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異世界に高速道路をつくろう!  作者: 土木研究会
四国 エルフ領 編
5/40

5掘 : 激突! セメント勝負!

対戦車ライフルのニコニコ動画を見ました。

100口径ってもはや銃じゃないよね。


 魔石は欠片ばかりだが、数はかなり取れた。

銃の開発には十分だろう。


 出口に向かう途中、ソネットが恒例にしたいのかフラグを立てる。


「時折、大きな咆哮が聞こえるとの話でしたが、

 大したことなかったですね」


 審判タイム!俺たちは円陣を組んで意見交換する。


「こいつもう外そうぜ」


「妹がいつもすいません」


「大型の魔物が近くにいるとのことかいのー」


「腕が鳴りますね」


「このメンバーで倒せると思うか?」


「ゴーレムでなんとかならんかのー」


「本当に、妹がいつもすいません」


「私が先陣をきって切り込みましょう。まかせてください」


 俺は、アネットに拘束用のロープを手渡しながら、

周囲一帯に広域探査をかけた。


 南東方向数キロ先より、時速30Kmでこちらに接近する大型魔物発見。

名前は『岩熊』。

 

「ロックベア?」


「いいえ、岩熊です」


「ぜったい、岩熊じゃ」


 女神様はネトゲーも嗜むようだ。それ以上は考察しないことにする。


「特徴は?」


 アネットによると、体高6mを超える、

ぴょんぴょん高く飛び跳ねる猿のような熊だそうだ。

両手が太く長く、ぐるぐる振り回して攻撃するらしい。

そもそも、このあたりに生息する魔物ではなく、エルフ領の東の端の山奥、

具体的には徳島に住んでる。

こいつは はぐれ らしい。


「数分でここにくる。

 馬車まで逃げる間もなく追いつかれるだろう。

 うまく馬車まで逃げれても、

 開拓農地にまでひっぱっていったら農民たちが襲われる」


「ソネット、ご希望通り切り込め」


「騎士団であたっても被害が大きい魔物です。

 今後は気を付けると思いますから、見捨てないでください」


 俺は、本気ではあったが、実際、手がない。

ゴーレムでは、頭の上を飛び越えられるし、

そもそも岩熊を捕まえられるかも怪しい。

眼鏡犬は開発中なんで王都においてきている。

ツインマシンガンさえあれば楽勝なんだが。


 デカい咆哮が聞こえる。洞窟前にいやがる。

こちらの存在に気づいてやがる。

俺が、地球経由で王都に戻って救助を呼んでくるかと考えていると、


「私がおとりになるので、逃げのびてください」


とアホの子が飛び出した。

 

 俺の能力、知らないんだよなー、仕方ないなー。


 親方とアネットが後に続いて出て行った。


 俺も後に続く。


 俺の予想が正しければ、女神様が参考にした、この岩熊のモデルは

地球のネトゲーで俺も散々数千回は戦ったやつである。

動きとか弱点とか参考になればいいんだが。


 外では、ソネット達が、戦いあぐねていた。

その長い両腕による攻撃範囲に近づけないでいた。


 距離を置いて、岩熊の動きを観察する。

時折、俺たちは両手で握りつぶそうと捕まえにくる。

そして、高く飛び上がるジャンプからのボディープレス。


 岩熊の動きは、俺の予想を超え、ネトゲーの動きそのままだった。


 あ、いけるはこれ。


 鉄ゴーレム君中を出し、岩熊に向けて特攻させる。

俺は、その隙に岩熊の背後に回り込む。

岩熊は、ゴーレム君を両手で捕まえ、持ち上げる。

岩熊の動きが止まった。

無限収納から巨大尾羽を取り出し、魔力を込めて、

脳天めがけて振り下ろした。


 スッパリよく切れた。岩熊は真っ二つ。慣れないからグロイ。

尾羽が全く汚れてないのがありがたい。

不滅属性だから、変化しないのだろう。


 ゴーレム君も真っ二つだが、皆は無事だ。

互いに無事を喜び、剥ぎ取りはわからんので

そのまま無限収納に放り込んで、王都へ逃げ帰った。


 王宮に岩熊の出現を報告し、開拓地の警備と周囲の調査を

お願いしておいた。


 岩熊は王都のギルドに持ち込んで剥ぎ取ってもらった。

大型魔物の中には魔石をもつものが多く、くそでかい魔石が取れた。

今は使わないが、絶対使えるものを開発してやろうと魔石は残し、

他の素材は買い取ってもらった。

 あとで、王宮から討伐依頼がでて、討伐褒章がでるそうである。

アネット達は分け前は望まず、工事の為の開発費として蓄えることを望んだ。

お金より、俺から何か貰えるほうがいいらしい。


さあ、魔石も取ってきたし、銃の開発をしようか。


 参考にするのは対戦車ライフルにしました。

口径は50mm。

眼鏡犬のバックパックにサイドアームで連結して、

右脇の下くぐって出てくるのー。

それでねー、ロングバレルが中折れ式で、連結するのー。

お約束だよねー。選択枝ないよねー。

口径デカすぎて、スゲー魔石つかうのー。

でも、鉄ゴーレム君中20体貫通するのー。

すごいよねー。バカみたいだよねー。

バカだから、銃も、眼鏡犬の右肩もふっとんじゃったー。


 結果、残りのミスリル全て使って、銃を作り直し、

右肩周りの補強をしました。

撃つときに魔力による強化が必要になったので、俺しか使えません。

 ミスリルが堂々と欲しいんで、王様におねだりしたら、新しく見つけたら

勝手に掘っていいとのことでした。王都とネクスの交易ルートの山に

たっぷりあるの見つけたから、ルート開発の名目で近隣の山々丸ごと

食らいつくしてやる。

 

 そろそろ道路つくんないと脱線してると女神様に怒られそうだ。

鳥質とか取りそうだからやだ。


 では、いよいよ石灰石掘りに行きましょう。

目的地は王都から北西に100kmの山地のてっぺん。

まずは、王都の西に広がる平原を抜け、四万十川を

上流に向かってひたすら上る。

平原は眼鏡犬で移動する。時速80kmはでるからすぐですよ。

眼鏡犬は前後2席の乗員2名にしてある。

1号機には俺の操縦でソネットが後ろ。

2号機には親方の操縦でアネットが後ろである。

結局、親方は操縦がうまくなったが、

ソネット、アネットには難しかったようだ。

オートマ限定って感じだ。

 1号機の近接武装は、ミスリルバンカーに進化した天誅丸を左腕に装備し、

右手で羽の大剣を近接武装とし、遠距離では対戦車ライフルを使用する。

 2号機は近接は親方ようのハンドアックス、遠距離はアネットかソネットの

補助で命中補正ができるボーガンを用意した。


 四万十川までそうそうに移動し終わり、川を延々とさかのぼっていく。


肥沃そうな平原と四万十川。

人が住み農業をするには、長寿のエルフは増えづらく、人口が少ない。

これだけの土地も活かされることがない。

ただでさえ人族有利なので厨二病を騙る神、いや神を騙る

厨二病がついていては、絶滅するのは見えている。

地球でも絶滅危惧種は大概絶滅するんだけどなー。


 上流域に到達するとさすがに眼鏡犬での移動は無理であった。

急な勾配に生い茂る木々。

広域探査で目標地点までの周囲に魔物がいないか調べる。

 

 ぽつぽつとオークの反応があるが、大型魔物の反応はない。

ひとまず安心だ。

鉄ゴーレム君中を中隊規模で無限収納から出し、護衛とする。

 

 しかし、鉄ゴーレム君中、重くて斜面から落ちる落ちる。

帰って危険だった。

仕方ないので形状操作したゴーレムをその場で作り上げる。

肉厚中空仕様の装甲を鎧並みに薄く削り、

足底には滑り止めのスパイクを形成、

両手には杖を形成した。

 もう戦闘用じゃないけど、盾にはなるといったところか?

登山老人型鉄ゴーレム君小中隊にまとわりつかれて、

俺たちは山を登っていく。

再度、広域探査で魔物が周囲にいないことを確認する。

ソネットの不安な言動がないことも確認する。


「ソネット、遠くにだが、オークがぽつぽついるんだが、

 何か情報はあるか? 

 あと怪しい噂とか、大型魔物の目撃情報とか、

 咆哮とか、咆哮とか、咆哮とかだ」


「オークの集落があるかもしれません。

 過去にオークキングの軍団があらわれたことがあるそうです。

 滅んだそうですが」


「どう思う?」


「ワシ等も出発前に確認を怠ったわけじゃし。

 この程度のフラグではいじるほどではないんじゃないかのー」


「妹がいつもすいません」


「それでも広範囲ではあるが、オークが十数匹とポツポツいる。

 繁殖力の強い豚野郎はみかけたらミンチにしよう。集団でいそうだ」


 残念ながら、頂上までオークに直接遭遇しなかった。

さすがに山登りは疲れた。ここの頂上はなだらかだ。

念のため、運営地の周囲に最大起動数の鉄ゴーレム君中

2000体を展開し、一夜を過ごした。


 翌朝は、むっちゃ寒かった。

そして、朝の一発 広域探査 魔物分布チェック。

次に採掘のための鉱物分布チェック。

さすが、四国カルスト。石灰石が取り放題だよ。

 

 採掘深度を確認していると空洞があるのに気がつく。

鍾乳石だから大空洞ができるんだった。

山の頂上から1000メートル下まで

精密CT検査をする。あーここ 腫瘍がいっぱいできてますねー。

胃袋のような大空洞の中に多数の魔物反応があった。悪性腫瘍だ。


 広域探査で魔物分布を、再度チェック。

今まで、地図のように認識していたから地表のみ探査していたみたいだ。

地下や上空も意識して探査をかけると、

立体的なワイヤーフレームの地図表示に変わった。


 えー、地下100mの大空洞にオークの集落あり。

総勢約500名、ハイオーク十数名、ジェネラルオーク1名だそうです。


 アネット達に報告して対応を話し合う。


「逃げるかのー 」


「倒しましょう」


「妹がいつもすいません。

 ただ、この規模の集落を放置すると数年で数千に達し、

 オークキングが発生する可能性があります」


 俺は逃げるつもりは微塵もない。大切な餌場を荒らされ怒りくるっている。

 

 一匹も逃がさない。オレ、アイツラ、ブチコロス!


「逃げる選択はない。どの手段で狩るかだけだ。

 ひとつ、出入り口すべてを塞ぎ、天井に穴を開けて、

 水を流して溺死させる。

 なに、無限収納に水は足るだけある」


「鉄砲水が発生して下流がひどいことになるぞ」


「ふたつ、天井に穴を開けて、2000体のゴーレム君を投下。

 その後、なかで暴れまわさせる」


「ここも、崩落するんじゃないかな?」


「みっつ、天井に穴を開けて、俺が突入。

 羽の大剣で豚共をロースとカルビとヒレに

 解体する」 

  

「あなた一応、神の使徒扱いですから、危険なマネはやめてください。

 神官の義務として一応、伝えましたよ?」

 

 俺は深く頷き、


「皆の怒りはよくわかった。俺も掘り師として、本気をだそう。

 周囲の出口も通路も全部塞いでから、

 大空洞の天井丸ごと崩落させる!」

 

 皆さん、快く納得してくれました。


 6:30 山自体の崩落を恐れて隣の山頂へ移動。

 7:00 大空洞からの出入り口になる通路を広域探査で特定。

      十か所検知。

 7:30 各出入り口に鉄ゴーレム君中1個中隊を派遣。

      限界稼働数の2000体の鉄ゴーレム君中を同時展開。

 8:00 全出入り口の同時破壊開始。

      怒りの余り、潜在能力が覚醒。

      遠隔操作と更なる広域探査能力に目覚める。

12:00 大空洞へつながる全ての通路、空洞周辺部を採掘し、

      崩落させることに成功。大規模採掘による俺強化により

      同時起動数5000体に増加。

14:00 在庫の鉄鋼を全て鉄ゴーレム君中にして3000体を追加投入。

16:00 5000体の鉄ゴーレム君を大空洞天井外周部での採掘に投入。

19:00 日没前。崩落寸前まで、採掘完了。

      たくさん掘り掘りしたので、機嫌がよくなる。

      オークに逃げ道はないので、放置して全員で仲良く就寝。


 翌朝

 5:00 数週間振りの雨が、深夜より強く降り続けて自然崩落。

      5000体の鉄ゴーレム君中、総重量10000トンを

      放置したことも要因のひとつにあげられる。


 早朝、俺達は、大きな地響きで驚き目が覚めた。

急いで、テントの外を確認する。大空洞が崩落してしまったようだ。

広域探査をかけると、オークたちの生命反応はない。全滅したようだ。

せめて俺のこころの片隅には残るように、恰好よく、対戦車ライフルで

大崩落のトリガーを引いてやろうと思っていたのだが、

その機会は失われてしまった。

せめて安らかに眠ってくれ豚野郎ども。  


 崩落にほとんどの鉄ゴーレム君が巻き込まれたため、

雨が止むのを待って、俺一人で掘り掘りしながらゴーレム君を

回収、修理していくはめになった。

親方たちには、落盤の可能性があるからといって断られた。

どうせ作業しないんだし、寂しいから側にいてくれる

だけでもいいのに。

 

 俺はオークの死骸の処理をどうしようと考えながら、

久々にひとり掘り掘りした。


 ゾンビとかにならないよね?     





  

 

 

そろそろ九州への渡し方、考えないとなー。

実際、現場には行ったことあるんですよー。

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