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異世界に高速道路をつくろう!  作者: 土木研究会
九州 ドワーフ領 編
10/40

10掘 : 太陽炉起動

 本文に、いい加減な技術的表現がありますが、

本職の方、まじめに勉強している方が、偶然にも

ご覧になった場合は、笑って許してくださいw

 小笠原諸島からこんにちは。


 ドワーフの王都に帰った後、地球に帰っていろいろ調べたんだけど、

4000度超の太陽炉の起動は安全が保障できそうにないんで、

小笠原諸島で実験することにしました。

 こんな距離、インコ印の女神便ならちょろいもんです。


 太陽炉は、地球日本の高温炉を参考にでっち上げました。

実験なので試料はちょろっとの小型なやつをです。

魔力を熱に変換する術式を仕込んだミスリル製の小鉢を

ミスリル製の球状カプセルで包み、高真空状態にしときます。

これ重要らしいです。

更にその周りをひと回り大きなカプセルで包むのを繰り返してます。

各部品には、耐熱特化の魔導被膜を多重でかけた上、

俺の魔力で耐熱強化できる術式を仕込んでます。


 見た目は、直径2m弱の玉、なんか運動会みたいです。


 タングステンは、爆熱ゴッド精錬君で精錬したら

純化したけど、粉になりました。

俺の深層心理が影響しているのかインゴットにはならなかったよ。

まあ、はい出来ました じゃ、つまんないからいいけどね!


 さて、仲間たちには、女神便でここに送ってもらった後、

女神様と一緒に帰ってもらった。


 俺だけなら、危なくなれば、地球に逃げれるからね。

まあ、そのときは小笠原諸島が噴火するか、吹っ飛ぶか

妙な生物が生まれるかだ。


 俺は、カプセル表面に手を置き魔力を通す。

炉内温度を広域探査スキルで計測し、ミスリルカプセル各部の

温度や状態も探査スキルで確認しながら、温度をあげていくから

大事には、なりませんよ?たぶん。


 まずは、1000度かなっと。

炉内、炉外ともに正常っと。

 

 2000度。問題なし。


 3000度。地球人類の到達点にもう少し。

余裕はあるが、魔導被膜には、負荷になってるみたい。

魔力による耐熱強化開始っと。

前例がないことは、正直怖いんだけどなー。


 あとは50度毎にでも、状態確認しながら上げていくかな?

主人公びびってる?まじで怖いんだって!


 到達しました4000度。

結果からいうと、小刻みに温度上げていっただけ、

怖い時間が長くなっただけだった。

太陽炉に供給する耐熱用の魔力は、負荷を感じるぐらいにはなってる。

魔導被膜はとうに、消し飛んでる。

もう、いつ爆発するかわからない爆弾を魔力で抑え込んでるって感じだ。


 しかし、タングステンとミスリルは溶け合ったみたいだし、

俺の魔力的にも余裕がある。だって、4000度超の温度を

生み出している熱源も、俺の魔力。

コントロールさえできていれば、魔力が足らないなら、

温度が上がらないだけだ。


 もういいよね。温度落としても。


 実験は成功したみたいだし、炉が冷えたら帰りますか。

帰って、炉の設計の見直しと、魔導被膜の強化依頼をしなくちゃね。

しかし、安心したよ。

この新合金、使い物にならなけりゃ、それはそれでいいんだけど、

飛んでも性能だったら、技術汚染になるからね。

こんな製法なら、俺以外が量産することもないだろうよ。


 で、今気づいたんだけど、どうやって冷却しよう。


 冷却機能をつけ忘れましたよ。

超高性能保温機能付き湯沸し器だよ、これ。

両手を放して、魔力を切ると、一気に4000度の熱が

俺を襲う。魔力を供給している間は、温度が下がらない。


 考えろ、俺。こんな事で死にたくない。


 どうやって放熱しよう。


 













 



 工藤です。生き残ってます。  


 徐々に耐熱強化への魔力供給を減らしては、放熱しました。


 放熱された熱から身を守るため、魔力を身に纏う技を

覚えてしまいました。

 

 戦いはしたくないので、戦闘フラグが立つ、

戦闘系チートスキルは欲しくはなかったのですが、

死と隣り合わせの状態が続いたので、目覚めてしまいました。


 今後、予定になかったとのチート勇者との遭遇が

あるやもしれませんが、必ず逃げ延びたいと考えております。   


 地球経由で阿蘇へと帰り、ドワーフの技術者たちといっしょに

歪んだ太陽炉から新合金を取り出した。

使い物になるか検査しなくちゃな。


 強度:ミスリルよりも地球のタングステン合金よりも上、

    当然でしょう。せめて、ここぐらいはね。


 脆性:ミスリルと同等。つまり、脆くはないと。


 魔導伝達効率:ミスリルと同等。つまり、

        強度アップによる弊害はないってこと。


 耐熱性:ミスリルと同等。新たな金属に進化したわけでは

     ないんだから、ミスリルが溶けりゃ、合金は分解するっと。


 結論、あれだけの労力と資材と魔力を使って、

ミスリル+が出来ましたってことです。

おまけに太陽炉のサイズの関係で大きなものは作れない。

タングステンのおかげで硬くて鍛造加工はできない。

研磨加工はできるけど、すごく時間がかかる。


 能力の割にコストが全く合わない。


 これを作るくらいなら、労力も資材も魔力も直接、軍事に

ぶち込んだほうが、はるかに効率いいね。


 特徴は、ただひとつ。ミスリルよりちょっと強いってだけ。

だから、おもしろい。それで十分だし。

魔力強化できるミスリルより強いってことは、

俺より、魔力が強くなければ、ミスリル製の武器じゃ、

勝てないってことだ。

 

 この新合金の目的は、戦争に勝つことでも

経済効果があがる物を作りだすことでもない。

俺が死なないため、生き残るためのものなのだ。


 おまけに、俺の能力があれば、製造にかかる労力も資材も

魔力もコスト度外視でできる。


 大きな部品が出来なけりゃ、大きな太陽炉を作ればいい。  


 大量の魔力が必要なら、もっと俺が強くなればいい。


 大量のミスリルが必要なら、もっともっと掘ってきてやる。


そうやって、技術は発達するもんだ。








 といった熱い表現もあるんですが、

小さな部品を繋ぎ合わせて誤魔化す技術とか

炉の構造を工夫して必要魔力を低減させる技術とか

魔導被膜単体の強化とか

地球日本のお家芸っぽい技術のほうが好きなんですけどねー!

安全性は言うまでもなく、第一ですよ?

 

 どうするかって?

 

 もちろん、全部やりますよ?

俺にとっては、それが一番効率的ですから。



 で、走り回って3ヶ月。


 エルフの研究者にも、ドワーフの技術者にも、

 地球のその道を専攻する紹介してもらった先輩にも

 拝み倒して、胡麻すって技術向上に努めました。

 

 ミスリル保有量も数倍には増えました。

その掘り掘りのおかげで魔力もあがりました。


 小笠原にも実験で散々通い、今は、一戸建て?みたいな

大型太陽炉が総ミスリル製で建ってます。

冷却機能も、もちろんついてます。


 そのおかげで、やっと眼鏡犬のパーツを新合金で

造れるようになりました。


 それでは、武装の開発をしますか!

久々に、仲間で集まって作戦会議です。


「えー、新合金、以後ミスリル+と呼びますが、

 これを使った個人武装、眼鏡犬装備を作りたいと

 思います。

 皆さん、欲しい装備と意見を出してください。

 ちなみに強度はミスリルの約1.2倍で

 重さは鉄の1.5倍、ミスリルの5倍です」

 

「使いどころが難しいのー」


「一応、現時点での世界最強金属ではあります。

 武器なら刃部分にのみ使用する。

 防具は重量を考えての部分使用となります。

 あと、貴重品なので矢尻とかは造りません」


「ヒロインぽいフルプレートメイル一式が欲しいです」

 

「話きいてんのか、アホの子。

 ミスリルの5倍重いって言ってんだろ。

 えー、女性陣に防具関係はおすすめできませんが、

 俺は、アームガードとレガースは当然として、

 安全ブーツにもつま先と踵周りに追加装甲をつけ、

 念のため、安全ブーツのインナーソールの下にも

 一枚仕込むつもりです」


 俺のメイン武器、女神様仕様のツルハシ天誅丸とバット一発昇天君には

手が加えられない。

護身用の武器が欲しいから、とげとげナックルガード付きの大振り

のナイフを2本作ろう。     

 

「親方は、ハンマー先端を改造する。

 カミーユは武器は何がいいんだ?」

 

「刃先がミスリル+の槍でお願いします。

 投槍としても使いたいので、軽量なものをお願いします」


「眼鏡犬は総ミスリル製で、3台新作します。

 総ミスリル+は重すぎますし、ミスリルによる軽量化のほうが

 有効でしょう。

 ただし、操縦席周りの装甲は、ミスリル+で行きます。

 壱号機は俺、弐号機は近接専用で親方が操縦します。

 参号機は女性陣の誰かに操縦してもらいたいのですが、

 操縦が難しいようでしたら、砲撃専用機にしたいと思います。

 ハーレム要素はありませんので、参号機操縦者に

 ヒロイン枠をあげることはできませんが、

 車を運転する、銃を持つなどすると性格が超強気になるか

 戦うことに疑問を持ち、悩み、そのうち勇者に犯され殺される枠

 を提供できます」

 

 女性3人の表情が微妙である。

キャラが弱いと自覚しているのなら特にだ。


「開発と並行して、操縦訓練を行いますから、

 どちらの意味でも生き残りをかけて頑張ってください。

 以上です」


 ハーレム要素がないどころか、女性虐待まがいの職場だが、

是非、3人とも生き残ってもらいたいものである。

ナックルガード付きのナイフを密林で検索したら、

樹脂製の練習用というのが、マジで売ってました。

どのような方が買われるのか、とても気になります。 

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