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71 最後まで味方でいてくれてありがとう


予定以上に長居をしてしまった

気付けばあのレポナントカさんとの約束の日がすぐそこまで迫っている

俺とミヤコ そしてミキョシィはエレクトリシティーの外に

ギルドへの別れは最低限で済ます そこまで思い入れは無かったから


「そういえばホズミナの家でこれを見つけたの」


ミキョシィが見せたのは一枚の写真 それを見た彼女は思わず笑ったとか


「だって見てよホズミナの娘ちゃん! 全然年齢が違うんだもの……

どっちかといえば心晴君と同い年??」


「……だね」



「お兄ちゃんとミキョシィさんを足して二で割ったお子さんってことね

ホズミナがお兄ちゃんを家に呼んだのも 何かしらの目的があったってこと

そして実娘じつじょうに注げなかった愛情を二人を通して示せた

……ってことで良いのかしら??」



まるでホズミナの代弁者の如くミヤコの舌が止まらない

だけど妙に納得してしまう この三人の中で一番ホズミナを知ってるのはミヤコなのだから


「ミキョシィはこれからどうするの?」


「せっかく自由になれたし…… 暫くは一人旅でもしようかなぁ」


腕を上に伸ばしてみせる彼女の目に止まる 家族と買い物中の枷の無い女の子

まるで懐かしむ彼女の表情は印象深かったのを覚えている


「どうしたの?」


「あの子…… ちゃんと幸せになってるみたいね」


「えっ?」


「元の名前はトゥイッタ だけど今はエクスズだって」


「……奴隷なのか?」


「うん…… でも必死に幸せになった あの子も私も……

もう会えないけど悔いの残らない選択が出来たって満足してるの」


「ふぅん……」


よく解ってやれなかったが

淋しさも嬉しさも伝わる彼女はその表情で俺を抱き締めてきた


「私の為に街市長達に立ち向かってくれてありがとね!

アンタ…… とてもかっこよかったよ」


「うっ……!!!!」


金髪美女の気持ちのこもったハグ 気持ちぃ クセになりそう

しかしえげつない形相で睨んでいるミヤコの方を振り向くには少し勇気が必要だった



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