vol.2 人生でやり残したことは?『かりゆし58』
夜っていろいろ考えちゃいますよね。ほとんどが悪い想像。笑
8畳のワンルーム。毎晩ユニットバスでシャワーを浴びるとき、決まって自分を見つめ直してしまう。
20歳になり大人の仲間入りをしたは良いものの、具体的に何が変わったのかは分からないまま、毎日を過ごしている。
子供と大人の違いはなんだろう。
責任感?
…何に対しての?…誰に対しての?
流石に会社はバイトのようには休めない。足取りは軽くても重くても関係ない。
いつのまにか開いてしまった年下達との差は、目には見えなくとも確実に、そこにはあった。
かと言って全てに落胆しているわけではない。社会人になって良かったこともある。
安定。保証された生活費。多分。
でも、ふと考えてしまうのだ。
かりゆし58の「オワリはじまり」という曲にこんな歌詞がある。
もうすぐ今日が終わる
やり残したことはないかい
かりゆし58について詳しいわけではないし、なんならこの曲しか知らないが、この歌詞はふとしたときに思い出し、私に語りかけてくるのだ。
私のしたいことはなんだろう。
初めてこの曲を生で聴いたのは、当時好きだった高校の先輩と行った音楽フェスだった。
あの先輩、実はとんでもねぇクズだったなぁ。
なんて思い出に浸りながら、シャワーカーテンを開ける。
濡れた髪を冷たい夜風で乾かしながら、まだ明けない空をぼーっと眺め、しばらくして窓を閉めた。
そして今日もまた、気付けばストンと眠りに落ちてしまうんだろう。
最後までご覧いただきありがとうございました!