ガーディアン スタート
キャンピングカーに戻ると響介は眠る前の事を話した。『エンジェル・リッパーって誰ですか?』『奴は罪のない吸血鬼や悪魔を無差別に殺す奴さ、一度俺達もあいつに襲われたことがあったな。』真介は響介にふった。『あぁ、一対二の戦いでしかも奴は刀で俺達は銃なのに俺達の方が不利になってなんとかあの時は逃げて来れたけど、今回は違う、目的は俺達じゃなくてここ最近騒いでる悪魔って奴は言ってたけど重要なのはここから、奴はそれが終わり次第俺達の依頼主も殺すだと。
『!なんでですか!?』『彼女も悪魔だからさ。』『そんなぁ・・・だってお腹の中に赤ちゃんがいるんでしょ!?』『そう、だけどそれが重要だ。』『どういうことですか?』真介が説明した『夢魔は子供を産んだ瞬間から悪魔から普通の人間に変わる性質を持っている。』次に響介が説明した。『もちろん子供も15歳まで人間だ、そしてエンジェル・リッパーは人間と人間なった悪魔は絶対に襲わない、つまり。』『つまり?』『彼女が赤ん坊を産むまでの三日間、彼女を守り通せばいいってわけだ、それが過ぎたら彼女は夢魔から人間になってるから奴は絶対に襲わない。』『なるほど。』優子は手をポンッと鳴らした。『そうと決まれば今日は飯食って、シャワーを浴びて、眠るぞ。明日は朝早くから彼女の家に行って護衛するぞ。』『は〜い。』『じゃあ飯作りますか!』『今日はなんですか?』冷蔵庫から真介は鮭を取り出した。『今日は鮭のフルコースだ!!』『ワーイッ!!』(・・・いつ買ったんだ?)響介の頭の中を疑問がよぎったがフルコースを食べれるので良しとした。ちなみに鮭は買った物でなく釣った物である。(どこで?)(さぁ、)
翌日、朝7時、アンナの住むマンション前。
「ピンポーン」インターホンの音が鳴りアンナは玄関のドアを開けた。『あっハンターさん。どうぞ入って下さい。』『『『お邪魔しまーす。』』』三人はアンナの家に入った。『今日からお願いします。』『具体的にどの辺までついていればいいの?』『少なく家に居る間は大丈夫です、ただ出かける時はお願いします。』『わかった、あとハンターじゃなくて名前で呼んでくんない?俺は自己紹介したからこいつを紹介するね。』『俺は真介。』『あたしは優子です、よろしく!』『主にこいつを護衛にあたらせるから。』響介は隣に座っていた優子の肩をポンと叩いた。『あたし!?なんで!?』響介は説明した。『俺は彼女を狙っている奴を調べるし、』真介も説明した。『俺は君の武器を作らなきゃいけないからさ、ね?』『あたしの武器!?』『だっていつまでも丸腰じゃ危ないでしょ?だから俺が作るの。』『器用なんですね、わかりました!全力で守ります!』『は はぁ、お願いします。』ちょっと心配なアンナ。『じゃな早速、俺は調べに行ってくるから、頼んだよ。』そう言うと響介は出て行った。『じゃあ俺は今から作るから。』真介も行ってしまった。(あたしだけで大丈夫かな〜、って言うか今丸腰だよね?もし襲ってきたらどうしよう!?)「ポン」『そんなに緊張しないで下さい。』アンナの気遣いの言葉が優子の緊張を少しほぐしてくれた。『すいません、あたしこう言うの始めてなもんで。』『誰だって最初の内はそんなものですよ。』優子とアンナは少し会話をした。