ケアレスミス
鐘が響く
それは暗い教室が来たことを告げる
眠れぬ夜
うたた寝できない授業
イコールで結ばれる時
何乗すれば答えが見つかるのだろう
揺れる夕陽の中で
白紙が積もる
埃を無情に被る
ただ一人きりであるから
足し合わせるものも
引けるものも
ない
駆けるなら割り切れないままで
誰にも見えない痛みを
声を潰した喉で堪えよう
解法がいくつもあるパズルを
ひたすら解いた先には
きっと何も無い
自己満足と成績の項目に
レ点が付くだけ
そして出した後で気付く
あれにもあそこにも
ちょっとした間違いが隠れていたことに
遅れながら