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異世界に高速道路をつくろう!  作者: 土木研究会
関西 帝国領 編
16/40

16掘 : 女神様は補修講座

特等添乗員αもおもしろいですねえ。

本物のプロの文章は心地いいですし。

 一人目の勇者を倒した後、アネットたちには王たちへの報告と

防衛の準備するよう伝えるように指示し、地球に戻ってきている。

一之瀬の生前の情報は、実に有効だったので、まだ、情報がない

3人目の勇者三上 終後 の情報を手にいれたかったからだ。

今、自室のパソコンネット検索しているのだが、OSの自動アップ

デートが入ったところだ。


「なあ、女神様」

「モフモフー、モフモフー。何ですか?今いいところなんですが」

「あんまりモフモフするとまた噛まれますよ?

 それはいいんですけど、あの世界は女神様が造ったわけです

 よね?なら、この金をとった上、頻繁にアップデートする不良

 OSみたいにあの世界の法則をアップデートできないんですか?」


 女神様は不思議そうに首をかしげて聞いてきた。

「OSとかアップデートとかってなんですか?」

「そうですねー。OSてのは、女神様が造ったあの世界を動かして

 いる法則です。アップデートってのは、その法則に不具合がある

 場合に修正していくことですね。ちなみにデータってのは、

 生きる人の個人情報みたいなもんです。」

「OSって修正できるんですか?すごいですね。」

「下手な修正するとシステムが崩壊したり、データが壊れたりする

 んで、専門家じゃないとできませんがね。で、最初の質問です

 が、あの世界の法則、修正できないんですか?具体的には、あの

 バグ、神を騙る厨二病たちをデリートできないのかなと?

 ちなみに、バグはクソ虫、デリートは滅殺って意味です」


女神様はまたまた、不思議そうに首をかしげておっしゃる。


「どうなんでしょうねー?あの世界の法則なんかは、私が造った

 ものじゃないんでわかんないですねー。たしかに、あのクソ虫

 とか滅殺できたらいいですねー。」

「ちょっといいですか?さらっと、凄いこと言ってますけど、

 あの世界は、女神様が造ったんじゃなかったんですか?」


  女神様は、大草原の小さな無胸を張って自慢げにおっしゃる。

「私が造ったんですよ。私、女神様ですから。先生にもらった

 実習用サンプル世界を使って。一番簡単なやつですけど」


 今、また世界が大きく書き換わったのを感じた。世界線を越えた

のか?


「えー、先生って誰です?あと実習用サンプル世界ってナニ?」

「先生って言うのは、私をも含む世界の全てを造った創造神です。

 ぶっちゃけ、この世界の創造神のことですよね。

 私たち新米の神々たちは、各々の世界を造り運営していく方法を

 先生が開く講習を受けて、学ぶわけです。その講習では、

 先生が用意した実習用サンプル世界を使ってます」


 頭が痛い。いや頭では理解できているから、精神が痛い。


「なんですか?俺が命の危険を冒してまで勇者と戦ったり、

 ソネットたちやエルフやドワーフたちを死なせたくないと

 思ったり、見たこともない人族が攻めてきたら、皆を守るために

 殺せるだろうかと今も悩んだりしているあの世界が、

 シーモンキーの観察実験キットみたいなもんですと?」

「ぶっちゃけると」

「ぶっちゃけ過ぎです。もうシラネー!」


 それを聞いて女神様は、むくれている。拗ねたようだ。


「神から見たらあなたたち地球人類も同じですよ?

 ちゃんと毎日世話をして、一族の寿命が尽きるまで、愛情かけて

 倒みればいいのですから。私はアネットたちだけでなく、人族も

 魔族も慈しんでいますよ?」

「じゃあ、なんであんなクソ虫が湧いたんですか?」

「仲良しの女神が凄いの造ってたんで、ずっとそっちの世界を

 覗いてました!」

「世話してないじゃなですか。じゃあ、あのクソ虫は、女神様が

 放置している間に癌化した防衛細胞ってところですか」

「うまいこといいますね!」


 アネット達を助けてやりたいという気持ちと、現実を知って放棄

したい気持ち。揺れる天秤である。


「じゃあ、この世界の創造神様のところに行って修正の仕方聞いて

 きて修正してくださいよ」

「嫌ですよ、先生厳しいんですから!何のためにあなたをたらし

 こんだと思ってるんですか?」

「うるさいこの大草原の小さな無胸の痴女神!さっさと補修講座

 受けてこいや!どうせ高位次元とかいって時間とか関係ないん

 でしょ?」

「あなたたちにとっては、時間は経ってなくとも私には、

 すごーーーく長い時間なんですよ!先生結構厳しくて、この人類

 がムカついたとき世界の入ったジオラマにバケツの水

 ぶっかけたり、蹴り飛ばしたりして壊したりするんですよ?」

「もう、それ以上やばいネタは聞きたくねえ!さっさと行って

 来い!」


 俺は、無意識に左手で次元の壁を壊して穴を開け、女神様を穴の

中に放り込んだ。自分のやったことに気づいたのは、穴が勝手に

塞がってからだが、どうも力の封印が緩んできているようだ。

再封印をお願いしたいが、何か要求されるのが嫌である。


 さて、三上 終後の情報を探したが見つからない。

しかたないので、異世界に戻る準備を、テレビをつけっぱなしで、

居間でしていた。


「今日のニュースです。

 大阪、三上 博さんのペットとして飼われていたペットの

 チンパンジーの遺体が裏庭の中に隠すように掘られていた

 落とし穴の中から発見されました。

 落とし穴は、このチンパンジーが日頃よくいたるところに掘って

 いたもののひとつであり、死因は穴掘り中に壁が崩れたことに

 よる窒息死の模様です」

「しゅうーーちゃーーん!」


 飼い主さんが鳴いている。他人にはペットでも、俺達にとっては

家族だ。がっちゃんが死ぬなど考えたくもない。

俺は嫌がるがっちゃんをモフってインコニュウムを補充している

ところだった。さあ、そろそろ行きますか。人族の軍団とか戦い

たくはないが選ぶときがきたようだ。決して女神様のありがたい

お話の影響ではない。


 勇者討伐後、1週間後の世界に突入。アネット達に確認すると、

勇者の敗北を知った帝国は、残る勇者2人とともに2万の軍団で

進軍しようと準備しているらしい。今度は、岡山から海を渡って

香川に渡り、高知のエルフ王都に進軍してくるつもりのようだ。

軍と船の準備と、岡山までの進軍に2週間かかるらしい。


 エルフとドワーフは今四国に軍を集めようとしている。合わせて

も2万には全く足りない。例え、勇者がいなくとも不利な数、例え

勝っても種族的には終わったも同然の被害となろう。それでも戦う

しかない彼らの士気は高い。


 女神様のありがたいお話を口に出せない俺は、彼らには

加われず、ひとり眼鏡犬のミスリル化と追加パーツのミスリル+の

製造に引きこもっていた。予備パーツまで作り終われば、この

太陽炉には用がない。戦略兵器用の動力炉に改造しよう。デカいの

ぶっ放せば気分も晴れることだろう。


1週間後、帝国軍の進行が開始された。俺の開発も終わり、エルフ

・ドワーフ同盟軍も坂出に向けて進軍しようと集結していた。


 突如、天より女神様が俺の前に、女神インコでご光臨された。

「ただいまーー!

 ちょっとですけど、世界の修正ができましたよ!」

「それでクソ虫をデリートできたんですか?」

「そんな難しいこと、私にできるわけないじゃないですかー。

 神の威厳を少し取り戻せただけですよー?」

「どおいうことかな?」

「今まで、人族と魔族の間では、

 『創造神?そんなのいたっけ?』って感じだったんですけど、

 わたしのこのゴージャスな波動を感じることで、私を

 創造神として認識し、クソ虫神の呪縛を断ち切ることが

 できます」

「女神様を人族の軍の前に連れて行けば、戦争が止まるということ

 ですね?」

「王とか貴族とか神殿とか、信仰以外の権力とか金で動いている

 のは無理ですけどね」


 俺は、にっこり微笑んで答える。

「まずは、十分ですよ。王とか貴族とか神殿とか偉い人は、こんな

 ときに代表で死んでこそナンボです。威嚇はしますが、向こうが

 やる気ならぶっ殺します」


 では、戦争を止めに行きましょう!


 帝国軍が集まる海岸の北、鷲羽山の山頂に女神インコがご光臨

する。

「人族よ!争いは止めなさい!

 私は、この世界を創造した女神です。

 あなたたち人族の神を騙る偽物の呪縛を断ち切り、

 武器を降ろし、帝都に帰りなさい」


 おおー、効いている。大部分の兵士が士気を無くしている。

成功のようだ。予想通り、欲にまみれた王族・貴族と人族の高位

神官が女神様を偽者と断じ、戦えと命令している。


 俺は、女神様の足元から、眼鏡犬の対戦車ライフルで外道を

狙い打つ。まずは、お約束に帝王様からかな?帝王に巻き込まれて

取り巻きの貴族も吹っ飛んだが気にしない。次は、大司教かな?

今度は取り巻きは気づいたのか逃げ出している。ぽん!と。

お次はと。


 貴族数人に、将軍クラス数人吹っ飛ばしたところで、帝国軍は

崩壊し、ちりじりに逃げ始めた。あとは、帝都に行って、城と神殿

と貴族の屋敷を吹っ飛ばせば帝国の偽神勢力は壊滅するだろう。

これで、同盟軍に被害もでなくなったわけだ。


 でも終わりじゃない。

この状況の帝国軍の中に不動の影が2つある。勇者たちだ。


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