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オラシオン  作者: とりあえず全国の山田に捧げる
Chapter:Ⅳ Second World
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Episode 43 Another Method

こんな時になんだよコイツ。

最後の出入口が瓦礫で塞がれたせいで、逃げようにも逃げられなくなったし。


………いや待て。

そもそもコイツどうやってここに来たんだ?

他に非常口とかがあるのか?


だけど、それらしいのは見当たらない。

一体どこに?



「電撃無効にして」


『電撃を無効に設定しました』


「で、どうすんの?やるの?」



なんか……あんまりコイツと戦いたくないんだよな。

理由は自分でもよく分からないけど。



「やらないなら、こっちから行くけどいい?」


「今は先に逃げる方が大事だと思うんですけど!?」


「さあ……どうだかなっ!!」



そう言った後、すぐに襲い掛かって来た。


咄嗟に後ろに回避し、剣で攻撃を防いだ。

だが相手の攻撃は、あまりにも早く、力強い。

吹き飛ばされそうになったが、何とか堪える。



「嘘だろおい……」



明らかに相手の方が格上。

強いというのは出まかせであって欲しかったが、しょうがない。



「皆さん!この子がここに来たってことは、他に抜け道があるはずです!探してください!」


「分かった!」


「任せとけ!」



とりあえず仲間の人達には抜け道を探すのを頼んだが、大丈夫だろうか?

抜け道が見つかる前に俺が死ぬかも………



「殺さず捕まえろとは言われてるけど、それ以外は何も言われてない」


「………手足斬ったりとか何でもありってことか」



時間も力もない。

一体どうしようか。



「あと3分で爆破する!それまでに出口を見つけるつもりだが、念の為覚悟はしておいてくれ!」



3分!?

間に合うか?



「3分以内に終わらせればいいんだろ?ラクショーじゃん」


「舐めプはいずれ身を滅ぼすよ?」



実体験を基に教えてあげたが、効果があるようには思えない。

というか、舐めプされても勝てる相手じゃないと思う。



「………じゃあ、行くぜ?」



そう聞こえた瞬間、いきなり襲い掛かってきた。

今度はしっかり防げた。


だが繰り出される、連撃、連撃。

攻撃速度が早すぎる。

後退せざるを得ない。



「………!う、うわぁっ!」



気が付くと、転んでしまっていた。

氷で出来た段差が原因だ。

相手も魔法を使えるみたいだ。


すぐさま体勢を立て直そうとは思うが、すぐに次の攻撃が来て行動までには至らない。

横に回避しながら何とか体勢を立て直した。



「魔法までちゃんと使えるんだな………」


「お前も使えるんだろ?何で使わないのかなぁ……」



カイルとレイドさん以外に魔法を使って戦う人なんて知らないから戦い方を知らないのが大きい。

それに、人間と戦うなんて思わなかったから魔法をあんまり練習してない。



「………!速―――」



再び相手の攻撃が始まった。

さっきと同じように、後ろに移動した。

が、ただ後ろに移動したわけじゃない。

身体強化で一気に距離を取った。


仲間が抜け道を見つけると信じるとして。

俺は魔法を使った戦い方、もう少し見てみよう。

次会った時は負けない。



「はああああ!!」



一気に距離を詰める。

正面から向かってくる。

そう思わせて、直前で跳び、背後に回る。



「これで……!」



頭目掛けて全力で剣を振る。

もちろん殺す気は無いので、刃がない部分をぶつけるつもりだった。



「………弱いのに殺す気がないってそれ、死ぬよ?」



氷の壁が突如現れ、防がれてしまった。

着地したその瞬間、俺の左右には氷の壁が出来た。

目の前には相手がいる。

上と後ろだけが空いているが、天井が低いせいで動けるのは実質後ろだけだ。


魔法も相当のレベルなのがようやく分かった。

ますます勝てる気がしない。



「どうしよ………」



相手が迫ってくる。

後ろに移動するしか無くなる。

何度も、何度も後ろに―――



「さあ、斬られるか焼かれるか!」



後ろに炎の壁がある。

誘導されていたのは分かっていたけども。



「ぐっ……」



何とか剣で受け、耐える。

けど押し切られそうだ。



直後、大きな地震が起きた。

俺も相手も大きな揺れに耐えてはいるが、体勢を崩しそうになる。

そして、氷やら炎やらが全て消えたのを見た。



「まさか、爆発がもう!?手こずった………!」



魔法が消える条件は何だ?

今回は地震で体が揺れたのが原因だが、他にも条件があるはずだ。

うまく魔法が発動できないとそれまでの魔法が全て解けるとか?



「あ、逃げるの?最初からそうすればよかったのに」


「うるせぇ!」



捨て台詞を吐いた後、俺では追えないほどの速度で走り出した。

………カッコ悪いなぁおい。


にしても身体能力高いなおい。

足速すぎだろ。



「おーい!いるかー?」



仲間の人達と思われる声が聞こえてきた。



「います!」


「さっきの子が逃げた方向に扉みたいなのがあった!早くこっちに来てくれ!」


「分かりました!」




---




「いやー待機して様子見ててよかったよ。おかげで外に出ることが出来たし」


「まさか床にあったとは。しかも分かりにくいようにしてあるし」


「………この爆発、大きすぎません?」


「そりゃ、採掘場を爆破して動かなくするのが目的だし」


「何人、死んだんでしょうか。爆破の勢いで色々飛び散って、街の方まで影響が出て」



他に方法が無いのか。

これ以外に、何とかする方法。


………政治を裏で操ってるアレリウスという一族。

母さんもそうだから、俺も一応血は継いでいる。

それを利用したら………


これ以外にも、やっぱり方法はあったのかもしれない。

それなのに………



「ほら着いたぞ。そんで、ここの地下が………!」



アジト。

テロリストが隠れ住んでいる場所。



「ようやく来たか」


「エルドさん………」



次にエルドさんが取った行動は、俺を殴ることだった。


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