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僕と魔術師と究極者  作者: かずひこ
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第一話『魔術師』A

相変わらずの日常。


朝はいつも目覚まし時計鳴り渡り、カラスの鳴き声ばかりが響く通路で猛ダッシュ。

授業中では偶にふざけた友人のユーモアが炸裂しクラスが賑わう。

昼休みになれば、売店の焼きそばパンを誰かにパシらせ、逆に誰かからパシられ。

下校時間を過ぎたと言うのに、校門で友人と談笑ばかりが続いて。

帰りは夜になる。


街灯に照らされ、しかし静寂だけが纏った道を歩く度に彼、青葉海斗あおば かいとはこう思うのだ。

何度も繰り返しに続いたこの日常に幸せを感じた瞬間こそ、

自分は今平穏な日常の真っ直中に居るのだろう……と。

少なくとも、自分はこの日常に満足してこの日が毎日続けば良いとも考えている。




「は、はぁ……?」



海斗の声が裏返る。

その日の夜は非日常的だった。まるで蜃気楼でも見てるかのような。

いつもの帰り道に視界が霞むようなハッキリとしない景色が映されている。

あれは一体何なんだ と頭を回すが拙い知識から出来る限り絞ってみたが全く解らなく……それは未知の現象だった。



「っ!? 」



その時だ。ヒュルル、と。

何の前触れもなく、あの空間から力強い風音が響く。

肉眼でも捉えきれる衝撃が海斗に向かってきた為、本能的に身の危険を察知した。体を仰け反ると同時に、砂礫が飛び散る音が耳に入った。

まさか、と後ろを振り向き、気がついた。

コンクリートで固められた壁が削られた事。

もし、あれを避けなければ海斗は死んでいたと事を。

この瞬間は悟った時、海斗は自分の置かれている立場に愕然した。

恐怖を感じる暇さえ無かった。



「あら、外したわ……。」



そんなとき、霞んだ景色から、人影のような物が映ると甲高い声が聞こえてきた。トントン、とヒール靴を地面に響かせるような歩調音が近づく。

歪んだ景色から現れたのは、蒼い碧眼をした腰にまでかかる長い金髪の女性だた。

肌の色は健康的で、目鼻立ちがはっきりとしている。

華奢な体格とお嬢様が着そうな白いワンピースが似合った中々の美人だ。



「しかし、よく考えたわね。”異界人”」



金髪の女が海斗に手を翳す。手の回りには黒い風が渦巻いている。

海斗は風を恐れる余りに、半歩、後ずさりした。

と、始まりました。小説投稿をするのは始めてになります。

素人丸だしですが暇つぶし程度の作品にはなるよう今後も精進していく次第です。


※それと、やけに短いのは仕様です。環境も含め作者(機種的な)の都合により一投稿1000文字以内までしか書けない為、一話に複数の区切りを入れてパート毎で投稿しております。

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