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異世界に高速道路をつくろう!  作者: 土木研究会
関東 聖国領 編
21/40

21掘 : VS 聖国の勇者 その弐

「優しくしてね?幼女を愛でるように優しくだよ?絶対にだよ?」

生まれたての小鹿のように振るえてはないが、腰は引けている。

怖いからというのは確かだが、危ない時は、

直ぐに逃げ出せるようにである。

だって、勇者君の軽い気持ちでやったことで、

一般人の俺が死なないとは限らないのだから。


 結局、勇者君の戦力分析ができるという理由で、

剣も魔法も教えてもらうことになった。

さっそく、剣を合わせてみようということで、今に至る。


「行きますよ!」勇者君も俺も距離をおいて剣を構えている。

正眼の構えというやつだ。俺は魔纏で身体も剣も防御している。

勇者君の身体が前のめりになったと感じたときには、

勇者君の聖剣は目と鼻の先で光っていた。

両腕がもぎ取られるかのような強い衝撃の最中、致命傷だけは

避けようと体を無理矢理捩じる。

俺は、フィギュアスケートの兄さん姉さんの顎が外れるぐらいの

回転をもって斜め後ろに吹き飛ばされた。

魔纏で強化したミスリル製のソネットの剣が

半ばから斬りおとされている。勇者君のミスリル製の聖剣に

かかっている厨二神の加護と、彼の技量は、俺の魔纏の防御力

より上であるわけだ。これは、やばい死にフラグが立っている。


「優しくっていったじゃん!なに聖剣光らせてんだよ!

 殺す気だったよね!帰る!おうち帰る!」

「いやー本気で剣を振りはしましたけど、聖剣の加護が

 発動しなければ、耐えられると思ったんですよ。

 まさか発動するとは思いませんでした。」


 どうやら、厨二神がチャンスとばかり勇者君にブーストをかけて

くれたようである。クソ神マジ殺す!

女神様、どうか神狩る武器を俺に授けてください!

『私を襲う気ですか?駄目ですよ?』

『なに俺の心の中の独り言に返事くれてんですか?

 じゃあ、女神様の加護の武器で倒せるんですか?』

『倒せるには、倒せますよ。彼らは神ではありませんから。

 超特大のコアの塊だとでも思ってください。

 全部砕けたら倒せます。自己回復は無しです』

『どれぐらい?』

『やまぐらい?』


 おーけー。クソ神を殺すことは諦めよう。

ス〇ロボみたいにエース級が補欠になるほどの戦力はない。

ここは、何百年と時間をかけてもらい、勇者を大量生産して

もらいたい。ガン〇ムだって100種類以上いるんだ。

勇者が100人でラスボスに挑んだっていいじゃないか。

俺は、真のラスボス痴女神からペットのがっちゃんを取り戻す

ことの集中すべきだろう。


 今は、勇者君に殺されないように直接、手を合わせるのは

避けるようにしよう。

  

「勇者君、どうも聖剣使うのは、危険みたいだから、

 今度は、魔法の使い方教えてくれないかな?

 遠くの目標に向かって撃ってみてね?

 遠くだよ、遠く。あっちの山のほうね?

 こっち向いたら駄目だよ?」

「行きます!究極雷魔法!ダブルサンダーーーーブレイク!」

「究極炎魔法!デスファイヤーーーー!」

「究極光魔法!ストナーーーーーサーーンシャイン!!」


 見たままいうと

一瞬で山が砕け、

一瞬で残りの山が溶け、

一瞬で深い大穴が開いた。

100万ゴーレムパワー/毎時ぐらい?

ゴーレム使って同じことはできるけど1時間はかかるな。

神様お気に入りの戦闘チートはこれだから嫌だ!


「おーけー、おーけー。

 よーーーくわかったよ、勇者君!僕には魔法は色々と無理です。

 もう逆らわないから、僕に向かって指を向けないように

 お願いするね!ちょっと急ぎの要件ができたから、

 今日のところは、見逃してくれるカナ?カナ?」

「わかりました。それでは、また明日!」と颯爽と帰って行った。

明日じゃねえよ!バカヤロウ!


「CQCQ!緊急連絡、緊急連絡!全員集合!

 オラ駄女神、ちょっとツラ貸せや!」





「皆さま、永らくお世話になりましたが、私GOKUDOUは、

 本日をもって、引退したいと思います。駄女神に騙されて

 数々のエセ勇者とも戦って参りましたが、真の勇者の前に

 膝を折ることをお許しください。以上。

 なお、駄女神様につきましては、早急に、マイラバー

 オカメインコがっちゃんをご返却ください。

 以後の貸し出しはお断りさせていただきます」


「私たちを見捨てるんですか?」

「うん!ソネットほら、借りていたミスリルの剣。

 折れてるけど返すよ。それもってお前が勇者君に挑んで来い!」

「アレを倒せというのは、神を倒せというのと変わらんの」

親方、いいとこついてるね。

「女神様のお力でどうにかならないのでしょうか?」

アネット!君はコイツの何を見てきたんだ。寝言は寝てから言え!

女神インコ!聞いてんのか女神インコ!毛繕いをするな!


「おかしいですねー。あんなに強力な力、出せないはずですー」

「起きろボケ!実際、出しとるやんけ!」

「いやね?あれだけの力は、あのクソ神たちの力そのままですよ?

 あんな力出すの、加護かけても人族の身体じゃ無理ですよ?」

「だから、わざわざ先代勇者潰して、長い時間かけて出力アップの 

 ための再調整したんだろ?身体なんか消滅したってすぐ修復

 されるんだし」

「コア自体が持ちませんし、人格もこわれちゃいますよ」

「だから俺狙いの短期決戦人型兵器なんだろ!

 人格なんか、今までの勇者だって壊れてただろ!」

「何かひっかかりますねー?」

「あんた、そんなに気にするほど頭使ってないだろ!

 気になるならさっさとアップデートしてニセ神たちをデリート

 してこいや!言っとくけど、俺を殺しても止まらなかったら

 西日本に攻め込むぞアレ?砦だろうが城だろうが、都だろうが

 多分、一撃で消し飛ぶぞ?よかったなソネット!俺が逃げようが

 殺されようが運命は一瞬だ!」


 ようやく、事態が理解できたみんなは、顔が青い。

ホワイトフェイスの女神様は白いままだが。


「仕方ありませんねー。クドウ、あなたの力を解放しましょう」

「ナニ?潜在能力とか引き出してくれるんですか?

 それとも神をも殺す力をくれるとか?」

「私にそんなことできませんよー?

 あなた、自分が掘れば掘るほど強くなるの忘れてます?

 あれは、本来の能力が解放されているわけなんですけど

 まだ、完全開放には程遠いんですよー?

 地形が変わり過ぎるから黙ってましたけどねー?」

「最近、あんまり掘ってなかったし、大して強くならないから

 その設定わすれてたわ。どのくらい強くなれそうです?」

「今で1%ぐらいですかねー?

 この世界が滅びるよりましですから、関東から北、好きなだけ

 掘ってきてもいいですよ?思い切って、陸地が無くなるぐらい

 掘ってきちゃってください!」


 それから1ヶ月、掘ったさ。死にもの狂いで掘っちまったさ。

心の支え?神聖な山?なにそれ美味しいの?

国立公園?なにそれ美味しいの?

世界遺産?なにそれ美味しいの?

絶滅危惧種?なにそれ美味しいの?

生態系?なにそれ美味しいの?

フハハハハハ!HAHAHANOHA!

イザナギ・イザナミノミコトは無から日本を造ったという。

今、俺はこの大地をキレイさっぱり掘り尽くして新たに大地を

造ってくれようぞ!これぞまさに国造り!

今こそ俺は神になる!!


 カプ!!!「ぎゃあーーー!頭が割れるように痛い」


 正常な意識を取り戻すと、頭を女神インコに齧られていた。


「なに急激な魔力上昇で魔力酔いになってんですか!

 もう能力解放終わってますから、聖都にかえりますよ?」

「うむ、お久!説明的なセリフありがとう!」

「勇者が目覚めてからなにか変なんですよ!」

「覚醒した?変?性癖か何かにですか?」

「やっぱり無理な再調整されてたんですよ。あなたの前で力を

 使ったあとすぐに1週間ほど昏睡状態に陥ったんです。

 そのあと、起きてから時々変な言動があるんですよ!

 暴走するかもしれません!」

 

いきなりですな。俺の準備はまだなんですけど。


















 





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