第二話ステータス確認
自分の文章力のなさに呆れました…
最後の方がまだ未完成に近いですので、文章を追加すると思います
俺は自分キャラ設定を終了した瞬間、始まりの空間で水色の光に包まれ、俺が今いるのはMJOでの冒険のスタート地点「始まりの町」の中央広場だ。中央広場の真ん中にはとてもきれいな噴水があり、俺はその噴水の前に立っている。すでに俺より前にログインしたプレイヤ-が何人もいたらしくすでに俺の耳には…
「どなたか!俺たちとパーティー組みませんか!?」
「今からキ-ゴ草原へ行くんですけど、いっしょに行く人いませんかー!?」
「あっ!俺、パーティー入れてもらってもいいっすか?」
といったパーティーに誘う人の声やパーティーに加入する人の声があちらこちらから聞こえる。
俺が周りを確認していると突如俺のすぐ左に俺がここに転移してきた時と同じ水色の光が地面から出てきて、俺と同じようにプレイヤ-が転移してきた。どんなプレイヤ-がログインしたのかと思いきや…
「やっと設定終わって、ログインできたぜ。さてとステ-タスはっ…んっ…?」
そいつは俺の親友だった。
「優輝!?」
「桂馬!?」
俺たちは声を重ねてログイン直後の親友との出会いに驚いた。
「まさかログイン直後に親友とのエンカウントに遭遇するとは…」
「あぁ、俺も驚いたよ。まさかログインしてほんの数秒でとなりに親友がログインしてくるんだからな」
「お前もログイン直後かよ」
この俺と同じように驚いている青髪の男は俺が小学生のころからの同級生の親友『光火優輝』だ。今は同じ高校で同じクラスにいる。優輝のプレイヤ-キャラは顔は俺の知ってる優輝と同じでやんちゃそうだが整った顔していて十分美少年といえる顔をしている。キャラメイクで変えたのか髪が青くなっている。眼はそのまま黒い。そして額には赤いバンダナを巻いている。装備は俺と同じ村人シリ-ズで背中には『初心者の片手剣』を担いでいる。
「まぁ俺たちがここで会ったのは設定が終わるのがほとんど同じタイミングで偶然近い場所にでただけだからもういい。それよりだ」
優輝はいきなり俺の肩を掴んできた。
「俺今、ステ-タスの確認を使用と思っていたんだが。ちょうどいいし俺のステ-タス見せるから、桂馬のステ-タスも見せてくれないか?お前が選んだジョブも気になるしさ」
優輝は俺が地雷職を選ぼうとしていたことを知っている一人だ。実際見せても問題ないし俺も優輝のステ-タスが気になるので見せることにした.
「あぁ、別にいいよ。俺もまだ自分のステ-タス確認してないし、優輝のステ-タスも見てみたいし」
「サンキューな。じゃあこの話題をふった俺からステ-タスを見せるから、次見せてくれ」
そう言って優輝は「ウィンドウオープン」と言い、現れたウィンドウを右手の人差指で操作してステ-タスウィンドウを開いた。
Name:ユウキ(Male)
PrayerLv1
Job:軽剣士
JobLv1
Weapon:初心者の軽剣
HP:150
MP:50
STR:30(+5)
VIT:20(+5)
DEX:50
AGE:20
INT:10
LUK:10
ステ-タスポイント残り0
「これが、俺のステ-タスだな。軽剣士の割にはAGEが低いのが気になるが…」
「そのかわり、DEXがかなり高いな、というかお前はβ版と変わらず軽剣士を選んだんだな」
「まぁな。使い慣れているジョブの方がいいし、軽剣士はお気に入りなんでな」
優輝はβ版にも参加していて、使っていた初期ジョブは俺と同じ軽剣士だった。ちなみに今はもうどうでもいいことだが見つかっていた二つのエクストラスキル「チャ-ジアタック」の発見者でそれなりに
「ちなみにスキルはこんな感じだ」
優輝はそう言いながらステ-タスウィンドウを閉じスキルウィンドウを俺に見せてきた
≪ジョブスキル≫
ステップ
≪アクティブスキル≫
1:軽剣術Lv1 0/1000
2:武器硬化Lv1 0/1000
3:疾風Lv1 0/1000
4:溜め攻撃Lv1 0/1000
5:STR上昇Lv1 0/1000
6:VIT上昇Lv1 0/1000
7:なし
8:なし
≪バッシブスキル≫
見切り
うん。少し気になるから気になるから聞いてみるか
「パッシブの見切りはVITが低い軽剣士に必須で入れるのはわかるんだが、なんで武器硬化と疾風なんだ?それとこの溜め攻撃ってのはなんだ?」
見切りとは敵の攻撃を30%の確立でシステムが体をを動かし避けてくれるパッシブスキルで、VITが低いジョブを選んだだいたいのプレイヤ-が見切りを最初に選ぶ。
武器硬化とは名前通り、武器の強度を上げて攻撃力を上げたり、壊れるのを防いだりできるスキルだ。
疾風は隠しステータスの『重さ』を減らすことで動きやすくする。Lvが上がると「俊足」などを使えるようになる。
MJOには重さという隠しステ-タスがあり「グラビティ」等の重力系攻撃は重さのステ-タスを強制的に上げたり下げたりして攻撃ができる。ちなみに重さをマイナスにできるのは重力系攻撃だけだ。
溜め攻撃というのは聞いたことが無い。新しいスキルだろうか?
「武器硬化はVITが高いモンスタ-の為だ。βテストの時、ゴーレムと戦ったら相手に攻撃が効かなくて苦労したんでな。疾風はあれば移動が速くできるから選んだ。溜め攻撃は新しいスキルだと思う」
疾風を選んだ理由が適当な気がしたが俺は気にしないことにした
「やっぱり新しいスキルか」
「あぁ、そうらしい。効果は立ち止まって力を溜めてそれで攻撃するとのことだ。」
「立ち止まってってのは結構リスク高いけな。しかしそのぶん強力かもな。さて次は俺のステ-タスだな。ウィンドウオープン」
優輝が俺に返事を返しながらウィンドウを閉じるのと同時に俺は右手の人差指で出てきたウィンドウを操作してステ-タスウィンドウを開いた
Name:ハクマ(Male)
PrayerLv1
Job:透明人間
JobLv1
weapon:初心者の短剣
HP:75
MP:50
STR:30(+5)
VIT:10
DEX:35(+5)
AGI:35
INT:20
LUK:10
ステ-タスポイント残り0
「桂馬、じゃなくてハクマ…お前透明人間を選んだのか。なかなか面白そうだな。しかし………」
「あぁ……打たれ弱さが目立つな。まっAGIは高いしなんとかなるだろ」
「しかし透明人間は第四フィ-ルドの【獣の森】で行き詰るぞ…」
「それを承知を選んだんだし問題ないさ、しかしやっぱり獣の森はなんとかしないとな」
獣の森とはMJOの第四フィ-ルドで名前の通り、獣系モンスタ-の巣窟だ。ちなみにものすごく広く、しかも入るごとに道が変わる不思議のダンジョン式でありエンカウント率も高い
そしてその獣の森は透明人間のプレイヤ-が全員が行き詰り。第三フィ-ルドまでは「見えない盾」と言われた透明人間が地雷職と言われる原因となった場所だ
何故そこから透明人間が先に進めなかったのかというと、それは透明人間のジョブスキル≪インビジブル≫の弱点にある
インビジブルは自分を透明にし、相手に気づかれずに戦うことが出来るのだが、それは目だけに頼るモンスタ-に限るのだ
獣系のモンスタ-は目だけではなく鼻、つまり嗅覚にも頼るのだ。インビジブルが消せるのは姿、音、影だけであり、臭いや気配は消せないのだ
そのため、透明人間は獣系モンスタ-にすぐ殺され、運よくかわせて勝てても広い獣の森ではすぐに別のモンスタ-とエンカウントし殺されるので、結局βテスト期間終了までに獣の森を突破した透明人間はいなかった
なお、何故音と影が消せるのかというと。インビジブルは使うと透明になるだけではなく、追加効果で≪サイレント≫という音を消す魔法が自分の体を包んで自分が発するあらゆる音を消す。
影については疑似太陽の光が透明化すると体をすり抜けるかららしい
透明人間が獣の森で行き詰っていることが攻略Wikiの掲示板の話題になった時「挑発を使えるタンクがいればいいじゃん」という書きこみが大量にあったのだがそれは無意味だった
その理由は透明人間の攻撃が挑発一発を軽く超えるヘイト値を稼いでしまうからだ。
どういうことかというと、MJOでは余程の威力が無い限りヘイト値に差はなく、物理攻撃も魔法攻撃も回復も妨害もジャンプなどの行動もヘイト値は10なので、タンクなどが選ぶヘイト値が100の盾術のアビリティや同じ盾術のアビリテイ挑発を使えば普通はタンクとして機能する
主に、タンクが使う挑発は盾術の妨害アビリティに分類されるので言い方は可笑しいかもしれないが100のヘイト値が設定されておりそのヘイト値100を10倍した1000がタンクのヘイトに加算される。普通のジョブなら何度攻撃などをしてもタンクはも同時に攻撃しているので追いつくことはないのだが…
透明人間には無意味だった。
その理由は透明人間の攻撃が与えるヘイト値の量だ。透明人間の攻撃は何故か盾術を持っているプレイヤ-の攻撃と同じヘイト値100を持っていて、同時に透明人間は馬鹿げた職業能力を持っている
その名は≪ヘイト値100倍≫
名前どうり自分が溜めるヘイト値を100倍にしてしまう能力でこれがあるせいで透明人間の一回の行動は挑発の1000を軽く上回る10000というヘイト値を溜めてしまう。
しかも挑発は一回の戦闘で一時間に一回しか使えないのでタンクが敵を引き寄せるという方法は不可能だった
「なら戦いに参加しないで森の出口まで連れて行ってもらえば」という書きこみがあったがこれも無意味だ
MJOのフィ-ルドには「フィ-ルド一定戦闘回数」というものがあり、このフィ-ルド一定戦闘回数以上戦闘を行って戦闘回数が一定を上回ったときに一回も戦闘に参加していないものはシステムに強制的に最後に訪れた町の門に戻されるので、何もしないで森の出口まで連れて行ってもらうのは不可能となっている
もちろん、フィールド戦闘回数が一定数を越えなければ何もしないで次のフィールドや町に行けるのだが獣の森は一定数が5回と低く、ものすごく広く、不思議のダンジョン式なので戦闘を5回未満で済ませるのは不可能に限りなく近い
これが透明人間が獣の森から先に進めないのと、地雷職と言われるようになった理由だ
「まあ、獣の森についてはたどり着いてから考えればいい。もしかしたら変更されている点があるかもしれないしな
「そうだな。えっと…よし、これが俺のスキルだ」
俺はステ-タスウィンドウを閉じてスキルウィンドウを開いた
≪ジョブスキル≫
インビジブル
≪アクティブスキル≫
1:短剣術
2:弓術
3:毒攻撃
4:武器変更
5:STR上昇
6:DEX上昇
7:なし
8:なし
≪パッシブスキル≫
回収
「俺もお前も特に問題はないな。よかったよかった、ジョブと武器だけじゃなくスキルまで地雷だったらどうしようかと思ったぜ」
さすがにそんなことをしたらゲームのプレイすらできなくなる。楽しいどころかつまらないも感じられなくなる。
「ところでお前はこれからどうするんだ?俺は別の友人と1時間後辺りにパーティーを組む約束をしてるんだが、お前は誰かとパーティーを組むのか?」
俺と優輝はキャラ設定の話を終了して、これからどうするかについて話をすることにした。