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波しぶき

作者: 桐生たまま

君のその紅き血しぶきが

僕の心を染めるよに

痛い痛いと蠢いて

己が身体を締め付ける


がため君は傷を負い

其の膿をして紡ぐのか


絞るる毒はどんな色

吹き出す膿は海の色


プランクトンの満潮が

ふつふつ詠う風波が


真っ赤に染まる血しぶきを

防波堤へと打ち据える


君の叫びのみなもとは

何処(いずく)へありや知らねども


君の痛みのミナモトガ

碧落の地にあるやうに


波の飛沫のその色が

蒼穹の如くあるやうに


熱く激しい海風が

朝、陸風に凪ぐやうに





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