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6話 薬・熟・職

更新が安定してなくてすいません。

筆が進めば今日また更新したいと思っています。


鳥のさえずりが聞こえる。

いつもの時間に目が覚める。


傷の痛みは引いたが、全身が軽い筋肉痛のような感じだ。

しかし体力は戻っていそうなので、このままじっとしてるのはもったいないや


今朝は畑を耕そうかな


あっ、その前に昨日から干しておいたオール菜をヒイラギ爺さんとこにもっていこう

村の人がけがをしたときにこのままじゃ使えないし、いざってときのためにお金は必要だからね


村の東にある小屋に、村で唯一の薬剤師ヒイラギ爺さんが住んでいる。


この魔法が存在する世界でも薬剤師の技は重要だ


火を熾し、水を生み出し、地を操る。


魔法は物理常識を超え、骨を繋ぎ、血管の損傷も癒し、欠損すら保管するなど人体にも超常の力を作用させることが可能である。


しかし、そのような大魔法は高位の神官にしか使うことができない。


切り傷を治したり、表面の出血を止める、疲労を取り除く。

そういった魔法ならほとんどの神官が使用できるが、神官は希少であり治癒魔法をかけてもらうにも高価なお布施が必要となる。


そのため、村では薬剤師が神官の代わりも果たすことが多い。



ピュトンが住むデルフォイ村ではヒイラギという老人がその役割を担っている。


『ヒイラギ爺さん!また薬草を採ってきたよっ。』


店の奥からゆっくりと影があらわれる

『おお、ピュトンか、、また森へいってきたのかえ?あんまり無茶してステラを心配させるんじゃないぞ』


『気を付けるって、、ほらっ、オール菜だよっ、前に教えてもらった通り干しておいたからね』


干したオール菜の束を手渡す。


『ありがとうよ、おお、綺麗に処理してくれておるな、このまま調合するからピュトンも手伝っておくれ』


『うん、いいよ!この道具を使うんだよね』

机にある薬研を指さして言う。


『そうじゃ、前も手伝ってもらったが覚えておるか?』


『えっと、、まず草を細かくして、それをこの道具で粉末になるまで擦るっと、、』

手で細かく草を千切り、少量ずつ薬研へと敷き詰めていく。


そのまま粉末になるまで石を前後させ続け、、、

”ゴロっ ゴッロ ゴロっ ゴッロ ゴロっ ……”


乾燥させ粉末にすることで保存がきくようになり、効能も凝縮され飲みやすくなる。


この加工を行うさい、やり方を知っているだけの者と薬剤師を生業としている者ではできた薬剤の効能に差が生じる。


これは職業として、また生き方として【薬剤師】という道を選んだことで『調合』というスキルを身に着けることができるためである。

調合を身に着けた者が薬を造ることで匙加減や加工方法だけでなく、作成した薬そのものにも効果が付与され、効き目が高い薬剤を作ることができる。


農民として生きる者は、それ以外の者より多くの作物を良い状態で育てることができ、魚を捕るもの、狩りをするものも同様である。

しかし同時に二つの生き方で大成できるものはほとんどいない。


これはこの世界に住む皆が経験上知っていることであるが、その実際については村人たちはわかっていない。

王都の学者や有識者の間では、人は生まれ持って自身の持っている値に限りがあり、その限界値の範囲によってなることができる職業が制限されるのではないかと言われている。

職業によって必要とされる値があり、それを超えて職業特性を手に入れたりスキルを覚えることはできない、ということだ。


基本的に初期値が低い村人では、ほとんどの場合1人の許容値に1つの職業値をおさめるのがやっとである。

『農民』になれば【耕作】や【開墾】【治水】、漁師になれば【釣り】や【網投げ】、村長なら【統率】や【演説】など


生まれ育った環境によって就く職業もほぼ決まっており、生涯で得られるスキルも限られてくる。


それがこの世界の常識である、、、が、これは常識であって"絶対"では ない。


”ゴロっ、ゴロっ、、”


『うーん、、これくらいかな?できたよっ』

粉末になったオール菜を差し出し、ヒイラギ爺さんに見てもらう


『ふむ、よい出来じゃなっ、、これならワシが作るのとほとんど変わらんぞ、、手間も省けたし10ゴルでどうじゃ。ピュトンがよければこの村の薬剤師として後を継いで欲しいものじゃな..』


『ありがとう、考えておくよっ!じゃあまたねっ』

ピュトンは家を後にし、次の予定へと向かう。





≪ステータス≫

ピュトン/15歳/男

個体値/4012(3612)

Lv:2(New)

体力:15(+5)

精神:9

力:11(+10)

守護:15₍+5₎

魔法攻撃:8

魔法防御:15

素早さ:12


職業/New薬剤師Lv1(必要職業値/150) スキル:調合Lv1(薬剤作成の効果小up)

 New拳闘士Lv1(/150) スキル:怪力Lv1(力+10)

   New農民Lv1(/100) スキル:耕作Lv2(体力+5) 頑健Lv1(守護+5 病魔耐性小up)


*ステータスやスキルは見切り発信のため途中で変更する可能性大です、、ご了承ください

最後まで読んで下さりありがとうございます。

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