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欠損少女  作者: 同時斬
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第9話、クレーム対応〈物理〉

第9話、クレーム対応〈物理〉




 「やったンゴーーーーーーー!!!!ファンから高級な牛肉を貰ったンゴーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

と大喜びしている理恵。

アマゾネスの欲しい物リストにあった高級牛肉を、ファンの人が買ってくれたのだ。

理恵の欲しい物リストは、高級な肉や魚、お酒やツマミ、デザートなどが多い。

小説の資料のためにファンの女性のアマゾネス欲しい物リストを聞くくらい、自分の欲しい物リストがオッサンみたいな自覚があるようだが……

あと、ファンのみんながプレゼントを沢山くれるので、誕生日を3週間もやっていた。

自称18歳という設定は、どうしたの?


「沢山貰えたから少し優ちゃんに、お裾分けするンゴ。」


さっそく優の部屋へ行く理恵。

チャイムを押そうとした理恵だが、部屋の中から大きな物音がした。


「ふぉ⁉」


驚く理恵。

扉には鍵もチェーンもされていない。

理恵は、すぐに部屋に入って様子を調べる。


「ちょっと、何事⁉」


「あっ、先生。」


優は台所にいた。

どうやら料理をしていて道具を落とした音だった。

以前は料理が得意な優だったが、き腕を失くしてからは、ほとんどの料理が出来なくなった。

それでも頑張って料理をする優だが、左手の絆創膏ばんそうこうの数が結果を物語っていた。




 理恵と優で道具を片付けて、理恵の持ってきた肉で優と一緒に焼肉をすることにした。

焼いた肉をツブヤイターに載せる理恵。


まんじゅう@小説発売中「アンチを斬り刻んだ肉うんめえええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ。」


「ありがとうございます。夕飯を作って貰った上に、こんないい肉いただいて……」


「たいした事ないンゴ。」


まあ野菜と肉を適当に切って、鉄板で焼いてるだけである。

先生は、あまり料理は得意ではない。


「あまり無茶してたら駄目ンゴ、とはいえ私は料理上手くないから……」


理恵は作れる料理を頭に浮かべる。

一人焼肉、一人しゃぶしゃぶ、一人ちゃんこ鍋、一人すき焼き、一人飲みのツマミ……


「ぐはっ!‼」


「えっ、先生⁉」


自分の料理のラインナップで、理恵は精神にクリティカルダメージを受ける。

ですよね~~~~


「ううっ、仕方ないンゴ。ツブヤイターで助けを求めるンゴ。」


理恵はツブヤイター仲間のレアチーズに助けを求める。

3人の料理の実力を理恵は知っていた。

紫はんぺんは、どんな料理でもダークマターを錬成れんせいしてしまう腕だ。

マリリンは知識はあるのだが、出来てる物を買えばいいと言って、料理はしない。

なので、お菓子も作るくらいに料理が上手いレアチーズに助けを求める。


レアチーズ「任されたお、でも優ちゃん先生と焼肉なんて羨ましいんだおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


という返事と一緒に動画がついていた。

動画には……


「今日は変わった状況で料理をするお。」


レアチーズは顔をアニメの面で隠していて、右腕をロープで使えないようにしていた。

それから通販番組のように、いろんな道具を使いながら料理していく。

少し苦戦していたのだが、問題なく料理していく。

さらに使った道具も、どこで買えるのか、値段や代用品などのことも、細かく教えてくれた。

優は動画に、とても喜んで感謝していたが、理恵は少し違和感を感じた。

まるで優のための動画の作りだった。

レアチーズから、さらにコメントがくる。


レアチーズ「実はこれ、マリリンさんに指示されて作ったんだお(*^-^*)。こうすれば先生に喜ばれるって、言われたお。手柄たがらも私にあげるって言ってたんだけど、なんだか動画作っているうちに優ちゃんの事を本当に考えて色々調べていたんで、気が変ったので報告しておくお('◇')ゞ。」


理恵はレアチーズに御礼のコメント返信をする。

マリリンは確かに色々詳しかったり、調べたりしてくれていたが……

今の優の状況にピッタリすぎる動画だったのだ。


「ンゴ……」


だが、嬉しそうに動画を見てメモしている優を見ていると、別にそんなことはどうでもいいか、と考える理恵なのだった。




続く




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