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短恐連話 雨

作者: ヘッツアー

 夏の風物詩である入道雲。

 その雲が夕暮れにもたらす雷雨でアスファルトを冷やし一時の涼風をもたらす。

 しかし降り注ぐ雨は果たしていつも恵みをもたらすものだろうか?

 天から降るのは常に雨とは限らない。


 にわかに空が墨色の雲に覆われていく。

 生暖かい風が余計に発汗を誘う。

 遠くで轟音が響いてくる。雷だ。

 もうすぐ夕立が来るのは間違いなかった。

 傘を持っていないので雨宿りが出来そうな建物を探さないと。

 突然目前に数メートル先に黒いものが落下してきた。反射的に歩を止め棒立ちになる。

 人・・・ではない。人型だが巨大だ。うつ伏せに倒れているそれは青白い肌をした人型で身長は4、5メートルはありそうだった。腰に皮の腰巻きのようなものをしている以外は裸身を晒していた。全身ボディビルダーのように筋骨隆々だ。背中の筋肉が鬼の顔が見えると言う漫画を思い出したがまさにそんな風に盛り上がっている。

 それはゆっくり起き上がってきた。ああ、やはりね。

 雷雲とともにやって来るのは雷神。頭の角に口からはみ出す牙。

「グルルルルルルル」

 そいつは半身起こした所でこっちを見た。そして鋭利な爪を持つ手をこっちに振り回した。

 ほんの一瞬だが中空を飛ぶ視界を認識した。そして真っ暗になった・・・



この夏の日本は不安定な天候に見まわれている様に思えます。

曇天の上にいるものは何を思っているのでしょうか。

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