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5話 はじめての戦闘

MerryXmas!...自分へご褒美にプレゼントを買いました

シェリーが近づいてくるっ、、ピュトンの一撃は大きくふりかぶったため振り下ろすのに時間がかかる、、


そのあいだにも1メルトルの距離まで近づいている!


『っく、、まにあえっ!!』

勢いよく振り下ろした斧は、大降りになったぶん一瞬遅れてシェリーへとむかっていく。

本来なら刃の部分で狙ったところ、かろうじて柄の部分が頭へあたった。

少しよろめくが、勢いは変わらない。


手がしびれる、斧が手からおち、悔やむ間もなく右脚へ衝撃がきた。


よろめいたのが幸いしたのか、タックルのような衝突は身体の中心からずれたため、そのまま押し倒されるようなことはなかった。

片足をとられよろめいたが、そのまま流れにさからわず必死に体を入れ替える。


シェリーは勢いのままうつぶせに倒れこみ、その上から覆いかぶさるようにしておさえつける。


斧は落としてしまったので攻撃手段は素手だけだ、素手でモンスターに効くかわからない、、と不安になりながらも思いっきり後ろから殴りつける、加減せずに、おもいっきり!!!


((フォオ――――――ンッ))

【○○○取得の条件を満たしたため、ピュトンは基礎値150消費し、○○○を手に入れた】



”ッドンっ!!!”


静かだった森に、岩を湖へ投げ入れたのよりもさらに大きな音が響き渡った。


シェリーの身体は中心部が凹んでおり、緑いろの体液がまき散らされていた。

ピュトンの手にも体液はついており、その衝撃で手首から先がしびれている。


『倒したのかな?一撃で倒せるなんて……』

自分がモンスターを一撃で倒したという事実に驚き、モンスターの倒れている地面まで衝撃が通っていることにとまどいを感じていた。

しかし、危機を脱したという安堵感からあいまいなままだがこの状況を飲み込んだ。

緑にそまった手を湖の水で軽くゆすぎ、落としてしまった斧とおいてあった薪を回収する。


そして、また襲われるかもしれない、という危機感からすぐに村へと歩き出していった。



村へついたのは正午すぎ、予定より少し遅くなってしまった。

早く家に帰って着替えないとステラさ...『ピュトン!!!どうしたのその恰好!?それに右足から血が出てるじゃない!!!』やっぱり、、すごい剣幕で飛び込んできた。

シェリーにタックルされた右脚は歩いても痛みはない、しかし少し出血していて、服は倒れたときに泥まみれになっていた。


『大丈夫だよ、少しモンスターに襲われただけで、、』


『なっ!!!!!!!!!なんだって!!!!!!!!!!!!!!!少しもたくさんもないよ!!!!平気なのかい!?!?』体に怪我がないか服を脱がせて確認しようとするステラさんから必死に抵抗する

子供の頃から見てくれていたので、いつまでたっても扱いは小さいころとかわらない..


身体には傷がなく、若干打撲があるだけ、足の出血も水で洗い流し、水あびのあと清潔な布きれでしばって服も着替えた。

モンスターが出たのは想定外だったが、収穫もあったし別の誰かが襲われるまえに村へ知らせることができてよかったと思いなおしている。


『まったく、、何歳になっても心配かけるんだから。』


『黙っていなくなってごめんなさい、、モンスターも出てくるとは思わなくて、、』


『はあ、、家計を助けようとしてくれてるのは知ってるさ、小さいころから気を使って、、本当にできた子だと思ってるよ。

でも二人で暮らしていくために毎日頑張ってるのに、楽をしようとしてピュトンが危険な目にあうようなら意味がないよ、、

貧しくて苦労させてるけど、モンスターと会うような危ないことはよしておくれよ。。一人で森へも行かないでおくれよ』


...本当に、頭があがらない、、いつも僕のことを思ってくれてる、、僕にはもったいないおばさんだ。


でも、今回は大人しく言いつけを守ることはできない。


あのシェリーが1匹だけ迷い込んだのならいい、でももし、ほかにも湖の近くに潜んでいたとしたら?


あそこは森の入り口からも近い、森と村の距離は5キロメルトルしか離れていない。

もしかするとモンスターが村のほうまでくるかもしれない。


...紅にそまった母、そして大きなカギづめ、、古い記憶が、頭をよぎる。。


もう、絶対に あんな目に遭いたくない

もう、絶対に あんなことあっちゃいけない

もう、絶対に あんな思い誰にも味あわせるものか!!


自分は、ただの村人だ、大きな力もない(とピュトンは思っている)

でも、身近な家族や友人、目の届く範囲くらいは守れるようになりたい、守っていきたいと思っている。


そう思って訓練もしてきた、その結果としてモンスターを一人で倒すこともできた。

小さいころは守ってもらうだけだったが、今では村を守るため闘うことはできる。


モンスターを発見したことで村から領主へと連絡し、調査に来てもらうという話になっている。

騎士様がくるなら闘う機会はないかもしれないが、状況を一番詳しく説明できるのは自分だ。

そこまでの案内を自らかってでるつもりだった。


『うん、、無茶はしないよ、約束する。でも皆が危なかったら、破るとおもう。ごめんなさい、ステラさん。。』


『正直な子だね……そういうところは姉さんそっくりだよ。。私たちも逃げることくらいできるから、ほんとに無茶はしないでおくれよ。』

ステラさんは諭すようにつぶやいた。



【翌日朝】

今日は寝坊しなかったぞ!怪我ももう痛くないし、心なしかいつもより体に力がみなぎっている気がする。

流石に今日は外へ出ると心配かけるから、今朝は畑を耕そうかな。

あっ、その前に昨日採って軽く干しておいたオール菜をヒイラギ爺さんとこにもっていこう。

いざ村の人がけがをしたときにこのままじゃ使えないし、お金は必要だからね!



≪ステータス New≫

ピュトン/15歳/男

個体値/4012(3462)

Lv:2(New)

体力:15(+5)

精神:9

力:11(+10)

守護:15(+5)

魔法攻撃:8

魔法防御:15

素早さ:12


職業//unknown

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