第一話、自称美人巨乳天才女流作家(笑)
この物語はフィクションです。
作品に登場する人物などは、現実とは一切関係ありません。
まあ、一応メインの人には許可取ってます。
読めば気付く人は、誰がモデルかわかるので……
第一話、自称美人巨乳天才女流作家(笑)
夜空が明るくなる頃、マンションの7階のベランダから一人の女性が現れる。
髪は黒いがボサボサで洗っていないようだ。
大きな眼鏡が目立つくらいで、他に特徴は無い感じの見た目だ。
服装は学生時代のジャージを着ていた。
そのころから体格が変わっていないのか、サイズはピッタリだった。
顔色が悪くてフラフラしていたが、ベランダの手すりを掴んで大声で叫ぶ。
「ギリギリできたンゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
彼女の名前は、高橋理恵。
年齢は29歳なのだが、設定で永遠の18歳にしている。
ネット小説家で、たまにネットのオマエチューブでオーチューバなどの活動をしている。
作家名は鹿道まんじゅう。
ファンからは、まんじゅう先生や連射音先生と呼ばれている。
今は、締め切りギリギリだった原稿を徹夜で書き上げて、編集部に送信し終えたところだ。
仕事を終えた喜びで、ベランダに出て大声で叫んでいたのだった。
「ふうーーーーーー、ひと仕事終えた後は気分がいいンゴね。さてと……」
理恵は徹夜明けだが、すぐに寝ようとはしなかった。
ポケットからスマホを出して起動する。
「2時間前にやっていた、ツブヤイターをするンゴ。」
そう言って鳥のマークのアプリを押す。
締め切りギリギリだったのに、2時間前にスマホやってたのかよ……
スマホの画面をスライドさせて、自分のツブヤキに対しての返信や、フォローしている人のツブヤキをチェックしていく理恵。
「アンチは殺す!(。´・ω・)ん?」
よく返信してくれるファンの一人、レアチーズ@ババロアさんが新作のツブヤキをしていた。
レアチーズ「早朝のコンビニで新作の人気スイーツをゲットだお(*^-^*)。とっても美味しい。クチャクチャクチャクチャクチャ……」
とコメントと一緒に、美味しそうなスイーツの画像が載せられていた。
グーと、理恵のお腹の虫も鳴る。
「うまそうンゴね。そう言えば今日は雑誌の発売日だったし、今からスイーツも一緒に買ってくるンゴかねえ。海賊や呪物の話の続きも気になるンゴ。」
理恵はレアチーズのコメントにハートマークを付けると、スマホをポケットにしまい洗面所へ。
顔を軽く洗い、身支度もそこそこに財布を持ってマンションの自分の部屋を出る。
扉に鍵をかけていると……
「おはようございます!」
「ンゴ?」
急に大きな声で挨拶されて驚く理恵。
振り向くと黒髪でツインテールの制服を着た女の子が立っていた。
少し小柄だが、元気で明るい子だ。
彼女の名前は、青木優、14歳の中学2年生。
まんじゅう先生の初めてのファン第一号の女の子だ。
続く