君が帰る場所
忘れようとするほど 輝きを増す花は
満開の桜などではなくて
僕の中にあって 凛々と咲く花は
道端の名も知らぬ花だった
ねぇ、覚えてる?
君が僕に泣いたあの日
いつも通りの
なんてことない夕焼けが…
君が新しい場所で歩き始めたこと
嬉しさと淋しさの間で息切れるまで
ちぐはぐなこころと言葉で送ったあの日とは
違う想い抱きしめて ここからエールを送るよ
伝えようとするほど かくれんぼするのはね
大切な証なんだよと
微笑った君の表情に かくれんぼしてたのは
よく知った名前で呼ばれていた
すぐ触れられたはずの君の左頬が
手を伸ばすほど
触れたかった空のようで…
君が旅立つと決めたあの日あの場所で
どんな風に言葉を選べばよかったのだろう
こころと裏腹な言葉を紡いだ僕に
どんな想い抱きしめて 君は背を向けたのだろう
ねぇ、覚えてる?
君が"行く"と告げたあの日
いつも通りの
なんてことない夕焼けが…
君が新しい場所で頑張っていること
嬉しさと淋しさの間で声枯れるまで
君が折れそうで涙が止まらない夜にも
何度でも届くように ここからエールを送るよ
泣いてても笑ってても ここが君の帰る場所
ありがとうございました。