プリズン マップ プリズナー
響介は今まさに
「開いた口が塞がらない」状態になっていた。『夢魔!?・・・って事は・・・悪魔なの?』『はい、悪魔の中では下級ですけどれっきとした悪魔です。』夢魔とは夜寝ている人間と
「あ〜んなこと」や
「こ〜んなこと」をする悪魔でありその目的は自分達の子供を作る事である、別に人間に危害を与える事はない、ちなみに女性型の夢魔の事をサキュバスと言う。『普通の人間や吸血鬼からの依頼は何度かあったけど悪魔は初めてだなぁ。』響介は紅茶を飲みウェイターが持ってきたモンブランケーキを少し食べた。(なんか失礼じゃね?)『あの・・・三人いるって聞いてたんですけど・・・?』『ん?あぁ後の二人か、あんたが来る直前にどっかいきやがった。』『あぁなんかすごい勢いで走って行った人達ですか。』その頃すごい勢いで走った奴らは『ここさっきも通ったよな?』『3周目ですよ?』二人は同じところを何度も回っていた。(ちなみに持っている地図は逆さまに見ている。)『いつまでボディーガードしていればいいの?』『3日間でいいんです。それを過ぎればあいつは消えます。』『期間限定って奴か、相手は。』『はい、そんなとこです。』『わかった。引き受ける。』『本当ですか!ありがとうございます!』『お金は持ってるの?』『はい、今渡しますか?』『いや、後払いでいいよ。』『そうですか、では明日からお願いします、これ家の住所です。』そう言うと彼女は響介にメモ用紙を渡した。』『明日からな、わかった。』『ではまた明日。』彼女を立ち上がり帰って行った。『さてと、あいつらを探しに行くか・・・あれ?』響介が二人を探しに行こうと立ち上がった時、遠くから真介と優子が走ってきた。
『『うぅぅ・・・』』『何泣いてるの?』『うぅぅ・・・だってこの地図見て行こうとしたけど何回も迷って・・・うぅぅ・・・』『あのさ・・・ひじょーに言いにくいんだけどさぁ。』『なんですか?グスッ』『この地図、上下反対じゃね?』『『え?』』『だってほら、文字逆じゃん。』『『あ・・・』』やっぱりバカな二人だった。『はぁ〜やれやれだな』「ガシッ」『ん?』いきなり真介は左手を掴み、優子は右手を掴んだ『なんだぁ!?』いきなりの行為に響介は驚くしかなかった。『『今度はお前も来い!』『はぁ!?なんで!?』『あたし達だけじゃあまた迷っちゃうかもしれませんから!!』『はぁ!?バカかお前ら!』心の中では(自分達の事わかってんじゃん。)っと思っていた。『じゃあ行くぞ!』『うわぁぁぁ!!!』三人(走ってるのは二人だけ、響介はあまりの速さでぶら下がる形になっていた。)は風のごとくどこぞえと消えた。それをカフェテラスからある男が見ていた。『ほう。まさか奴らをここで会うとは・・・』その男は立ち上がり、どこぞへと行った。それをカフェテラスからある男が見ていた。『ほう。まさか奴らをここで会うとは・・・しかも一人増えるではないか。』ニヤッと笑い、その男は立ち上がりどこぞへと行った。