根が軋んだ。
彼は私の目をすっとみる。
私は戸惑った。
彼の純粋な気持ちには応えられそうにない。
そう、わかっているのに。
心の中では葛藤が生じている。
「私も……好きだよ」
ぽつりと口からこぼれる言葉。
私は耐えきれなくなって目を逸らした。彼の向こう側に見える明るい林を見る。
もしもそこに入ったとしたら迷うだろうか。
明るい。道は確実にある。
だけど迷う。
「だけどね、だけどね……」
私は言葉を絞り出す。
どうしても彼に伝えなくちゃいけない。
「いいよ、言わなくて」
「え……」
次の瞬間、彼に抱きしめられた。
暖かく、どこか懐かしい感じがする。
そっと目を閉じた。
「ずっと好きだ。俺は待ってる」
私は彼の制服をぎゅっと掴んで「ありがとう」と言った。
お久しぶりですの方はお久しぶりです!
初めての方は初めまして!
ずっと一ヶ月以上連載を停止していました。
受験勉強? 何それ美味しいの?
まぁ、無事卒業できたので記念に書きました。
ズバリ! 私の心情を表してると言って良いでしょうかね。
今回は、卒業では無いけれど、別れてしまう二人を書きました。
いや、すんげえ稚拙な文章になってる(元々だけど)
ケータイ小説みたいな感じですかね。
それでは、また!