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第一章 プロローグ

 赤い景色が広がっている。

 ドロッとした気持ちの悪い感覚が全身で感じる。

 この赤いものは俺から流れ出ていることに気付いた。

 どうやら交通事故にあってしまったようだ。

 これから自分は死ぬことを理解していく。

 徐々に考えが鈍り意識が遠のいていく。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



――――――体の痛みがない。

 ここはどこだ。あたりは白い床がずっと続いている。

 天国?死んでしまったのだからおそらくそうだろう。

 俺、如月スグルの人生はもう終わったと実感できる。

 

『如月傑さん』


 どこからか声が聞こえた気がする。


「誰だ?」


 周りには人がいないように見えるが声が聞こえたので答えてみた。

 綺麗な女性が上の方からゆっくりと現れた。

 その女性は金髪でとてもなめらかな長い髪でうっとり見惚れそうなほどである。

 しかも、白いドレスを着ていてこの世のもので作ったとは思えないほど繊細な衣服を

 纏っておりそのせいでより幻想的な感じを印象付けている。

 ......ここはこの世ではないから当たり前か......

 思わず自分で自分に突っ込みを入れてしまった。


『私は女神ヴェルと申します。あなたは死んでしまったのです。』


 ステータスボードが表示された。[名前:ヴェル 職業:女神]と表示されている。

 自分でも死んでしまったと思っていたので特に驚きはない。

 さっきまで血まみれになっていたのに、今は体に全く痛みも傷もないのでここが死後の世界と言うのは理解できる。


「そうか。俺死んでしまったんだな。」

『はい。残念ながらあなたは一度死んでしまいました。』


 とても奇麗な顔の涙目は美術品の絵画にでもなりそうなほど美しかった。

 その聞きほれるような美声は聞いているととても穏やかな気分になり自分が死んだことを取り乱さずにいれた。

 一呼吸おいてそのまま女神は話を続けた。


『ですがあなたには今一度生きるチャンスを与えたいと思います。』

「チャンス?」

『はい。異世界で魔王に苦しめられている世界に行ってもらい、そこで見事魔王を倒すことができれば新しい生を与えることにしましょう。』

「なるほど......」


 俺は日本でも漫画やアニメはよく見ていた。

 その中でも最近は異世界に行く漫画や小説やアニメが多いことにも気づいていたし、

 実際読んだり観たりして面白いものが多かったので特に好きなジャンルでこの手のことは自分でも詳しいと自負している。

 異世界転生すればきっと強力な力を手に入れてその力を使い魔王を倒したり、世界の危機を救ったりするのだろう。

 このまま天国に行くより異世界で冒険するというのにはあこがれがあった。


「続きを聞かせてください。」

『でも危険なことをしたくない方には新しい人生を1からスタートすることもできますから安心してください。もしも、異世界で魔王と戦ってくれるのでしたら特別な力をプレゼントします。きっと戦いの役に立つでしょう。』


 女神から聞いた話では異世界転生のテンプレートのようなものだったので理解は早かった。

 それに女神から話を聞く前から異世界で冒険をしたいと思っていたので答えはすぐに出た。


「俺は異世界でもう一度やり直したいです。」


 普通の異世界転生者なら「異世界で死んだらどうなるのでしょうか?」とか「魔王がいる世界はいったいどんな世界なのでしょうか ?」とか

 ここでいろいろ質問とかするんだろうけど今の俺は質問をする必要がないのですぐに答えた。


『あなたは勇気がありますね。ではあなたに特別な力を与えましょう。』

「どんな力でもいいんですか?」


 ここでどうしても確認しなければならないことがあった。

 俺にはある力を必ず手に入れる必要のあためこの質問だけはしなければならなかったのだ。


『ええ。もちろんです。魔王と戦ってもらうためですから』

「そう。だったら絶対遵守のスキルが欲しいです。」

『その力はありますが魔王とか魔族には効きませんよ。具体的にはあなたに敵意がある相手には効かない能力なのです。』

「なるほど。でも敵意がない相手には効くのですね。」

『ええ。その通りです。』

「だったら構いません。その能力をください。」

『分りました。あなたに授けましょう。』


 目の奥が熱くなっていくのを感じる。

 まるで自分が新しい自分に変わっていくかのようだ。

 ステータスボードに先ほど女神からもらった能力が表示された。


『それではあなたを異世界にお送りしましょう』

「待ってくれ。」


 俺は女神の行動を制止するように言った。

 

「もうスキルは使えるようになっているのか。」

『はい。もちろんです。相手の目を見てその相手にさせていこと想像するだけで相手を支配できるでしょう。』

「そうか。」


 俺はすぐさま女神の目を見てこう想像した。


「スキル絶対遵守!!」


 ――――――よこせ。お前の持つすべてのスキルを。

 突然女神は光りだし、同時に先ほどと同じように目の奥が熱くなっていくのを感じる。


『うぅ......あぁあ............』


 両手で頭を押さえ女神はその場に倒れた。

 ......成功したのだろうか?

 すぐさま自分のステータスボードを開いて奪った能力を見た。

 大量のスキルがステータスボードに表示された。

 俺はこの後すぐにやらなければならないことがあった。

 記憶消去(貸与禁止能力)――――まずはこれだ。

 女神から奪った記憶消去の能力を使い女神に使った。


『うぅ......』


 苦しそうな表情を浮かべ、おそらく気絶したようだ。

 次に......あった異世界転移(貸与禁止能力)。これを使用しよう。


「スキル異世界転移!!」


 光に包まれ女神と一緒に転移した。

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