4掘 : はじめての だんじょん!
1/1眼鏡犬がどこかにあるらしいです。
見に行きたい!
王に石灰石の採掘許可を得た地域には、そこそこ強い魔物が
結構生息しているとのことだった。
俺、親方、アネット、ソネットの4人だけでは危険である。
単純作業しかできない今の鉄ゴーレム君では何千体いようと
盾にしかならない。
この世界に生きる人は、異世界人のようにそうそう急成長しない。
アネット達をいきなり強くするのは難しい。
となるとチートな装備を用意するだけだ。
エルフ王に頼み込んで、高位の魔法の使い手や魔道具技術者を
紹介してもらったり、様々な貴重な魔道具をみせてもらった。
異世界技術を学び、異世界ファンタジーと地球のテクノロジーの融合を試みる。
いいサンプルを見つけた。エルフの古代の秘宝 自動人形である。
この人形、もう壊れて動かなかったが凄く参考になった。
まず、心臓に動力兼中枢制御部として大型魔石があり、
駆動部には人工筋肉が使われている。
各筋肉ごとに小型の魔石が補助で存在し、
心臓部の魔石とミスリル製の電線でつながってた。
観るしゃべるといった高度な機能もあったようだが、難しくて原理は不明らしい。
大人な見せられない機能もあったが、詳しくは語れない。
必要なのは、駆動原理だけなので、今はこれで十分だ。
人工筋肉の素材が解明されてないとのことだったが広域探査スキルで分析したら、
ミスリルとニッケルの合金だった。比率までわかるので再現可能だ。
操縦制御部分は開発する必要はあるけど、全自動じゃなけりゃ
どうにかエルフの技術者たちでもできるらしい。
俺は眼鏡犬をもう1機組み上げ、親方達でも操作できるものを開発することにした。
まずは、巨大農地開拓のご褒美として2個の拳大の魔石をもらい、
操縦制御用の術式を埋め込む依頼をした。
手持ちのミスリルで合金と魔導電線を作り眼鏡犬に組み込む。
補助用の魔石の開発は、俺が指導を受けながら開発した。
また、高速移動用に、足底にはキャタピラを設置し、回転動力として、
火晶石を用いた蒸気エンジンを埋め込んだ。
完成間近で、操作を任されると知ったソネットがかわいい内装・外装にしたいと
駄々を捏ね、親方と喧嘩をはじめたりもした。
ああ、すばらしき日々よ。
俺の頭の中では、中〇みゆき様のあの歌が連続リピートされ続けていた。
ここまでの開発には1ヶ月ほど費やしたが、
俺は、ちょいちょい地球に帰ってはいた。
長期間、講義をサボると講義内容がきれいさっぱり消えてしまうからである。
インコニュウムの補充の問題もあるし。
地球での時間を夏休みまで進める必要があった。
これなら、記憶が飛んでも何とかなる。
その時間を使っていろいろ地球の技術を取り込んだりもした。
まずは、蒸気蒸気エンジンの構造の理解である。足底に仕込みたいのだが、
必要な馬力を得るには、大きくなりすぎる。小型化が必要だった。
火晶石により火を燃やす窯は不要ではあるが、水のタンクとかあってまだでかい。
アネットに聞いてみると、やはり、水晶石という水を出す石もあったので、
タンクがいらなくなった。
水晶石から水を霧状にピストン内に噴霧させ、
火晶石で急加熱させ、水蒸気爆発を起こさせる。
なんかガソリンエンジンみたいに似てきた。
地球にあるセラミックエンジンを参考に冷却部もなくせないか検討すると、
エルフには魔導被膜というチート技術があるという。
エルフたちは、頑丈であるが重い金属鎧を装備できないので、
魔導被膜で補強するという。
この被膜、異世界ファンタジーらしく、強度だけでなく、
耐熱・帯電・耐冷・耐衝撃・耐摩耗と同時に施せるらしい。
そこで、蒸気エンジンに耐熱と耐摩耗の魔導被膜を施すことで
冷却部すら不要となり、ピストンシリンダに毛が生えた程度にまで小さくなった。
結果、片足で六気筒という凄まじい馬力を得ることになった。
もうひとつの地球産技術を取り込んだ。遠距離武器 銃である。
眼鏡犬は、玉鋼の装甲に、各種魔導被膜と頑丈だが、開発途中で諦めてないが
今はまだ動きが遅い。動きの速い敵との近接戦には向いていない。
強力な魔物には格好の的である。
異世界ファンタジーでこんな凄いのできましたなんて、
この世界は都合の良いものが見つからなかった。
この世界は劣化ファンタジーなのだ。
なんせ俺は属性魔法とか派手なものは一切使えない。
戦闘チートな召喚・転生の勇者とか出てきたら逃げるしかないのだ。
で、銃の話だったかな?
へんに地球に近いんで、物理現象も近い。地球の銃と同じものはできるとは思う。
でも、今作れそうなのは、火縄銃がせいぜいかな?
量産できて黒色火薬以上のものがないものか。
それは、偶然の事故で発見できた。
補助制御装置のセッティング中に誤って魔石のかけらに魔力を流し過ぎた。
爆発した。結構な威力の魔力爆発である。これは使えるのでは?
どうも出力だけはチートな俺特有の現象みたいだ。
弾丸をつくる方法はこうだ。
薬莢の中に火薬の代わりに成形した魔石を詰め、
地球産技術で爆発に指向性をもたせる。
高性能火薬に早変わり、サイズ的に魔石の欠片程度が適当みたいだ。
安くつくので量産もできる。これで武装の目処は立った。
資材を集めよう。
アネット達と4人でダンジョンにきています。
眼鏡犬の操縦訓練のストレスでソネットが切れました。
あと勝手に フランソワーヌ とか呼ぶの止めてください。男の子です。
魔石の欠片でもいいのなら、レベルの低いダンジョンで
荒稼ぎしましょうとのことです。
採掘で金をある程度確保していることを伝えてないから、
お金の節約ということになった。
俺以外乗り気である。
俺、ゴブリンしか見てないんだけどね。一応武装の強化はしてある。
アネットには玉鋼のメイス、ソネットには玉鋼の剣、
親方は玉鋼のハンマーを制作した。
俺の武器はミスリル天誅丸君とミルリルバット一発昇天君である。
巨大オカメインコの尾羽は、魔力を通すとミスリル以上の切れ味というか
女神様の加護で破壊不能特性の武器で斬れないものはないみたいだが、
ダンジョン内で10mの大剣は使えないので諦めた。
防具はミスリル製プレートで手持ちのレガースとアームガードを補強した。
あと私服に魔導被膜つけてもらった。
回復役のアネットと俺を後衛にし、前衛にタンク役で眼鏡犬開発ノウハウも盛り込んだ
動作と機能が向上した玉鋼ゴーレム2体、その後ろにソネットと親方がいて攻撃役である。
この世界のダンジョンは、魔物が自然発生したり、
奥底にボスが湧いたりするタイプのものでなく、
自然にできた地形とか遺跡とからしい。
女神様はゲームはやらないようで、ニュージランドが舞台の映画が
好みのようだった。
このような場所は魔力が吹き溜まりやすく、
魔石が自然に精製されるらしい。
魔石の入手は、魔物を倒すことでなく、
結局、掘るんですよこの世界では!
ソネットいわく、新しく農地開墾したけど近くに
魔物の住み着いた洞窟があるんで、
一狩りいかないか という話でした。
俺には、広域探査スキルがあるから、この洞窟の構造も、
魔物の位置も強さも、そして、魔石の埋まっている場所も
丸わかりです。魔物を掃討してから、安心して
掘り掘りしましょうか。
今回は、洞窟内だし、玉鋼ゴーレム君中でいきましょか。
ゴーレム君の大きさは
ゴーレム君小 1.2m
ゴーレム君中 2.5m ( ゴーレム君小10体分 )
ゴーレム君大 5.5m ( ゴーレム君小100体分 )
でゴーレムメーカースキルLv25の現在はサイズ中なら
2000体同時駆動できる。
小なら20000体、大なら200体だ。
ゴーレムの素材にも影響され、硬く重くなると起動数が落ちる。
機能なんかはもっと顕著で、今回の玉鋼ゴーレム君中だと
200体が限度なのでが、
玉鋼がもう中2体分しかない。
眼鏡犬2体と装備に使ってしまった。
鉄ゴーレム君中なら5000体分あるんだけど。
玉鋼ゴーレム君たちを先頭に洞窟を奥へと探索する。
ここの魔物は、50体のゴブリンとリーダー各のハイゴブリン2体のみ。
洞窟内は多少複雑な分岐はあるが、囲まれるほどの広さはない。
広域探査でゴブリンの位置も見えているから、奇襲も受けない。
戦術は、ゴブリン2,3匹程度の攻撃をゴーレムが攻撃を受け止める。
ゴーレムの背後から、ソネットと親方が一撃で仕留める。
後衛も回復役も出番なし。ゴブリンの棍棒も剣も盾も防具も
意味をなさない。
分岐地点で背後から攻撃してきたが、
俺のミスリルバット一発昇天君のフルスィングで
花火のように散っただけだ。人間相手なら抵抗あるが、
猪相手に戦ってきた俺には、
ゴブリン相手に遠慮はないぞ。
襲撃されること十数回、ゴブリン達は奥へ逃げるのみとなった。
ちょっとまずい。残るゴブリンは十数匹だが、
奥にはハイゴブリン2匹がいる。
さらに、居住用に広げてやがるんで、囲まれる危険性がある。
俺たちのだれもチートな攻撃魔法はもってない。
華麗な戦闘シーンを演出できないじゃないか。
とは、考えない。泥臭いほうが好みである。
居住区手前から、鉄ゴーレム君中を無限収納から出し、
ただ前進の命令を出した。
居住区が鉄ゴーレム君中でみっちり詰まるまで数百体ほど。
ゴブリンたちを壁に鉄ゴーレム君で押さえつけができたようなので、
鉄ゴーレム君を回収しながら、居住区に侵入する。
そして、壁に貼り付けに
なって動けないゴブリンたちにを全員で始末した。
地球でもそうだが、近代戦術とは地味なものである。
あとは、魔石を掘り掘りして帰りましょうよ!




