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13話 森の王者 その2

1週間あいてすいません。。いつに投稿するとか決めておいたほうが皆さん読みやすいですかね?もし意見など頂けたらと思います。


――――――――――――――――――――――――――――――――

護衛兵(クルー)『けん制だけでいい!深追いはするな!!』


突進後立ち止まって爪をふるうゴールデンベアーと対峙する護衛兵たち。

盾や防具に傷はみられ体力の消耗もあるが、いまだに無傷で立ち回っているのは流石だろう。


ジン『またせたな!俺がたたく!』


護衛兵(バームJr)『了解!援護はまかせてください!』

護衛兵(ターカ)『隊長っ、あとで麦酒おごってくださいね!』

ジンを見た瞬間、護衛兵たちは側方を散って道をあける。

その間をジンは突っ切り、手に持った剣......ではなく、盾を前に出し大きく叫ぶっ


ジン『【突進(チャージ)】!!』

ぶつかる瞬間、盾は光りをともして硬度をあげる。ジンも正面からぶつかることはせず、爪撃をかいくぐってすり抜けざまに右脚へと盾で打撃をくわえる。


『ぐおおO!!!!』

魔物から苦悶の声があがり、左脛あたりに浅くない傷ができる。


ジン『よし!後ろから牽制しろ!一撃食らえば致命傷になると思え、集中しろ!』

統率された動きで牽制し、隙あればジンが着実にダメージをかさねていく。


既に右脚、左腕から出血を伴う深い傷を残し、幾度か頭部への打撃もくらい苛立った魔物の視界に、倒れ伏し動かなくなった我が(ブラウンベアー)と、その傍らでたたずむピュトンの姿がうつる。


『よし、このまま包囲して確実に仕留めるぞ!』


これまで慎重に戦い圧倒し、気を抜くことなく着実に追い詰めてきた。

Cランクの魔物相手に4人でこれだけ安定した戦い方ができるというのは大型の魔物にも個人で脅威となりうるジンの突出した力や護衛兵達の訓練されたチームワークだけでない。

自身の身体や力に絶対の自信を持ち、絡め手を使わない力押しでくるゴールデンベアーの性質という相性のよさも大きかっただろう。もし毒や魔法、他の魔物との連携などをおこなってくる同ランクの魔物相手ならば、お荷物(ピュトン)を抱えての戦闘など選択肢に入らなかったかもしれない。


しかし、その持って生まれた恵まれた体格に縄張りの主となるまで培ってきた経験、純粋に自信の身体ひとつで小さな村を滅ぼす可能性がある......と言われるCランクに位置づけされているのだ。


決して気を抜いたわけではない。油断していたわけでもない。ただ、後半の詰めに向けて一瞬息をついただけ、その一瞬でゴールデンベアーはピュトンに向けて4つ脚になり駆け出していた。


片手片脚が負傷し、既に満身創痍とは言え魔物の生命力は凄まじい。まして怒りに我を忘れ激情していればなおさらだ。クルーとジンの間をすり抜け、ピュトンへと向かうゴールデンベアー。


『くそっ!【始突(スラッシュ)!!】』

すれ違いざまクルーによる右脚への一撃で一瞬速度が落ちる。だが、とまらない。


『止まれ!!!お前の相手はこっちだろう!!!!!【突進(チャージ)!!】』

ジンは焦った表情でゴールデンベアーへ体当たりをする。右前方に構えた剣の切っ先が左肩へと刺さり鮮血を散らせる。左に構えた盾で装備とあわせ100kg近い身体ごとぶち当たり魔物の頭部へ決して軽くない衝撃が走ると同時に、ジンにも突進中の魔物へ自らぶつかった代償として斜め後方へと吹き飛ばされた。

身体がきしむ、、だが盾や防具と武技による身体強化のおかげでダメージは大きくない......としよう。痛みが意識をつなぎとめ、使命感と意志が身体をおこそうとする。


飛ばされてなお脚をふみしめ着地に成功し反動を無視して駆け出そうとするが、ピュトンの元へは間に合わない。満身創痍とはいえ、ただの村人がCランクになろうかという魔物に怒りをむけられ身を護るすべなどないと思えた。


そう、ただの村人ならば。。



この森へきて、ずっと傍で護衛兵と魔物の戦闘を見てきたピュトン。

武技の発動によるオーラは、武技を発動できる下地がある者にしか見えることはない。

その下地とは、身体の動かし方や値の流れを理解し、それを変質させ洗練させる術を戦闘による経験やたゆまぬ訓練により学んだ者。この場合は覚えるまでに才能に応じて相応の時間がかかり、訓練だけで覚えるならば通常年単位で1つ習得できれば才能があるとされている。


しかし、突然武技に目覚める例外もある。


ピュトンの目前には憤怒の形相をした大型の魔物がせまっていた。

普通であれば死を覚悟してもおかしくない。いや、死が確定した状況と言ってもいいだろう。だが、不思議とピュトンは落ち着いていた。凶暴になった大型の魔物、そして周囲にはピュトンを護ろうとしてくれる人たちがいる。


あの時は無力だった。


でも、今は違う。


あれから鍛え続けた身体がある。

思い重ねた精神(こころ)がある。

拙いが技もある。

わずかだが武装もある。

周りの人たちも死んではいない。


10年前に比べれば、なんと有利な状況か。


こんなものでは絶望など許されるわけがない!


力を求め、今思う最強をイメージする。

それは光るオーラを纏うジン。細かな意匠をたずさえた盾を構え、


そして、自身の”値”を燃やすっ。わずかな喪失感と共に、身体へ新たな力が満ちる!


>ピュトンの基礎値-300 【体技Lv3/剛体】習得。

>ピュトンの基礎値-200 【体技Lv2/双力】習得。


見ただけの技術。覚えたての武器。だが、自然と使い方は理解していた。


【剛体・双力】 /発動


異質な感触が神経を逆なでする。同時に身体には力が満ち、奥底から熱がわいてくる。


正面から向かってくる魔物。無傷で横をすり抜けるだけの技術も時間もない。


ならば、生きるためには、逃げないためには迎え撃つしかない!



武器は木の剣。腕力があがったとしても身体への打撃は効果が見込めない。

ならば、相手の防御が脆い部分を狙うしかない。


恐怖を押し殺して両手で握った剣を水平に構え腰を落とす。

≪狩人スキル/狩る者(命中補正+) 剣士スキル/剣士の心得(剣技の最適化+) ≫


『くらええええええ!!』



>ピュトンの基礎値-100 【武技/始突(スラッシュ)】習得。


ピュトンの木剣が淡く光る……


始突(スラッシュ)】!!



正面から受け止めたピュトンは、弾き飛ばされ、木の葉のように宙を舞う。

魔物の身体は木の幹へとあたり、激しい衝突音を森へ響きわたらせる。


今まで感じたことのないような衝撃、

……無謀だったかな、、こんなことしれたらまた怒られるや、、ステラおばさんに何て言いわけしよう


そして、意識を手放した


((フォオ――――――ンッ))

【○○○取得の条件を満たしたため、ピュトンは ○○○を 習得した】

【○○○取得の条件を満たしたため、ピュトンは ○○○を 習得した】


【……  】



戦闘後のステータスは、次回記入したいと思います。

また、狩人の職業については、ながれの都合上、追加しました。

こういうの多いと思いますので、以前の話が内容かわっているかもしれません。

よければたまに読み返してやってください!

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