表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に高速道路をつくろう!  作者: 土木研究会
四国 エルフ領 編
2/40

2掘  :襲来!アイアンゴーレム中隊!

妄想を形にするのって難しいですね。

お気に入りにしてくれたひとがいるので

びっくり感謝!

IPHONEで文書チェックしてるんで、

行変えが多いのです。

 地球に帰ってきて気づいたが、

一日48時間になって過労になるんじゃないか

と思ったが、今回は、掘り掘りして俺が

強くなったからか、全く疲れていない。

むしろ、元気いっぱいだ。

 ただ、地球に帰ってから休憩していては

人生の無駄なので時間が好き放題に使える

あちらの世界で今後は休憩したい。

神殿で休めるのかアネットに聞いてみよう。

だめなら、宿をとる必要があるので、

金策も考える必要もある。

なんてたって、強制労働なみの慈善活動で

報酬ないからな。


 地球に帰ってきたついでに、帰る前にとった

埋蔵分布データを確認しよう。

地球側の地形や埋蔵分布情報と比較すれば、

効率もよかろう。


 比較した結果、地形は全く同じだった。

地球人類による開発で多少は違っているようだが、

数千年前の日本といったところかな?

富士山とかないし。

 地球の日本の鉱物分布も調べたが、

よく似ている。

本当に日本のコピペだ。

こちらの世界の情報が役立ちそうだ。

ただし、同じだけあって、

鉱物資源の種類は多いが、量はないのは同様で、

大量に使う鉄をどうするかだ。

山の2,3個は丸ごと消えるのは覚悟してもらおう。

 それよりも問題なのは、

砂や水、石などの簡単に手に入るものでさえ、

街の近所にあるわけでもないのでどうするかだ。

人ではないし。移動手段も金もない。

俺だけならバイクがあるからいいんだが、

一人は危ないしなあ。しばらくは、街の近所で

穴掘って強くなろう。

あとゴーレムメーカーも育てないとね。

 

 さて、昼前だから、大学にいきましょうか。

早朝に痴女神様に絡まれて、店が開くの待って

買い出し行って、

異世界行っても時間経ってないから

まだ午前11時なんだよ。

大学でゼミの教授に鉄の精錬とか聞いてみよう。


 さて、大学の講義中に痴女神様がくれた本を

開いてみる。

白紙だった。ちっさい本だと思ったのだが、

日記帳か?

交換日記でもしたいんだろうか?


 白紙を、眺めていると文字が浮き出る。


『交換日記ではありません。

 異世界の望んだ情報が浮き出てきます。 

 ただし、一般的な知識に限定されます。

  

 PS  今度、痴女神と言ったら、

     また首を絞めに行きます。 

     荒縄をもって。           』


 そろそろ、おちょくるのもマンネリ気味だ。

素直に女神様と呼ぼう。

まあ、会うことは無いような気もするが。


 俺のスキルゴーレムメーカーについて

女神様の交換日記帳に尋ねた。


 簡単にいうと、大きさ・素材・知能?・

最大起動数がレベルによって決まる

といったところだ。

レベル1で土ゴーレム小10体、

レベル3で土ゴーレム小100体、

鉄ゴーレム大なら1体とかみたいにだ。


 俺が目指すのなら、自衛の為に

デカくて利巧で硬いゴーレムをたくさん

同時起動させること。

資材制作につかうのでも、大量生産のために

大きさとか、数とか高機能である必要がある。

講義が終わったら、教授に教えてもらった方法で

ゴーレムメーカーを育てよう。

なんせ戦闘チートもない上、

護衛も1人の俺には、ゴーレムが生命線だ。

 

 目指せゴーレム軍団!


 さて、講義がおわったので

やってきました異世界の神殿に。

早いのは、家からではなく、

大学の駐車場からきたからだ。

便利な能力?言ったでしょ?

地球では役に立たない能力だって。

 

 広域探索は使用できない。無限収納は開かない。

ゴーレムも作れない。

異世界移動は、移動時と同じ場所時間に

帰ってくるのでテレポートですらないよ。

 それどころか、移動時のアクションを

見られたら恥ずかしい人にしか見えない。


 異世界では時間経過させて移動できる。

今は、最初の日の翌日の朝である。


 アネットに声をかけるとソネットも親方も、

もうすぐ来るそうだ。

そういえば、

今後、日々どうするか決めてなかったな。


 俺はしばらくの予定として街のそばで、

この世界に慣れ、スキルを育て工事の練習をする

旨を伝えた。3人とも俺専属のようなものなので

付き合うとのことだった。ありがたい。

 

 では、しばらくの計画を、俺は言い放った。


「街の裏に貯水池を造ります」 


予想通り3人の表情はひいていた。


 この街ネクスは、川の側にある。

生活には川の水を使っている。

でも、俺の広域探査の結果、地下水脈があった。

鉱脈はなかったけど。

ならば当然、粘土はあるわけだ。

粘土とこの平原の表層の土を混ぜ、

表層の貧相な土からの有機物を濃縮できれば、

上質の農耕用の土が造れるのではないだろうか?

また、掘り出した土でゴーレムを大量に造り、

防護壁に流用すれば、魔物がから守られた農耕地の

できあがりである。

貯水池は農耕に必要です。


 皆さん、感銘を受けた模様です。

アネットなど、農耕の人手や農作物の種の相談に

消えていった。


 この計画には裏がある。

俺が欲しいのは粘土だけだ。

粘土を採取しようとすれば、当然、地下水脈を

ぶち抜くはめになる。池は造るのではない。

できちゃうのだ。


 さて、掘り掘りに行こうかなー。


 街の外、水脈の上にて、天誅丸で作業を始める。

親方とソネットは見学である。そこそこ土を掘り、

漲ってきたところでマイ スコップ 墓守君で

掘った土を集め山に盛る。


 では行きます。

 土ゴーレム君小 カーーム ヒアーー!


ちみっこいゴーレム3体できました。

彼らには土の集積場に移動してもらいます。

そして土に戻ってもらいます。

1時間ほど作業を繰り返し、ゴーレムを数十体

つくったらスキルレベルが上がった。

今度は10体毎で繰り返す。

ゴーレム君は平原の固い表層より脆いんで、

いくらいても掘り掘りはできないのだよ。


 お昼前に数百体造った頃、

やっとレベル3に到達!

念願の高品質土ゴーレム君小が作成可能になった。

この高品質土ゴーレム君小、ちょっと凄いよ!

道具を使った極単純作業ができて、

平原表層の土よりはちょっと頑丈。

本当にちょっとだけ凄いでしょ?

 

 でも、これ1体あれば掘り掘りを代わりに

やってくれるので、効率2倍である。

親方に手伝ってもらえばと考えるあなたは甘い。

親方が掘り掘りしても俺に力、魔力が

溜まらないから意味がない。

ゴーレム君は、俺の一部として

換算されるみたいなので違うのよ。


 アネットがお昼のお迎えにきたので、

お休みたーーいむ! 俺はね。

ゴーレムには掘り掘り続けさせておきます。


 さあ、昼食終わった。

エルフの神殿の飯なんて、素朴なもの

しか考えれないから、あえて触れないよ。

作者、ダイエット中だしね。


 仕事再開!おっと道具がメガ進化可能なようだ。

がんばったねゴーレム君!


 なになに、進化カスタマイズ画面を確認すると


『道具進化! 

 銅ツルハシへの進化が可能です。 』 


 あの痴女なに考えてんだ?

地球製 鉄のツルハシの天誅丸を

銅製にしてどうするんだ?

鉄製ですら異世界製だと脆そうだ。

お約束で銀とか金にされたら

売ったほうがましだろう。

別の強化方法を考えよう。


夕方の作業終了前には、スキルレベルが上げれた。

高性能土ゴーレム君小が

3体同時起動できるようになった。

あとは、ネズミ算で増えていくだろう。

明日の午前中で7体に、午後で15体に、

明後日の午前で31体、午後63体。

3日後中には255体に達する。

この頃には広域探査で確認できた

水脈付近まで到達するはずである。


 今晩からのお泊りは神殿で

世話してもらえることになった。

神殿までの帰り道、親方に酒場に誘われたが、

未成年ということでお断りした。

いらんイベントフラグを立てるのは、

もう少し強くなってからにしたい。

俺は圧倒的武力で中ボスを攻略するタイプなのだ。

レベル上げのちみちみした作業は苦でもない。

だいたい親方?あなた寝てただけでしょ?

親方には明日からの工事道具の用意を

お願いして解散した。


 さて4日後の朝である。

アネット達にはひとりで作業すると

2日前からいってある。

中隊レベルのゴーレムがいるので

ゴブリンごとき問題ないと言いくるめた。

彼女達も実際、

ぼーっとしているだけなので簡単に騙された。

ぬるいな異世界!


 ひとりになった理由は2つ。

ネズミ算で増えるゴーレムの軍団に

気がひけたのと、

予想以上に貯水池が大きくなりそうで、

もはや湖と呼ぶべきサイズになりそうだった

からである。


 穴の底には粘土がとれ始め、

作業範囲の拡大も不要なので

高性能ゴーレム君小も255体もいらない。

粘土を使って、少数精鋭の高性能な

ゴーレム君を量産しよう。


 今やゴーレムメーカーはLv10となり、

遂に便利なもの?いやチートの予兆?

いや何でもありの片鱗を見せていた。


 今回、造るのは2つ。

昇窯君 と ぐるぐる分離君 である。

粘土を焼く焼成炉と土を分離し砂を取り出す

分離機である。

昇っても、ぐるぐるもしてないのにってのは、

機能がわかりやすいからという御愛嬌である。

二度と名前が呼ばれることはないとは思うが。


 粘土で作った高性能ゴーレム君小を

どんどん焼成していく。

そして、掘り出した平原の表層土を

分解して砂を取り出していく。

砂鉄もそこそこあったことは先に述べておこう。


 焼成ゴーレム君、いやセラミックん小を

水が出だした穴の底での作業に回し、

粘土を回収し続ける。

湧いた水は、今後の工事用に

無限収納に回収し、作業の邪魔に

ならないようにした。


 セラミックんを100体残し、

他のゴーレムは焼成粘土製の

通常ゴーレム大にして順次、

防護壁設置場所に移動させ、

組体操ピラミッドさせていく。

幅3メートル高さ5メートル、

この世界の単位は、

メートル、キロ、リットルだよ?

お金は円だよー。でふぉ?

でゆっくり出来上がっていく。


防御壁の内側では、高性能ゴーレム君小により、

表層の土だけ掻き取られ、粘土と、分解で

つくった有機土との混合土と

入れ替えられていく。


 こんな作業を5日も続けていると、

スキルレベルが20まで上がった。

NEXTステージ到達である。

ついでにアネット達が様子を見に来た。

予想を上回る規模、おそらく数十倍 に

皆、地にうずくまって頭を抱え悶えていた。

汚れるよ?


 日本人なら朝夕1日2回は顔を出すはずである。

1週間も放置するなんて

ファンタジー世界でもありえない。

自然淘汰されるぞお前ら?

街の中でも当然、話題になってるはず

なんだけどなー。


 もう刻は、既に遅し。

防御壁も畑も今日中には完成する。

めんどくさいので、お約束の稲作はしない。

他世界の皆さんと違って、俺は地球から通っている。

米も味噌も帰って自宅で食べればよい。

無限収納内には、パックのご飯も入ってる。


「立派な農地ですね」

「立派な防御壁じゃな」 


 アネットと親方が立ち直った。

ソネットは語彙が少ないのか考え中のようだ。


「人造湖の水位は水は必要になるまでには、

 貯まると思います。

 明日からでも種蒔きをはじめてもいいですよ。

 耕しもすんでますし」


 農作業っていいよね。

定年退職したら都会から引っ越してくるのが、

わかるよ。


 翌朝、アネット達が農作業の協力者を

大勢引き連れてきたときには、

防護壁そばに鉄ゴーレム中隊が

整列してましたとさ。


 砂鉄END。さあ、久々に地球に帰ろう。


 


 

 



 


 


 





     

  





 


次回、やつが来ます。巨鳥襲来!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ