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異世界に高速道路をつくろう!  作者: 土木研究会
四国 エルフ領 編
6/40

6掘 : 俺達の工事はまだこれからだ!

はじめたばかりなんで連続投稿してたら、妄想濃度が下がってしまいました。

ネタの練りが足らないような気がします。

 結局、オークたちは、ゾンビにはならなかった。


 この世界にはアンデットは基本ならないそうだ。

 

 ただし、人族や魔族には、そういう魔法もあるそうだ。


 つまり、女神様はグロいのがお嫌いで、

厨二病たちは好きであるということか?


 俺は周囲の山々まで掘り尽くし、その上、露天掘りまでして

石灰石を取りつくした。四万十川は源流の一部が消失したわけだが、

この川にお世話になっているエルフはいないので気にしない。


 日本の資材だけでやったらこうなるわけだ。

地球の日本はどこの国の自然をぶち壊して成り立っているのだろう。

なんちゃって。


 オークたちのミンチからの剥ぎ取りは、

石灰石を無限収納に放り込んだときに、混ざっていたようだ。


 オークの肉と表示されるところが、オークのミンチ肉になっていた。


 王都に帰り、オーク退治を報告して討伐褒章のおねだりをしつつ、

石灰石を焼石灰に加工するだけの日々が数日続いた。


 いよいよネクス、もう松山でいいや、帰って遂に工事を開始しよう。


 松山でへの移動日当日、女神様がお迎えにやってきた。


 深い山の中を歩いて帰るのが、めんどくさかったので、

前に女神様がうちに遊びに来たときに頼んでおいたのだ。

 がっちゃんのお散歩を条件に。


 今回、巨大オカメインコIN女神様は、気をきかせたのか

離れたところに降りてから、歩いてきた。


 オカメインコは結構歩くのが早い、というかあれ走ってるような気がする。


 今回は、山を走ってお散歩しながら帰ろうという趣旨だ。

まあ、あれだけデカいと速いわ。

時速100Kmはでてたんじゃね?

ジェットコースター並みのアップダウンにソネットが狂喜していた。

あと、女神様?綿棒みたいに周囲の樹を抜いて回るんじゃない。


※抜かれた樹は、あとでスタッフが美味しく資材としていただきました。


 1時間ほどで松山に帰ってまいりました。

女神様には謹んで帰っていただきました。

我が家の教育方針で、放鳥は連続で1時間までと決めておりますので。


 早々に着いたので、高速道路工事を開始した。


 まず、地面をならします。

 ゴーレムメーカー スキルで作った1m角の岩石ブロックを

 隙間を空けて敷き詰めます。


 道路の両端には、セメント枠になる木製パネルを立てていきます。


 ゴーレムメーカースキルで巨大ミキサーを作り、

 セメント、砂、砂利、真水をぶっこみ、よく混ぜ混ぜします。


 中空の鉄ゴーレム君大にそれを飲ませ、

 岩石ブロックの隙間にゲロッて回ってもらいます。


 ゲロで岩石が十分隠れたら、表面を均していきます。

 

 鉄ゴーレム君はゲロがきれたら、十分うがいをしてください。


 以上でだいたい完成です。

 

 アスファルトなんてないし、

あれだすと石油が必要になるんでありません。

エコです。

 

 細かい装飾は、また、今度。

どうせ自動車なんてまだないから無用です。

ガードレールも白線も分離帯もまだ必要ない。


 海岸にまで、ここから約20Km。どんどんいくよ。


 制作速度は1m/分といったところか。海岸までで約330時間。

1ヶ月といったところか。遅いな。工区を分離して平行作業するか。

鉄ゴーレム君は8割は余っている。工区を5つに分けよう。

あとは、俺が遠隔操作しきれるかだけだ。

 

 1週間ひいひい言わされました。男主人公の非ハーレム物でよかったです。

なぜ、こんなにしんどいのって、思い悩みもしましたが、

ニョキニョキと伸びていく道路をみていると、我慢できてしまいます。

これがクラフト系オタクの怖いところです。

 

 海岸までの道路が完成したころ、

ゴーレムメーカーがVER1.01になってました。

女神様からのご褒美みたいです。

あの痴女が6車線なんか無茶言わなけりゃ、労力半分だったんだけどな。


 スキル名 : ゴーレムメーカー (Ver.1.01) 

 能力   : 詳しいことはWEBで。女神ドットコムまでどうぞ。

        取扱い説明書は自宅PCにてダウンロードしてください。 


 魔法とか戦闘スキルをよこす気はないようだ。

痴女神様はどこまでも、趣旨は貫くらしい。


 さて海岸に沿って、道路を延長するのだが、

ここからは、木々の茂る低い山が続く。

木々をなぎ倒し、山を削って整地が必要となり工事の進行は遅くなるが、

湾岸の景色はなかなか素晴らしい。

オメガドライブな気分になる。


 いい気分のところで、ソネットが、


「100年前に本州から追いやられた獣人族が近年居ついて、

 100人規模の隠れ里があるそうです」    


高くなく、深くもない山々、狭い半島。隠れる要素がない。


「最近、獣人族の山賊が出たという連絡が上がってます」


もう、俺も、親方もこの程度では、反応しない。

アネットさえ顔を背けている。


「捕まえたとして、どうするんだ?」


「被害はまだ出てないのですが、現行犯なら、処刑でしょうか? 

 人族と違い犯罪奴隷制度は、エルフにはありませんから」


余計なことを知ってしまった。


 数週間後、工事が半島まで進んだ頃、獣人山賊団の一座が

工事中の道路の上に現れた。

犬型、猫型、キツネ型とが揃っている。女性もいるようだ。

そしてリーダーは地球では絶滅した日本狼型の娘だった。


「身包みおいて、出ていけ。工事はやめろ」


この数のゴーレム君を前に、いい度胸だ。


「武器を置いて整列しろ」


 即時取り囲む。寄ってきたやつはアホだ。


「エルフ領に勝手に住み着いておいて、

 お前らのテリトリー主張か?」


 獣人たち一同、耳を垂れて、うな垂れている


「随分、へたれな山賊だな。なんでこんなことするんだ」


リーダーの狼っ娘いわく、


「私は、獣人族の巫女の血筋なのですが、

 数か月前、女神様からお告げがありました。

 立ち上がって、一族を繁栄させよと」


「で取敢えず、山賊になって稼ごうとしたと。

 アホだ。ソネット並みのアホだ。

 もうアホな子でキャラ立てする子はいりません。

 優秀で、仕事ができる子が希望です」


とは言え、痴女神様の被害者を犯罪者として死なせてしまうのも

気が重い。俺が預かるしかないようだ。頭がいたい。


「アネット、俺が開拓したネクスの農地で、

 獣人族100人程受け入れられないか?」


「農地のほうは、人手が足りませんので可能ですが、

 住むところがありませんよ」


「農地のそばの空き地に俺が建ててやっても構わないか?

 当面の資金には討伐褒章を使わせてくれ」


 反対意見はないようだ。本日の工事は中断し、獣人の村へ行く。

狼っ娘に村人を説得してもらい、持っていけるもの全てゴーレムに運ばせた。


 獣人たちは、全員街に住むことになったのだが、

狼っ娘だけは予定調和の如く、俺達について行くことになり、


「カミーユです。よろしくお願いします」


女の子でよかったなとつくづく思った。


 そんなこんなで、更に1ヶ月。

佐田岬までの道路工事は完成した。


 カミーユは巫女であり頭もよく、山賊をしようとボケるぐらいには

剣の腕もたった。

親方と同じく、俺の手助けになり、ありがたい。


 半島の南斜面には、自生しているミカンの樹を移植してきて植えた。

この場所には、やはりミカンが似合っている。


 一段落したので本日、松山の神殿にて打ち合わせです。


「だいたいの工事は終わった。

 細かいところは残っているが後でいいだろう。

 次は、ドワーフ領内の道路工事とどうやって海を超えるかなんだが。

 橋か海底トンネルかの選択になる。

 どちらも危険で大変なんで、見合わせて、

 ドワーフ領の工事を先にやることにする」


「というわけで」


「私は、エルフ側の責任者なので、連絡役としてついていきますよ?」


とアネット。じゃあ、


「ソネット。長い間ありがとうな。

 いつか帰ってきたときは、またよろしくな」


「私、解雇? 私、いらない子?

 マスコットキャラですよ?重要なボケ担当ですよ?」


「マスコットキャラはオカメインコのがっちゃんがいる。

 命の危険があるボケはいらねえ」


 ひとり騒ぐソネットは無視し、


「さあ、俺達の工事はまだまだ続く。これからだ!」



 四国、エルフ領 編 完!!

 











ドワーフ相手の話ならもっと縛りもなく、やれそうな気がします。

妄想濃度をあげてから帰ってきます。

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