7話 農・耕・地
2016年お疲れ様でした。本日2話目となります。
余裕があれば、もう一度くらい更新したいなと考えております、、ぐふっ
ヒイラギ爺さんの家からステラさんの畑へ向かう。
この地帯では一年が365日であり、夏のような温暖な気候と冬のような寒冷な気候を繰り返している。
今は冬の期間に入ろうとしているところであり、外気は徐々に寒さを増していた。
この時期から育てるジャガ麦はデルフォイ村で主食であり、この国でも広く普及している。
『確か今季は小さいほうの畑を使う予定だったな、、』
耕作は2つの畑を交互に使用している。
これは一つの畑をずっと使用することでその"地"へ蓄えられている”値”が減少し続け、作物の育ちが遅くなるといわれているからである。
『土地も少し余裕があるし、この際少し畑を広げていこうかな』
ピュトンは立てかけてある木製の桑を手にとり、畑の端へと向かっていく。
今ステラさんは一畝弱の畑と二畝ほどの畑を所有し作物を育てているが、所有面積の半分に対して毎年税がかかる。
そのため一畝畑の年は余裕がなく、ぎりぎりの生活を送っていることも少なくない。
それなら収める税は多くなったとしても、同じ面積にして毎回安定した収入を得るほうが良いと考えたのだ。
その分自分が働けば問題ないし!
最近は半日休みなく耕しても大丈夫になってきたからね。
おーしっ、いくぞ!
まずは畑全体へ均一に石灰をまき、気合いを入れて鍬を振り上げるっ。
”ザクッ ザクッ ザクッ...”
{一時間後}
ふう、、こんなものかな?思ったより早く終わっちゃった
これ以上広げれないし、肥料と種をとってきてこのまま種付けまでやってしまおうかな
『おやおや、ピュトンちゃん精が出るねぇ、、ステラも良い息子を持ったもんだわ』
一息ついて考えていると、隣の畑で作業していたオフクさんから声がかかった。
ピュトンは小さい頃、肩のほうまで髪を伸ばしていたことがおおかった。
まつ毛が長く大きな瞳に可愛らしい容貌でよく女の子と間違えられ、その名残で昔から近所のひとには”ちゃん”よばわりされているのだった、、
今では訂正するのもあきらめ、なれてしまったけどね。
『これくらいしかできないですからね、、ここまで育ててもらったぶん、ここから返していかないと』
ニコニコと笑顔をふりまくオフクさん
何もできなかった小さい頃からよく世話をやいてもらったなぁ
『あっ、おふくさん、もう今日予定していた作業は終わったので、よかったらおふくさんところも手伝わせてもらえませんか?お礼は今度オフクさんの作るジャガ麦飯でもご馳走してくれたらっ』
気兼ねしないよう、できるだけ軽い感じで声をかけるっ。
『ありがとうねえ、、最近腰が痛いから素直に甘えておくわ。根が深くになる魔斗魔の畑を作ろうと思うから、少し深めに耕してくれると助かるねえ 最近少し使ってなかった畑だけど大丈夫かねえ』
魔斗魔は低い木にいくつもの実をつける紅い果物だ。
"値"を凝縮しているものほど紅の度合いが強く、品質が良いといわれる。
デスフォイ村の名産の一つで、重要な出荷物になっている。
まずは畑を確認する。
オフクさんは村に長いこと住んでいてずっと農業をやっている。
そのため畑はたくさんあるが、ここ数年は腰を痛めて満足に運用できてない様子だった。
その中で数年使っていなかった畑をみる。
広さは一畝ほどだが、小石が混じっていたり雑草も力強く生えている。
まずは障害物を取り除いてからだなっ 腕がなるぞっ!
{1.5時間後}
『おしっ、、完成っ、、これで使えるかなっ』
なんということでしょう、、荒れ放題だった畑は見事に整備され、大地の精気に満ち溢れているではないですかっ!!
...というナレーションが聞こえてきそうなほど、見事に耕されていた。
『ありがとうねえ、、しかし仕事が早いし身体も強いし、、良い農民になりそうだよ、、将来が楽しみだねえ』
『ははっ、また種入れの時は声かけてねっ!身体お大事に!』
畑を背にして、照れ隠しで少し小走りしながら家のほうへとかけていく。
しかし最近ほんと畑の作業で疲労をあまり感じなくなってきたなあ
大人になるとほんと強いんだな、、子供の頃に大人の仕事を手伝おうとすると、よく大人になってからと注意されてきたのがやっと実感できる気がするよ
さあ、ステラさんに心配かけてもいけないし、今日はこのへんで一旦帰ろうかな。
≪ステータス≫
ピュトン/15歳/男
個体値/4015(3565)
Lv:2(New)
体力:15(+5)
精神:9
力:11(+10)
{武器}なし/Attack(21)
守護:15(+5)
{防具}麻の服(守護+5)/Deffence(25)
魔法攻撃:8
魔法防御:15
素早さ:12
『取得職業一覧』
薬剤師Lv1(必要職業値/150)
≪スキル≫
調合Lv1(薬剤作成の効果小up)
拳闘士Lv1(/150)
≪スキル≫
怪力Lv1(力+10)
Up農民Lv2(/150)
≪スキル≫
耕作Lv2(体力+5) 頑健Lv1(守護+5 病魔耐性小up)
New地の恵(地面と接していると自然回復量小up)
必要職業値/(合計/450)
*ステータスやスキルは見切り発信のため途中で変更する可能性大です、、ご了承ください
*職業にもLvをつけました。Lvがあがるごとに必要な職業値もあがっていきます。その分スキルも増えていきます。
好きな物語の終わりが見えると寂しくなるため、自分の作る物語もできるだけ息の長い小説を予定しています。
終着地点がどこになるかわかりませんが、ゆっくりと応援して頂けたらと願います。