1掘 : 厄災を掘り当てたようだ
穴がある。洞穴である。うちの裏庭にである。
まあ、俺 工藤 剛が掘ったんだが。
この春、大学の土木系学科に入学し、この夏休みには体の鍛練と
趣味とバイト代との一石三鳥で工事のアルバイトの練習である。
俺の趣味は穴掘りである。縦に掘って井戸を掘るもよし、
横に掘って鉱石を掘るもよし。地中に無限に広がる穴やトンネル。
夢のような世界である。
「ガン !」
マイつるはしの天誅丸が高い音を立てた。大きな石かな?
うちの裏山は土山でもないが、岩山でもない。
岩盤なんてないだろうから、思いっきりどつけば、行けるかな?
このくらいで諦めていては将来、立派な土建屋になどなれない。
吹雪の黒部ダムのトンネルで熱唱していた土建の星 中⚪️みゆき様
に申し訳ない。
精神集中だ。
「気合 ! 熱血 ! 必中!」
俺は魂の言葉を叫び、天誅丸を振り下ろした。
スカッ! ん? 随分と手応えがない。天誅丸折れちゃった?
恐る恐る頭を上げると、大岩?のあったところから先、
何もない白い空間が果てし無く広がっていた。
ん? もしやこれは最近流行りのあれか?あれなのか?
俺は、速攻で穴から逃げ出した。
外に出ると崩落防止の木枠を破壊し、穴を塞いだ。
やばかった。
流行りの異世界召喚だろうが転生だろうが、どちらにせよ、
この世界から消えてしまうのは同じである。
秘境は偶にいって帰ってこれるからいいのである。
住むとか帰れないのは勘弁してもらいたい。
それよりも今は崩落の大きな音に驚いてびびって居間で鳴いている
かわいい我が息子、オカメインコのがっちゃんを
落ちてかせにモフりに行こう。
居間で俺ががっちゃんをモフモフしていると、
玄関の呼び鈴が鳴った。
我が家は田舎の一軒家。あの崩落程度の音では、
長距離ご近所様には聞こえないはずだが。
密林で頼んでいた宅急便かな?
「はーーい 」
お待たせーと玄関のドアを開けると、
頭から泥をかぶった さD子がいた。
「うちはN○Kはみてません 」
と言って俺は玄関を閉めて鍵をかけた。
腰まで届く長い薄汚れた髪、薄汚れた白く長いワンピース。
細い手足。
やはり さD子である。
ドンドンドンドン !
強くドアを叩く音。
「開けて! 開けて ! 」
真昼間から随分元気な さD子である。
最新作は観ていないが、メガ進化したのだろうか?
「開けて ! 開けなさい !」
本格的に祟られたようである。
だが、諦めてはここで人生が終わりである。
異世界転生のチャンスは先ほど放棄したし。
「勇気を出すんだ! 諦めなければ殺れるかもしれない!」
俺は台所に駆け込み、近所の神社の御神水をバケツに移し替え、
叔父さんの土産 聖なるチベット産岩塩をバケツに叩き込んだ。
そのまま、2階に駆け上がり玄関に向けて放り投げた。
「悪霊滅殺 ! 」
「誰が悪霊だーー!」
俺は白い雷に打たれ、意識を失った。
気が付くと2階だった。玄関にさD子は見当たらない。
殺ったかと防犯用に制作したなんちゃって金属バット 一発昇天君を
片手に、1階に下りると風呂場から音がする。
水際の勝負かと風呂の扉を蹴り開き、
「死にさらせーー! 」
と突入すると、大草原の小さな乳なお姉さんがシャワーを浴びていた。
悲鳴とお湯と白い雷を浴び、俺は再び意識を失った。
再び気が付くと、自分のベッドで寝ていた。
横には、先ほどのお姉さんが正座していた。
「落着きましたか ? 私はさD子でも悪霊でもありません。
異世界の神です 」
「はい。わかりました痴女のお姉さん 」
いきなり首を絞められた。
「異世界にき 」「嫌です 」「て欲しいのです 」
また首を絞められた。
彼女の話は予想通りであった。
異世界に来て欲しい。
滅びに進む世界を救う手助けをして欲しいと。
いつものパターンと違うところは、魔物と戦えとかじゃなく、
国を繁栄させるために
『 高速道路 』を造って欲しいというところか。
話を持ってくところが違うだろう貧乳 というところではあったが。
「とりあえず、首から手を放してください 」
俺は座る痴女神様に諭すように話しかける。
「異世界の規模・国の規模・工事の規模、どれもまだお聞きしては
おりませんが、道路など個人で造る規模のものではないでしょう。
ましてや高速道路となると大規模な範囲でお望みなのでしょう?
建設会社に頼んでください 」
女神様は限りなくない胸を張ってお答えになった。
「理由ならあります。私はこちらの世界で通じる神の威光もお金も
持っていません 」
帰って欲しかった。
「更に普通の人は異世界に行ったら帰ってこれません。
ましてや大量の人を送り込むなど許されません 」
なら、諦めろ。
「あなたのように自力で次元の壁をぶち抜いて行き来できる
力ある人なら可能なんです 」
不穏な話になってきたな。そんなチートはいらん。
「制御できない力で、あなたはいつかどこかの次元に
落ちてしまいますよ?
私なら、力に方向性を与えて制御できるようにしてあげれます 」
うむ、選択枝が無いようだな、もう。
「制御できるようになったら、どのように力を使えますか? 」
「こちらの世界とあちらの世界を自由に行き来できるだけです。
こちらの世界を旅だった時間に戻ってようにしますので、
あちらでいくら過ごしてもこちらには影響ありません。
歳も取りません 」
何年働かせるつもりなんだろうか。
まあ、次元の溝に落ちるとかなくなった
上に、自由に行き来きるなら、命の保証さえしてくれれば、
気晴らしぐらいにやってもいいだろう。
「あなたが想像しているような剣と魔法の世界ですよ。
工事の協力も護衛も得られるようにします。
工事の資材と労働力の代わりになるようなスキルも与えますし 」
仕方ない腹を括ろう。自衛に使えるスキルがあればいいが。
「では、測量や資材を探し出す能力と資材を掘り出し、
運び、加工する能力
と労働力となるものを作り出す能力をください 」
「広域探査と無限収納とゴーレムメーカーのスキルをあげましょう。
広域探査は距離や方向を測ったり、地下資源を調べられます。
魔物や人物の探査もできます。
無限収納は無限に収納できます。
収納物の時間凍結も個別に指定できるようにして置きます。
集めた資源資材の保管に使ってください。
資材の加工はゴーレムメーカーで造った機材を使ってください 」
ゴーレムで自衛はできそうだな。夢のロボットが作れそうだ。
さて、本題だ。
「わかりました。
では、どんな工事をすればいいのですか?
そもそもなんで高速道路なんですか? 」
女神様が言うには、世界は狭く、広さは日本と同じ
というか日本をコピペしたそうだ。
世界は狭く、日本分しかないそうだ。
人種は5種族で、人族・エルフ族・ドワーフ族・獣人族と魔族。
北海道に魔族、東日本に人間、西日本に獣人、四国にエルフ、
九州にドワーフの国があったのだが、
獣人の国は、100年前に人間に滅ぼされてしまったらしい。
「神様なにやってんの! 」
「雑用係2名が厨二病を発症して、人間の神と魔族の神になって
育成ゲームを始めました。
人間はその繁殖力による数で、魔族は少数精鋭による力で
戦うことが育成方針のようです。
異世界に引きこもって出てきません。
実験用の小さな世界だけに私が直接力を行使すると
ゲーム機を踏みつけるようなものです。
壊れるかエラーが発生して今の世界が滅びます。
残るエルフ族とドワーフ族の繁栄の手助けで
交通機関を発達させたいのです 」
「ファンタジーらしく飛空船とかじゃないんだ? 」
「物流の基本は陸か海です。
大量に運べないのでは意味がありません。
飛空船なんかつくったら、人間に利用されたらまずいですから
やめてくださいね。
人間とも魔族とも戦わなくていいですし、
現地で神の名を騙るバカ2人も相手にしないでいいですから。
まずは、エルフの国に行ってください。
神殿で協力を得られるように
伝えて置きます 」
と言って帰っていった。
聞きたいことは、まだまだあるのにいい加減な痴女神だ。
その世界が滅びるのも頷ける。このまま放置してもいいが、
いきなり異世界に落とされる可能性もあるので準備をしておこう。
まずは自衛とサバイバルの準備と食糧だな。
武器と防具はもっているし、
キャンプ道具もあるから保存食の買い出しいくか。
俺はオフロードバイクに乗って出かけることにした。
自室で準備をしていると痴女神様から、
ツルハシとスコップと本が送られてきた。
ツルハシは洞穴に置いてきた天誅丸だった。
「あなたは掘ること造ることで経験値を得て強くなります。
そして、そのツルハシとスコップも進化しますし、
カスタマイズできるようにしておきました。
最初はそれを使ってください。
異世界に行くと、街が見えるはずです。
門の前に迎えが来ているはずですので会ってください 」
うむ、いきなり連絡してきたか。やはり逃亡はできないか。
天誅丸とスコップを手に取ると無限収納が起動したので、
放り込んでみる。
意識するだけで出し入れできるみたいだ。ビバ・ファンタジー!
持っていけるものが増えたので、思いつく限り無限収納に放りこんだ。
背中のリュックもバイクも買い置きの食糧・水・ガソリンとかである。
さて、行きますか!
でも、どうやって行くんだろうか?取敢えず、家を出ようと玄関を
開けたら、異世界と繋がっていた。
異世界、それはの日本田舎って感じだった。さすが日本のコピペ。
地平線が見える広大な平原とかじゃ なく日本の田舎だった。
昔、旅行で行った南米のほうがよっぽど異世界だった。
俺は小高い丘の上に立っていたので、そこそこ広い平野が目の前に
見えていた。
エルフの領土は、四国って言ってたから、ここは松山ってところかな?
それよりもまずは確認だ。まずはもとの世界に帰れるかだ。
俺は帰りたいと念じた。すると玄関前に戻っていた。時間経過も
まったくない。
何度か往復してみたが、制限も負担もないようだ。痴女神様は約束を
守ってくれたようだ。
ならば恩には恩を。さて、街に向かうか。
街は目の前にあった、かなり遠目だが。10Kmぐらいかな?
無限収納からバイクを出して向かうことにした。
バイクは叔父からもらったCRM250.荒地を走るのに丁度いい。
俺は爆音とともに丘を駆け下りた。
しばらくすると、緑色の小人達をみかけた。ゴブリンってやつかな?
魔物いるっていってたな。
しかし、ゴブリンたちはバイクの爆音に
びびって逃げていくところだった。
戦いに来ているのではないから、丁度いい。
そのまま、街の門の前まで駆け抜けた。
門の前には人が集まっていた。
協力者がたくさんいるとはありがたい。
バイクを魔物と勘違いして召集された兵隊さんたちだった。
いきなりピーーーーンチ!剣抜いて囲まれている。
痴女神め契約不履行だ。
さて地球に退却するか と考えていたら、
お姉さんが一人で前に出てきた。
「クドウ様ですね。私は女神様より託宣を賜った
神官のアネットと申します 」
迎えがきたか。仕方ない。
俺はバイクのエンジンを切って降り、無限収納に収めた。
「工藤 剛 です。 あの助けてもらえませんかこの状況」
アネットの説明で兵は引いてくれた。
俺のことは事前に連絡されていたが、
バイクの爆音にビビって混乱したみたいだ。ゴメンね!
神殿に案内され、護衛担当の神殿騎士のソネットを紹介された。
なんで女性なんだと考えているとアネットの護衛であり、
妹でもあるそうだ。
そして、お約束通りにソネットに手合せを申し込まれた。
姉のアネットは清楚なキャラ、妹のソネットは生意気なキャラとか
お約束だがめんどくさいなあ。
この世界の騎士の強さを知っておけば、危険の度合いもわかるだろう
と思って申し込みを受けた。
くれぐれも怪我しないようにと念をおしてだが。
俺は武道の嗜みなんかないんだよ。仕方ないよね。
ソネットに模擬試合用の剣を渡された。なんというか小さい。
そして、軽い。
エルフたちは小柄で身長も150センチ程度しかなく細身である。
対して俺は身長194センチで100キロ。
武道はしていないが体は鍛えているので、
まるで大振りのナイフである。手合せだから剣でなくともいいかと、
手持ちのバット 一発昇天君を出して使うことにした。
この一発昇天君、バットの形はしているが市販品ではなく
武器として作ったものだ。
通常より長く、太く、硬く、肉厚で重い。
基本、実家周辺の畑を荒らす猪を撲殺するために作ったものだ。
現代版金棒といったところだろう。
手合せはあっという間に終わった。
予想通りソネットの模擬剣は一発昇天君といきなり打ち合った為
に粉々になった。
ソネットは手が痺れてしばらく剣が持てないようである。
随分、脆いな。模擬剣だからかと思い、
この世界の武器の強度と切れ味を知りたくて、ソネットの剣を借りて、
一発昇天君で試してみようとしたら、泣いて止められた。
どうもそもそも精錬の質が悪く、
鍛造剣でもこの程度だそうだ。
一発昇天君をき斬るには高位の魔法剣でないと無理とのことである。
高度な科学も技術も魔法みたいなもんなんだなと実感した。
さて、工事の打ち合わせをしようじゃないか。
高速道路といってもこの世界の人に理解できるはずもなく、
立派で大きな道ぐらいの認識だ。
今は関わってるのもプロジェクト責任者のアネットと護衛担当の
ソネットとドワーフ側から派遣された協力者の親方の3人だけだ。
女神様の依頼の割にはさみしいが、気楽でよい。
親方は道路建築の専門みたいなんで、いろいろ教えてもらえそうだ。
取敢えず現場の街の裏門に向かうとしよう。
この街の裏門の外である。この世界は大きくなく、
人口も少ないようである。
地球の日本のように街はたくさんない。
エルフの王都が高知辺りの四万十川の源流付近の山の中にある以外、
街といえるのはこの街ネクスのみだそうだ。
この街はドワーフや獣人たちとの交易の為に、
山の奥にある王都では不便であるのでつくられた街であり、
ドワーフも獣人も結構いるそうだ。
普通に住んでいるみたいだから、すぐに遭遇することだろう。
俺は鳥派だから、獣耳属性はない。鳥型獣人はこの世界にはいない上、
そんなモフ度が低いものには興味もない。
では、仕事だ。
まず、この街の位置とドワーフの領域の位置を調べよう。
スキル広域探査を発動してみる。
なんかグーGルアースみたいだなこれ。
範囲を広げていくと四国・九州といった見たことのある地形が
みえてきて日本全体が見えたころには拡大できなくなった。
これが世界のすべてかマジ狭いな。
四国・九州地域を意識してドワーフ・エルフで検索をかけてみる。
北九州と阿蘇付近の人口密度が濃い。防衛と鉱山都市かな?方向よし。
道路は片道3車線の6車線で幅20メートルってとこかな?
高さはどの辺かなーって考えてたら探査画面に仮想モデルの高速道路が
設置されはじめた。
こりゃ便利だ。九州には海を渡る必要があるが、まだ先の話。
俺は素人だし。佐田岬に向かえばいいだろう。
ざっくりした構想を3人に説明したが、喜んでいるのは親方だけで、
エルフの2人は反応が薄い。やはり、分かってないようだ。
次に材料集めだな。
当然膨大な資材なんで用意してもらえるわけがないから自掘だな。
取敢えず、セメント・砂・玉石・石材・鉄鋼かな?
「親方、この世界地域の石材と金属鉱物の分布について教えてくれ」
石灰石は南に見える山でとれるそうだ。鉄鉱石は珍しく、
基本、川で取れる砂鉄を利用しているとのこと。
地球の日本と変わらんな、
ミスリルとかオリハルコンないのかもしんない。
鉄が問題だな。
未開地域にも行くはめにもなるだろうし、
魔物もでるのだろう。まずは、この世界になれることから始めるか。
俺は天誅丸を取り出し、振りかぶった。記念すべき第一歩だ。
大地に天誅丸を突き立てる。堅くはない、手応えは軽いが悪くない。
そのまま思いのままに掘り進んだ。あまり、疲れない。
どうやら掘ることで、俺が成長しているようだ。
「クドウ、あまり街から離れるな。
裏門側は街の近くでも魔物がでることがある」
ソネットに注意されて、夢中であたりを掘り返していたことに
気が付いた。俺は体力が強くなっているみたいだった。
疲れていない。
レベルとかステータスとかこの世界にはないらしく、
あるのはスキルとスキルレベルぐらいらしい。
土建レベルとか見えないかなと自分の両手をじっとみていると
ステータス表示が開いた。どうも広域探査の能力みたいだった。
ソネットをじっと見つめると、HPゲージとMPゲージが頭の上に
名前とともに浮いていた。
さらに見ていると、スキルが表示されていた。
剣術Lv2 聖術LV1
うん。まさに神殿騎士ってとこか。新人っぽいけど。
一休みしてから、資材をどう集めるかの相談を親方としようかと
街に戻ろうとすると、親方がハンマーを手に駆け寄ってくる。
「ゴブリンじゃ! 」
お約束の戦闘の時間です。
俺は戦闘要員でもなければ、冒険にきたわけでもないので、
逃げようとしたが、距離が近過ぎた。
ゴブリンは3匹。手には棍棒?をもっている。さっそくソネットが
剣を抜き、俺の前に出てくれた。親方も戦闘に間に合った。
俺はゴブリンが弱そうなこともあり、戦闘経験するのもよいかと考え、
1匹を相手にすることにした。こちらの世界にくる前に、
自衛の準備をしていたこともあり効果を確認しておきたかったのだ。
ブーツは災害時仕様の安全靴。車に引かれても大丈夫で、
靴底の鉄板で釘も割れたガラスも踏み潰して歩ける。
燃える炭の上でも平気な一品だ。
服の下には、オフロードバイク用のレガースとアームガード、
胸にはプロテクタも着ている。
まあインナーそのものが防刃繊維製のものであるが。
手袋も消防士用で、保護と防刃繊維のものだ。
包丁を握ってもなんでもない。
その上、服は鎖帷子かと感じるぐらい分厚く
重い革製である。ヘルメットを被れば、今の完全防備であった。
ゴブリンの棍棒の一撃を膝を上げ、脚で受ける。
ゴブリンの動きは早くもなく、その一撃も強くない。
生意気な幼稚園を相手にしているみたいだ。
切り替えしでローキックをゴブリンの胴に叩き込むと、
ゴブリンは吹っ飛んだ。
倒したみたいだ。
ソネットと親方をみると、ちょうど倒したところのようだ。
2人には戦闘センスと地球の防具を褒められ、
資材集めで余るであろう不要な資材や確実に出会うであろう
魔物の素材を売買するにも探索者ギルドに入ることをすすめられた。
そうなりますよねー。
ギルド登録はちゃちゃっと終わり、お約束の絡まれるイベントは
発生しなかった。人族のエリアでもないと絡まれないそうである。
本日はこれまでと、地球に帰ることにした。
おっと、帰る前に資源分布のデータ取りっと。
いっぱつ広域探査を撃って、この世界を後にした。