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オラシオン  作者: とりあえず全国の山田に捧げる
Chapter:Ⅳ Second World
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Episode 45 I wish i had not known

「じゃあ、2時間後に作戦を決行する。とりあえず、伝えた通りにやってくれ」


「あの………」


「お前はスコールとここにいろ。お前が本格的に役立つのはあれを手に入れてからだからな」


「人を物扱いして………」



本当にこの人、大丈夫だろうか?

そのうち何かやらかしそうな気がする。



「ミリアもそろそろ帰れよ」


「え~ここにはもっと美味しい食べ物とかあるでしょ?」


「太るぞ?」


「痩せるもん」



凄い呑気………

なんか安心する。



「そういえば、アストさんはどこに?」


「教えねぇよ。じゃあ、ひとまず解散!」




---




「さあ。でもあの人だからどこかで何かやってると思うけど」


「あの人そんなに凄いの?あんまり目立った活躍してないと思うけど……」


「あれ、そう?強いってのもあるけど、色々美味しい料理とかも作ってくれるし、頭もいいしでなんか凄いんだよ」


「途中変なの入ってなかった?まあハイスペック男子なのは分かったよ」


「本当に凄いんだよ!?ピザとか広めたのアストさんだし!」



………え?



「ちょ、ちょっと待って!今ピザを広めたって言ったよね!?」


「うん。丸いパンに色々乗っかってる食べ物なんだよー」


「パンって………あ、いや、パンは英語じゃないんだった」


「どうしたの?さっきから……」



言えるはずない。

この世界では英語は古代文字。

アストさんは恐らく別の場所から来た人なんだと思う。


そういえば、俺がいた場所では普通に英語……というか横文字は大丈夫だったな。

一体何が違うんだろう。


それにそういえば、ここら辺にも魔力があるのに、ここにいる人達は平気。

にも関わらず魔法という存在すら知らない。

使ってるのは、今の所あのクソガキしかいない。



「じゃ、何か食べに行く?」


「やめとくよ。俺が外に出るとすぐ捕まるだろうし」


「そんな悩みを持つ少年に良いことを教えよう!フードでも被ってれば多分バレないぞ!」


「フードだけじゃダメでしょうに。役に立たないアドバイスをしないでください。えっと……」


「スコール。体力は無いけど機械系とか命令を出したりとか色々やってる偉い人」



偉いのかなぁ……

威厳が何一つ感じないんだよなぁ……



「あ、そうだ。ここに来て知らない人結構多いので色々教えて下さいよ」


「………そう、だな。けど多分名前すら知らないまま死ぬ人結構いると思うよ。特に今回の裏の作戦だと」


「裏の作戦?」




--エルド視点--




「それにしてもエルドさん、最近大丈夫ですか?」


「そうですよ。なんか様子がおかしいじゃないですか」


「………そうだな。すまん。だが今は作戦に集中しないと」


「作戦に集中、と言っても、ここ第2採掘場に警備どころか誰一人として人がいないじゃないですか」


「確かに、第1よりは機械化が進んではいるから人が少ないのは分かるけど、にしてもおかしくないですか?」


「もしかしたら、あっちの方の警備にあたってるのかもな。だとしたら、アスト達マズイかもな」


「え?何ですかそれ」


「お前達には伝えてないな。アスト含めた精鋭にはある作戦をやってもらってる」


「ある作戦?それも精鋭の人達がやることって………」


「それ1つ持ってるだけで世界の力関係が変わると言われる兵器、G5ミサイルの奪取作戦」


「G……5?何ですかそれ?」


「最近ザクトリアと交流のある国から手に入れたものらしい」


「どっからそんな凄い情報が手に入ったんですか!?」


「ステラだよ。アレリウス家が真の黒幕なのも、この情報も、全部アイツからだよ」


「………本当に、感謝しないとですね」


「そのためにも、成功させないと」




--クラウス視点--




「ねぇ……これ本当に大丈夫?」


「ここら辺は人少ないって言ってたでしょ?ここまでやれば多少は大丈夫だって!」


「多少って………」



最終的に、フード被ってサングラスしてマスクして外に出ることになった。

他の人が見れば完全に不審者だが、大丈夫だろうか?



「何か買ったらすぐ帰るし大丈夫でしょ」


「甘いなぁ……考えが甘すぎるんよなぁ……」


『まるで砂糖みたいに………』


「スコールさんは黙って下さい」



念の為に付けて言ったサーディアから何か聞こえてきた。

が、無視でいいだろう。



「どうせ通信繋がってるなら教えて下さいよ、ソアラさんとケアラさんのこと」


「ああいいよ。そのためには15年前まで遡る……」


「できるだけ短く話してくださいね」


「15年も遡るんだから少し長くなるの分かるでしょ」


「はいはい。で、何なんですか?」


「3年前までいたステラさんって女性がいたんだ。ちなみにエルドさんの元嫁」


「………あ、ミリアごめん。関係あるって知らなくて……」


「私はいいよ。お母さんのことあんまり覚えてないし」



丁度横にミリアがいるから、この話はして欲しくない。

だがまあ話を聞いた俺が悪いのだが。



「ステラさんは何でもできて、誰にでも優しいことで有名な人だった」


「………それ関係あります?」


「まあまあ。ついでにエルドさんがあんなことをしてるのか、教えられる良い機会だし」



それも関係あるのか。

一体どんな話なのか気になりはするが………



「そんで、ステラさんが5年前ケアラの告白を応援して、ケアラが勇気を振り絞ってソアラに告白、そして現在に至ると」



早い………

思ってたより相当早く話が終わった……



「まあお似合いですもんね。名前も似てるし」


「ちなみにここだけの話、名前が似てるのはたまたまだったらしいぞ?作者の気まぐれで付けた名前がそれだったってだけで」


「へーつまり運命だったってことですか()」


「で、ステラさんの話に戻すね。ステラさんはお腹に子供がいる時でも、ずっとエルドさん達と探検家として金を稼いでたんだ」


「探検家?」


「聞いてない?ルクスリアの鎧とかの資源を取る仕事」



あの職業、探検家って名前だったのか。

名前だけで大変そうだ。



「そんで仕事でザクトリアに来た時、ステラさんはたまたまアレリウス家の1人を見掛けたんだ」


「そこからアレリウス家との因縁の始まりですか」


「それはもうちょい先。その時にアレリウス家といたもう1人の存在。その人はある国から来た人で、貿易の交渉に来たらしい」


「ある国、ですか」


「うん。国の名前は聞き取れなかったんだけど、その人の名前はちゃんとメモしててね。ここに残ってるよ。えっと確か………あれ?どこにあるっけ?」


「それは別にいいですよ。で、続きは?」


「いや待て、ここにあったはず………あった!」


「良いって言ったのに………で、その人の名前なんて言うんです?」



その時は、深く考えてなかった。

ただの好奇心だった。


………聞くべきじゃなかったのに。

聞かなかったら。あんなことにはならなかったのに。






「えっとね、ライン・フェルターって名前だね」


「…………………は?」


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