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幻想奇譚

幸福増量グラタン

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

今まで以上に志向の違う幻想奇譚だと思います。

渡の食レポ回です。

小さな幸せを沢山、沢山、噛み締めたくて、破格のお値段でイタリア料理が楽しめるお店に参りました。此処に来た理由はただ一つ、あるものを体験したく。

何でも通常版のグラタンにチーズを増したものは、全くの別物なのだそうです。味の感想から、満足感に至るまで。余程の事がない限りは、追加した方が良いと。そのような経緯があって、今、私は目の前のグラタンと対峙しております。

チーズの量を増量したグラタンです。通常版と脳内で比較してみると、圧倒的に量が多いのです。通常版では頭を出していたミートソースがチーズの海に沈んでしまう程。暫く左右に体を揺らして感動した後、スプーンを差し込んでゆっくりと持ち上げてみました。

スプーンの縁にしがみつく様に糸を引く白い線。時折絡まったトマトソースが斑模様を描き出します。これはピザのCMの再来でしょうか……。思えば幼い頃、尾を引く幸せの糸に釘付けになって、両親に強請ったものです。

口元まで持ち上げても切れる事を知らないそれを口に入れると、ずっしりとしたけれどもしつこくない、まろやかさが口一杯に広がります。

通常版はミートソースとホワイトソースを味わう為のものでしたが、これは全くの別物。全てを優しく包み込む蕩けたモッツァレラを味わう為のものです。酸味の効いた甘いトマトも、滑らかなホワイトソースも、この圧倒的な幸せの前にすれば、主役の座を譲ってしまうのでしょう。

半分程戴いたところで、お腹、というよりも脳が満足している事に気が付きました。マカロニを戴いているはずなのに、何故だかメニューに記載されたマルゲリータも一緒に戴いた気分になるのです。

少し脱線して、縁に着いたお焦げをスプーンで落としにかかります。茶色のぷくぷくした気泡を眺めた後、お口の中へ。カリカリです。香ばしいです。やはりこのお品物、ピザと同様にチーズを楽しむ為のものでは無いでしょうか? 大元はグラタンなはずですが。それに匹敵するほど、濃厚で脳が満足してしまいます。

小さな幸せはすぐそこに居られるのかも知れません。私が見つけて居ない、発想していないだけで。


オマケ デザート

ティラミスが全くの別物になっておりました。とってもふわふわです。昔のアイス状のも、口内で溶かす楽しみがありましたが、これも優しくて美味しいです。

願わくば、チョコマシュマロのケーキが恒常メニューに戻る事を祈って。

単純にチーズ増し増しにしただけなのに、別人になりました。

食べてるのはグラタンなのに、ピザ食べてる気分です。

みにょーん。


※権利の都合上、グラタンになりました。

※ヒントは沢山出てますので、分かった方は是非、チーズ増し増しで。


食べる前は

『チーズ増やしただけで、大元はグラタンでしょ( ˙꒳˙ ) 味は変わらないんじゃないかな( ˙꒳˙ )』

と思ってたんですけど、別物です。本当、別物です。

グラタン食べているはずなのに、ピザも口の中に入れられた気分になります。


※ピザはチーズを食べるものだと思ってます。


チーズの技量と、製作者の心意気を嘗めてました。

すみません。


ところで、マシュマロチョコケーキ(権利の都合上長くなりました)、再販しませんかね? 駄目ですかね?

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