第23話、マリリンの謎
第23話、マリリンの謎
数年前の、とある嵐の夜。
大きな屋敷の一室にベットに横たわる老人。
側に白衣を着た医師が一人とスーツ姿の男たちが数人いた。
老人には点滴や心電図などの管やコードが多数付けられていた。
診断をしていた医師が男たちに告げる。
「おそらく、今晩が山かと……」
「そうですか……」
男たちは各々で納得したり覚悟したりしている。
「あぁ……うあぁ……」
老人が呻くように声を出す。
自分を呼んでいるんだと男の一人が理解し、近くによって話を聞く。
「なんでしょうか?」
「決してよいと言う人生でもなかったが……自分なりに満足している……ゴホッゴホッ……結婚もせず仕事して……会社を作って好き勝手したのじゃから……会社や財産は貴様らに任せる……あと趣味でやっていたネットでのことじゃが……少なくてもファンがいたのでのう……ゴホッゴホッ……うまく説明して……ゴホッゴホッ……ゲフンゲフン。」
「会長!!」
老人は容態が急変して、そのまま息を引き取った。
老人の最後の頼みが不明のままで……
そして現在。
今日も、いつものメンバーが集まってREINをしていた。
そこでマリリンが、みんなに重大発表をする。
マリリン「まんじゅう先生、紫はんぺん、に続き私も書籍化作家に、なりました!!」
ゆんゆん「わあっ、おめでとうございます!」
紫はんぺん「マジかよ……」
レアチーズ「別にどうでもいい、興味ないお('ω')。」
まんじゅう@薬用の酒を飲む美少女「私に、焼うどんを奢るンゴーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
優以外、まともに祝っていなかった。
酷い連中である。
ゆんゆん「ちなみに、どんな作品なんですか?」
マリリン「あーーーー、優ちゃんは買っても読んでも駄目なんだよ、18禁の作品なんだよ。」
ゆんゆん「そうなのですか……」
残念がる優。
マリリンは、他の3人に頼む。
マリリン「というわけで、3人とも俺の小説を一人3冊買ってくれ。観賞用、保存用、布教用で3冊な。」
紫はんぺん「電子書籍で買うよ。」
マリリン「電子書籍でも3冊、観賞用、保存用、布教用で。」
電子書籍で、それって……
レアチーズ「まんじゅう先生の真似だお(*^-^*)。」
まんじゅう@思考と行動が50歳代の美少女「私、そんな変な事言ったンゴ(。´・ω・)?」
全員「えっ!?自覚ないんですか?」
まんじゅう@血圧が150以上ある美少女「みんな酷いンゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゆんゆん「アハハハハハッ。」
と先生をイジる皆と優。
文字でのやり取りだが、優が本当に楽しそうだと思えた。
紫はんぺんがマリリンの小説を読み終わる。
面白くて良作と言っていい作品だった。
18禁だけどねw
だが……
「少し妙なんだよなあ。」
と、紫はんぺんが感想を漏らす。
紫はんぺんは以前企画したネット小説デスゲームで、マリリンの作品に目を通していた。
以前の作品も面白かったが……
「作風が変化しすぎ、なんだよなあ。」
書いてるうちに変わるのは、よくあることだが……
分かりにくいが、何か根本的な事が違う気がした。
「他にも感じる所があるし……」
紫はんぺんはマリリンが作った動画を再生して観る。
今回は、ここまでで次回は、マリリンの作った動画の話です。
続く