バッド コンタクト ドリーム
『おーい気が済んだか。俺疲れたんスけど。』真介と優子の二人に振り回されてくたくたになっていた。『後、あそこだけです♪』『あそこで終わるからさ〜♪』逆に真介と優子の二人は元気が有り余ってた。『・・・じゃあ俺ここで座ってるからお前らだけで行ってこい。』響介は近くのベンチに座りこみ、真介と優子は店に走って行った。『はぁ〜、疲れた。』ベンチでぐったりしていると長いコートを着た男が響介に近付いて来た。『ふぅ〜・・・!!!』響介は近付いて来る殺気に気が付いた。『久しぶりだなぁ、
「ハーフデビル」。』『!
「エンジェル・リッパー」!なんであんたがここにいる!』響介は立ち上がり胸のホルダーにある銃に手をつけた。『なぁに仕事さ、仕事。』『仕事ぉ?』『そう。仕事だよ、最近ここあたりで事件が起こってるだろ?あれを調べに来たのさ。』『悪魔の仕業か?』『さぁまだ調べる途中だ、ところでお前、夢魔に会っただろ?』『!なんで知ってる!』『あのカフェテラスに俺もいたからさ。』『ッち!』響介は(クソッたれ!)と思いながら舌打ちをした。『安心しろ俺には
「仕事」がある、だが
「仕事」が終わったら殺す!必ずあの夢魔を殺す!!』『やろうッ!』『ではさらばだ。』そう言い、響介から離れ、去って行った。『・・・まいった事になったな。』響介の心の中の半分はホッとした、もう半分は苛立ちさえ覚えていた。『・・・やろうがいるとは思ってもなかった』空気が抜けたようにベンチに座り込んだ。『まいった、実にまいった事になったぞ〜これは。』依頼主のサキュバスを一人と一体から守らなければならない。運がよくてその一人が一体を片付けるとしてその一人から彼女を守る自信があまりないのである。『・・・とにかく三日間、これをできるだけ
「無事」に過ぎればいい話だな、すぅ〜、はぁ〜。』ため息をつくと響介は浅い眠りについた。浅い眠りとはなぜか気持ちいい感じなってしまう(作者はこの事を幸福と思っている)故に響介の顔は少しにやけていた。そこに買い物が終わった真介と優子が戻ってきた。『お待たせしました〜・・・あれ?』『あれッ、寝てらぁ。』『それもにやけながら・・・』『きっとあれだ、女と楽しい事やってるんだろ。』『楽しい事?例えば?』『例えば・・・エロい事?』『えぇ〜?』優子は少し引いてしまった。『・・・っお!』響介が起き出した。『おう戻ってきてたのか。』『そうですよぅ。響介さんがエッチな夢を見てる間に。』『はぁ?』響介は寝てる間は夢を見ていないのである。(無論、エッチな夢も。)当然、真介はその事を知ってて優子に言った。『真介、どーゆーこと?』『優子ちゃんにお前がエロい夢見てるって言ってやったの、俺が。』『なんでだよッ!お前俺が夢をほとんど夢を見ないって知ってるだろが!!』『だってお前、にやけたからさ。』真介は笑いながら言った。『この野郎ッ!』『真介さん行きましょう。』『は〜い』『おい待てよ!』優子と真介は走ってキャンピングカーに戻った。