18掘 : 異世界は回復しました
空気清浄器が壊れました。新しいの買おうと
いろいろ調べたんですが、いるのかいらんのか
妙な機能が盛りだくさんになって、高額商品ばかり。
結局、タバコ吸わせるとすぐ駄目になるか
そもそも効果がないらしいんでやめました。
お外で吸います。
帝都解放から二十数年、
あれから、この世界の状況も大きく変わった。
この安土城から見下ろす滋賀一体は、
いまや広大な農地が広がっている。
ドワーフたちによって開発・増産された建機によって、
既に四国、九州ともに道路が張り巡らせられた。
さらに、本州への橋もいくつも建設され、西日本にも下関から
ここ滋賀に至る高速道路を造ることで広く開発の手が入っている。
京都の帝都は既にいる人族の為にそのまま残した。
ただし、女神様の日々の洗脳活動、いや布教活動のおかげで、
既に女神信仰が国教にすげ変わってっている。
女神様の異世界法則のアップデートもさすがに20年もかければ、
多少の効果が出せており、この異世界の住人にも加護を与えることが
できるようになっている。具体的には、ついに各種族より勇者が
選定され、女神の加護が与えられた。
当然、女神の加護を与えられた武器も与えられている。
まあ、俺が造らされたんだけど。
でも、この武器のおかげで、遠い未来に厨二病のニセ神に地球から
エセ勇者を召喚されても対抗できるようになったわけですよ。
やっと俺も本当に、この世界から卒業できるといったところですよ。
獣人族の女神の勇者は、ここ安土城にいる。
この安土城は、かつて奪い取られた京都の帝都に変わり、獣人族の国
になった滋賀に王城として俺が建てました。
この国も、獣人族の巫女であったカミーユを女王とし、
ついてきてくれる獣人たちを集め、いまや十分大きくなった。
獣人族の勇者は、そのカミーユの息子、
つまり、この国の王子である。
ハーレム要素がないこの物語のルールに従い、決して俺の子種では
ないことは、強く訴えておく。
ここから、西の関ヶ原には、聖国や魔族からの進軍があっても
決して落ちはしないだけの城塞を築き上げ、
エルフ・ドワーフ・帝国の勇者が守っている。
「二十数年か、早いもんだな」
「そうですね」
「まあ、1日仕事したら半年時間を進めてた俺からしたら、
2ヶ月も経ってないんだけどな」
「でもカミーユは女王になって、結婚し、子供も生まれたわい。
その子も、もう16歳にして、獣人族の勇者となっとるしの」
「とこでなんでお前ら、変わってないの?」
「だってエルフだし」とソネットは言い、
「ドワーフも人の数倍は長寿じゃからの」と親方は言う。
「まあ、知り合いがいつまでも元気なのは嬉しいけどね。
ところで、女神様はどこいった?」
「いつものように聖都に洗脳活動に行きましたよ」
帝都の解放からしばらくして、魔族がおとなしくなった。
その数年後には、何故か聖国の勇者が死んだ。
広域探査でも検知できなくなったから、消えたことは間違いない。
数年待っても復活しなかったので、女神様はここぞとばかり聖都に
出かけて洗脳活動を始めた。今日に至るまでの地道な街頭活動の
おかげで人族の神の信仰がいまだ健在の中で、女神信仰勢力のほうが
むしろうわまろうとしている。
そういうわけで、女神様は現在は調子こいているわけである。
しかし、いい話ばかりではない。
今から十数年前、消えた4つめのモノ、聖国の勇者の反応が現れた。
そして、半年前に至っては、聖国の勇者として人族の神から神託を
受けたという話だ。なのに、今、聞いてみると女神様はお気楽にも
敵地聖都に行っちゃったとのことである。
「聖国の勇者が復活したってのに、あの痴女神は、何やってんだ?」
「どうせ女神様を害することなどできないでしょう?」
「どうかな?わざわざ勇者を一度回収して何かやらかしてくれてる
みたいだし。そもそも、未だにニセ神をデリートできないぐらいに
あの痴女神様は頼りないんだから何やらかすかわからんぞ?」
「クドウ様、お久ぶりです」カミーユ女王が、王子を連れて現れた。
「お伝えしなければならない案件がございます。聖国がクドウ様を
召還したいと言ってきております」
「罠ですね」
「罠じゃな」
「よーーーし、行ってみよーー!」
「ソネットはいつまで経っても変わらないなー。
女神様でも勇者でも各種族の王族でもなく俺を召喚すること自体が
罠と白状しているようなもんなんだけど、寧ろ挑戦状ってとこか?
でもわざわざ受ける必要ないよなそれ。
地球に帰ったとでも言っといてくれ」
「師匠、実はですね?女神様が聖都で言いふらしてるみたい
なんですよ。今、女神様の信徒になるとお得な土木工事と異世界の
高度な技術を先着十万名にプレゼントーー! だそうです」
「マジか王子?あの駄女神様やってくれる。
がっちゃんの檻に鍵かけても連れ出してくるし。体のいい人質に
してやがるし。全然この世界から卒業できねえ」
俺を師匠と呼ぶのはカミーユの息子の王子、獣人族の勇者様だ。
「手段は2つ。痴女神様を狩るか、この世界を滅ぼすかだ。
フフフ、まさか俺がその役に当たるとは予想もしてなかったよ」
「師匠、冗談はそのくらいにして、どうせ行くんでしょ?」
「手を出してくるってことは、ニセ神は諦めてないってことだしな。
手駒の準備ができたってとこだろ。
聖国の勇者なぞ返り討ちにしてくれるわ!」
「でも、そうすると魔族はどうするんです?」
「それは、お前たち勇者が魔王を倒せばいいんじゃね?ニセ神は、
そろそろ女神様がどうにかできるようなこと言ってたし」
「私たちはついて行ってもいいんですか?」
ソネットは行く気まんまんだ。なにが楽しいのやら。
「親方たちは、一緒に来てくれ。勇者たちは奇襲に備えて全員、
関ヶ原で待機な。カミーユ、2週間後に行くって伝えといてね」
さて、最後の勇者を潰しにいきますか。
わざわざ先代勇者殺して、時間かけて新勇者をつくったみたいだし。
こっちもいろいろ準備が必要だ。なんせ聖都の勇者は
マキシマム=フォーカスライト
聖都の勇者
スキル : 勇者 剣技Lv9 光魔法Lv9 火魔法Lv9
雷魔法Lv9
性格 : 規律正しく、勇ましいまっとうな勇者
特記事項 : コアの正体不明
とてつもなく怪しいのだから。
しかし、こちらの準備も万端!なんせ二十年もったし。
まず、女神様パワーの出力向上で、勇者でもないソネットたちですら
女神様の加護がかかった武器を持っています。
俺は魔力操作が進化して手から離れても魔力強化が維持できるよう
になってる。ライフル弾とかにも強化できるって具合だ。
さらに、ライフル弾にも女神様の加護がかけられているから、
勇者を遠距離から始末できる。怖い近接戦闘をする必要はもうない。
さらにさらに、太陽炉を利用した眼鏡犬用飛行ユニットも開発済だ。
さらにさらにさらに、この太陽炉を利用した最終兵器ソル・カノンも
開発してある。まあ、使い所を間違うと、都市丸ごと蒸発するんで、
まさに最終兵器だけど、お約束の飾りってとこですよ。
「あと、カミーユ。帝都と話つけといて。聖都からの大量難民
連れてくるから受け入れの話しといて。
聖都の貧困層から工事に雇うって騙して連れ出して、
洗脳してから、こっちに送るから。
資金は、甲斐周辺の金山掘りつくして捻出するからよろしく!」
待ってろ、厨二病のニセ神様よ。
カラっカラに吸い取ってくれるわ!
実はマリーのアトリエしかやったことがありません。
でもマリーのドラマCDは全部もってます。




