『白骨団と戦闘警察の告白受難記
アヤ:
「何を?」
ユン:
「普通の出会いから。」
夕暮れの街、デモが終わったあとの静けさ。
ユン:
「……また会ったな。」
アヤ:
「うん。今日は静かだね。」
ユンは元・白骨団の一員。
アヤは戦闘警察だった。
二人は向かい合うたびに、少しだけ気まずくなる。
ユン:
「正直さ、お前のこと最初はめちゃくちゃ怖かった。」
アヤ:
「それはこっちのセリフ。盾で押されたとき、本気で痛かったし。」
ユン:
「……あのときは、必死だったんだ。」
アヤ:
「私もだよ。」
しばらく沈黙。
遠くで電車の音が流れる。
ユン:
「なあ、一つ聞いていいか。」
アヤ:
「何?」
ユンは深呼吸をして、視線をそらした。
ユン:
「俺、お前のこと……気になってる。」
アヤ:
「……え?」
ユン:
「変だよな。あんなにぶつかってたのにさ。」
アヤは少し笑って、視線を下げる。
アヤ:
「ほんと、変。」
ユン:
「だよな……忘れてくれ。」
アヤ:
「でもね。」
ユン:
「?」
アヤ:
「私も、少し気になってた。」
ユン:
「……マジで?」
アヤ:
「うん。でも——」
ユン:
「でも?」
アヤ:
「告白のタイミング、最悪じゃない?」
二人は同時に笑った。
ユン:
「じゃあ、やり直すか。」
アヤ:
「何を?」
ユン:
「普通の出会いから。」
アヤ:
「……それ、いいかも。」
夕暮れの街に、少しだけ優しい空気が戻った。
ユン:
「……マジで?」
アヤ:
「うん。でも——」




