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俺がやるべきこと①

――――――これはまだ俺が如月傑だったころのお話

 日差しの暑い夏の日だった。汗がすごく出て絶好の海水浴日和の天気だから海に入りたい。


「傑!!海まではあと何キロだ?」

「そうだなあと2キロってところだ。」


 今話しかけてきて運転をしている男は大地博人。俺の親友だ。

 性格も体格も良い、そして身長も俺より高いし、女の子にももてる。

 なんか男として負けた気分で紹介していて悲しくなってきた。


「お兄ちゃん!海に行ったらかき氷食べていい??」


 こいつは妹の如月美香、長い金髪のせいかクラスでは結構目立つようだ

 兄の色眼鏡かもしれないが美香は美人な方だと思う。

 これは美香本人に伝えてはいないが、実は博人がひそかに思いを寄せていると相談をされてことがある。

 妹と親友が付き合ったらと考えるとなんだか複雑な気分だ。


「食べてもいいけど1つまでにしろよ。お前いつも3つくらい食べておなか壊すだろ。」

「今日は1つしか食べないもん!」

「相変わらずスグちゃんとミカちゃんは仲良し兄妹だね。」


 最後にこっちの黒髪長髪でいかにも清楚系お嬢様って感じの女の子はヒロトと俺の幼馴染の高杉牡丹。

 大学でもかなりもててるみたいだけど全然彼氏を作らないから理想高過ぎ牡丹とか呼ばれている。


「うん。美香大きくなったらお兄ちゃんと結婚する予定だもん。」

「お前はもう十分大きいだろ。」


 というのも美香はすでに高校2年生で俺と年齢は2つしか変わらない。


「傑......突っ込みどころはそこじゃないと思うぞ。」


 笑いが溢れそんな幸せな生活がいつまでも続くと思っていた。

 そう、このとき反対車線を走っていたトラックが車線を無視してこちらに突っ込んできた。

 車はよけることもできずに俺たちはそこで死んでしまった。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 気がつくと白い床がずっと続いている世界についた。


「傑、大丈夫か?」

「博人か?美香と牡丹は?」

「牡丹はあっちで眠っている。美香はいないみたいだ。もしかしたら死んでいないのかもしれない。」


 そうこう話しているうちに牡丹も目が覚めたようだ。


「スグちゃん!ヒロくん!ここは?」

「いや......俺たちにもさっぱり分らないんだ。」


 突然明るくなった......いや女神様が現れて明るくなったんだ。


『如月傑さん、大地博人さん、高杉牡丹さん。死後の世界へようこそ』


 やはりさっきまでのは夢じゃなくて俺たちは死んでしまったんだ。


『私の名前は女神ウリエ。あなたたちに再び生きるチャンスを与えましょう。』

「チャンス?」

『はい。具体的には異世界で魔王に苦しめられている世界に行ってもらい、そこで見事魔王を倒すことができれば新しい生を与えることにしましょう。」

「分った。俺はやる。」


 博人は率先して答えた。


『あなたは勇敢ですね。そっちの2人は?』

「異世界に行くと何か力はもらえるのでしょうか?」


 俺は聞いてみた。異世界転生と言えば何か力をもらうのは定番だしな。


『もちろん。特別な力を与えましょう。』

「じゃあ、死んだとき元の世界に転生できる力というのはどうでしょうか?」

『能力が使えるのは1回限定で、転生後の世界では1ヶ月しか生きれないということでしたら力を与えましょう。』

「はい。ありがとうございます。それで十分です。俺も行きます。」


 これで向こうで仮に死んでも美香が生きているかどうかは確認できそうだ。


「私は......やめておきます。」

「牡丹......」


 俺たちは牡丹の方を見た。


「私には戦いなんて無理よ......」

「分った。牡丹は天国で待っててくれ。すぐには行かないけどいつかまた会おう。」


 博人はやっぱいいやつだな。


「ああ、俺たちにはさよならなんてさみしいもんな。またなって言って別れよう。」

「女神様!俺にはどんな武器でも達人のように扱える力をくれ!」


 博人は女神様に言った。


『いいでしょう。2人にスキルを与えます。』


 スキルをもらい牡丹に別れを告げ俺たちは異世界に転生したのであった。

 転生した世界で魔法という力がありそこでは法則を理解することで魔法を行使できることを知った。

 俺には魔法の才能があったようで魔法中心の戦闘、博人は武器中心の戦闘で次々と敵を倒した。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



――――そしてある村でのこと


「今日も魔王幹部を倒すことができたな。この調子なら魔王も倒せちまうかもな。」


 ヒロトは自信満々に打倒魔王を宣言した。


「俺の弓の力があれば余裕よ!!」


 こいつは途中で仲間になったヨハン、転生者である。

 はじめて見た時はかなりインパクトがあった。なぜかって?

 服が緑一色だったからである。昔は目がちかちかしたけど今は平気だ。


「私の回復魔法があることも忘れないでよ。」


 こっちも仲間で転生者のアリア。

 ツインテールでわがままお嬢様と言う感じだ。

 このパーティーでは紅一点と言うこともあってわがままに拍車がかかっている。

 俺たちは4人で冒険してきて魔王軍幹部をすべて倒し残りは魔王のみといったところまで来た。


「お待たせしました。」


 若いウェイトレスさんが料理を持ってきてくれた。かなり美人だ......いや待て......


「ボタン?」


 俺は思わずそう声をかけてしまった。

 ヒロトもウェイトレスの方を見た。


「何だって。いや......まさか......でもどう見てもボタンだ。」

「お客様どうかされましたか?」

「ボタン俺だよヒロトだ。」

「ヒロト様ですか?あいにく私にそのような知り合いはおりません。」

「ヒロト。ここは......」


 俺はヒロトを制止することにした。


「すみません。知りあいとよく似ていたものですから。」

「ああ、そうだったんですね。」


 ウェイトレスさんはお辞儀をしてそこを立ち去って行った。

 間違いなくボタンだろう。でもあの反応はどういうことだ。

 そもそも何でボタンがこの世界にいるのだろう。


「ヒロトお前さっきのウェイトレスさんが美人だったからってナンパしてたんだろ。」


 ヨハンはヒロトを茶化した。


「違う。そうじゃないんだ。」

「まあ、私ほどの美人じゃなかったけどね。」

「それはない。」


 ここだけ3人の声が揃った。


「あんたたちひどいわね。」


 そしてこの後魔王城に向かった。

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