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悪役になった元剣聖ちゃん  作者: ちゃとらねこ
9/17

ご招待

(-_-)zzz

「ヘリアさんヘリアさん!さっきの、熊をぐさぐさーってしたのはどんな魔法なんですか!?」

「そういえば私も気になっていたのだ。あのような魔法は見たこともない。よければ教えてくれないか?」


 現在俺は、馬車内で質問攻めに遭っています。


「あ〜、えーと、アレは厳密に言えば魔法というよりは魔力を使った剣技で・・・」


 この質問で既に5つ目だ。娘が質問すると確実に父も話に乗ってきて、両方に伝わる説明をしなきゃならないのが結構大変なのだ。馬車に乗ってから町までの道の半分を進んだ程度なのに、精神的にはもうクタクタになってしまった。


「どういうことですか!?」


 うぅ、キラキラした目が・・・!そんなに期待に満ちた視線を浴びせないでくれ・・・!あと領主様(ガリアス)!あんたまでキラキラ・・・いや、ギラギラに近い視線向けるな!普通に怖いから!


 なお、こうした展開が町に着くまでの半刻の間続き、まったく休まることのない道中となった。



 ◇ ◇ ◇


「通してくれ」

「子爵様がお帰りになった!道を開けろ!」


 町の入口の検問をたった一声で開けさせた光景に少し驚いた。流石は領主だね。あと、子爵だったのか、知らなかった。


「・・・?子爵様、そちらの少女は?」

「恩人だよ。屋敷に招こうとおもってね」

「そうでしたか。一応、名前だけは確認させてもらっても?」

「あ、はい。ヘリアといいます」

「ヘリア様ですね。ようこそ、フォリスへ」


 この町の名前かな?フォリス、ね。子爵様のファミリーネームが由来だったりするのかもしれない。


「さて、では我が屋敷へ案内しようか」

「お願いします」

「ヘリアさんヘリアさん!」


 お嬢様、せめてもう少しお静かにね。




「ほぇー、賑わってるんですね」

「まあね。少し離れたところに海があるんだ。海辺の村や町から海産物が届くから、そのおかげさ。海独特の潮の香りもするんじゃないかい?」


 ヒクヒクと鼻を動かすと、確かにそれらしい匂いがした。


「海産物かぁ・・・最近は食べてなかったな」

「だったら是非ともこの町でたらふく食べていくといい」

「ヘリアさん!一緒に町を見て回りませんか!?」


 ガリアス様と話をしていると、やたらハイテンションなお嬢様から観光に誘われた。

・・・今更だけどさ、俺まだこのお嬢様の名前知らないんだけど。ちょっとやばくね?


「領主様、あの、娘さんのお名前は・・・?」

「む?そういえばまだだったか?ふむ、なら挨拶しなさい」


 お嬢様様がスッと立ち上がって俺の真正面にくる。


「改めまして、フォード子爵家当主ガリアス・フォードが娘、ソフィエラ・フォードと申します」



 ・・・おぉう。人懐っこい小動物みたいだったのに、突然、華麗なお嬢様になった。え、もしかして別人だったり?


「ちょうど自己紹介も済んだところで、屋敷が見えてきたぞ」


 視線を前に向けると、そこにはかなりの大きさのお屋敷があった。


「さて、お腹も空いているだろう。海鮮料理、期待してくれたまえ」



 さぞかし豪華な海鮮料理なんだろうなぁ・・・ジュルリ。


 頭の中が一瞬でご飯色に染まったヘリアだった。



(=^・・^=)

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  主人公は女の子になったから、剣はレイピアみたいな細剣を使うのかな? [一言]  ヘリアちゃんが少女の見た目で、脇毛などのたくさん陰毛が生えてきて、恥じらいやギャップ萌えを見たいですね…
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