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オラシオン  作者: とりあえず全国の山田に捧げる
Chapter:Ⅳ Second World
49/61

Episode 47 Selection

序盤と終盤以外見なくていいかも

~~~~



「ふぅ~疲れるわぁ………」


「あれ?アストさん?」



アストさん最近見ないと思ったら、急に現れた。



「よ!一旦戻って来た。またすぐ行くけど」


「大変ですね………」


「だろ?」


「それとあの、シュワイザーの交換ってどうすればいいですか?」


「シュワイザー?何それ?」


「は?これですよ」



そう言って、壊れたシュワイザーを出した。



「そんな名前だっけ?」


「そんな名前です」


「いやーごめんごめん!俺適当に名前つけて忘れる癖があるから。そんですぐ変えたりする」


「えぇ………じゃあ俺が勝手に名前付けちゃいますよ?」


「どうぞどうぞ~。あと、それ新しいの後で渡すから待ってて」



本当にこの人さぁ………

自分でつけるとは言ったものの、名付けは当分先でいいかな?



「あぁそれと」


「はい?」


「多分そろそろ君の出番が来るはずだから、頑張ってね。ヒーロー君」


「………本当にコロコロ名前変えますね」



アストさん、やっぱり普通に英語使ってるよな。

聞いてみるか?



「あの………」


「ん?」


「ヒーローって言葉、どこで知りました?」


「あ………いつもの癖で英語言っちゃってたか。ここでは普通に受け入れられてたけど、君がいたらなぁ……」


「言い訳とかしないんですか?」


「意味無いでしょーそんなの」



正解。

大正解です。



「あなたは、何者なんですか?」


「………さあ?何だろうね?」


「何だろうねじゃなくて!」


「………30年で随分と人間らしくなったね」


「は?」




~~~~




あの後、すぐにどこかへ行ってしまい、何も教えてくれなかった。



俺はもっと知りたい。

無知だと進めない。


だから今は生きる。

生き残る。



「ああああああっっ!!」



屋上から身を乗り出し、そして跳んだ。

この建物の高さは恐らく30mは越えている。

高い場所が苦手だったはずが、やはりあまり怖くない。



「………!」



俺が落下している最中も、光に照らされる。

直後、真下に白い線が複数見えた。

弾道予測線だっけか?



「はあぁっっ!!」



剣を振り、弾を斬った。


落下を考慮して下を撃つとは。

それも、何もしてなかったら当たっていた。

相手は相当な手慣れだな。



「ここだ!!」



フックショット(仮)を取り出し、早速使って近くの建物に刺した。

そして、壁を走って空中にいる敵目掛けて再び跳ぶ。



「あっぶな!!」



空中で銃弾を躱し、銃弾を斬り付けた。


そして気付いた。

これは銃弾じゃない。


麻酔か電撃かは分からない。

もしかしたら他のものかもしれない。


ただ、これは動きを鈍らせる何かであることは間違いないと思う。



「はあぁっ!!」



体勢を立て直し、この勢いのままヘリの底部分を斬った。

斬った数秒後に爆発した。


爆発の影響で奥の方へ吹き飛ばされ、どこかの建物の窓ガラスを突き破った。



「……………っ!」



上手く着地し、足に力を入れて速度を落とした。

そして、目の前に机があるのに気付き、飛び越えた。


恐らくここは何かの事務所だったのだろう。

机や椅子が沢山並んでいる。

咄嗟に椅子を持ち、弾丸を椅子に当てて直撃を避ける。



「建物の中だってのに、正確過ぎだろ!」



今度は自分から窓ガラスを突き破り、大きく跳んだ。

別の建物に移動しようとしたが、どうやらそれを許してくれ無さそうだ。


次々に発砲され、その度に斬ったり躱したりしている。

だが当然全部は回避できない。



「ぐっ………!」



銃弾が腹部に直撃。

やはり通常の銃弾とは違うようで、なんだか気分が悪くなった。


血もそれなりに流れるが、止血なんてする暇もない。



「あがっ………」



どこかの屋上に落ち、倒れ込んだ。


動きも鈍くなっているのを感じる。

もっと動かなきゃならないのに………




「クソ………」


「大変そうだなーおい」



声のする方向を見上げた。



「またお前かよ………」


「俺が来るの何となく分かってたろ?来たくなくても、命令されたら来なきゃいけねーんだって。諦めろよ」



この名も知らぬ少年剣士。


前回は大敗北だった。

次こそはと思っていたが、この状態じゃ流石に厳しい。



「降伏してくれたら楽なんだけどなー。俺にとっても、お前にとっても」


「降伏したら、俺はどうなる?」



命は取らないだろう。

実際、以前もそう言ってたし。


だが、もう二度と抵抗できないように手足でも切断する。

可能性は有り得るだろう。



「安心しなよ。お前の思ってるようにはしない。多分親戚として手厚く受け入れてくれると思うぜ?」


「だろうな!だからお前なんかに………ん?」



今なんて言った?

なんか相当優しいこと言わなかった?



「バカか?お婆ちゃんはそんな酷いことしねーよ」


「お、お婆ちゃん?」


『G5ミサイル!奪取成功!クラウスは隙を見て逃げてくれ!俺達が引き付ける!』



耳を疑った。

G5ミサイルは俺がいた場所にある兵器だったはず。

アストさん達がやってた作戦ってのはこれか?


俺も逃げな―――



「あ………」



目の前にいる子供を見て、考えた。


エルドさん達が取る行動はなんだ?

俺の考えられるのは2つ。

・G5ミサイルを使ってザクトリアを滅ぼす

・G5ミサイルを交渉材料として使う


時間を掛けたり、もう少し頭が良ければ他の方法も思い付くだろう。

だが、今はそれ以外思い付かない。


もし俺がエルドさん達の所へ行ったら?

交渉材料が2倍となるだけという可能性もある。

それだと恐らくエルドさん達に非常に有利な条件を突きつけるだろう。

そして、ここを滅ぼすという可能性も捨てきれない。


俺がザクトリア側につけば、エルドさんも迂闊に手を出せないはず。

平和的な解決になる可能性も出てくる。



「………行く」


「あ?」


「お前ん所に、行くよ」



この選択は正しいかどうか分からない。

だが、賭ける。

賭ける程の価値がある。


この世界は、この選択によってどう変わるのだろう。


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