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悪役になった元剣聖ちゃん  作者: ちゃとらねこ
15/17

大義名分

さぁ、嵐のはじまりだ。

 朝、子爵様のお屋敷で、俺は妙な騒がしさによって目を覚ました。まだ早朝だというのに、屋敷全体が何か焦っているような、騒々しい雰囲気だった。

 何事かと思っていると、突然バンッと突然客室の扉が開かれ、このお屋敷のメイドが飛び込んできた。


「へ、ヘリア様!ソフィエラお嬢様を見てはいませんか!?」

「いえ・・・何かあったんですか?」

「お嬢様が・・・お嬢様がいないのです!」



 は?





 ◇ ◇ ◇


「子爵様!何があったんですか!?」

「あぁ、ヘリアくんか・・・ソフィエラのことだろう?・・・これを見てくれ。私もそれ以上はわからないんだ・・・」


 子爵の居場所をメイド達に聞いて訪れた私に、子爵は一枚の紙を見せた。それなりに質のいい、平民より貴族が使う物だ。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ガリアス子爵


お前の娘は預からせてもらった。


娘の命が欲しくば、今夜○○に一人で来い。


誰かを連れてきた場合、娘の命はないと思え。


()()()()()を期待している。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





「まさか、誘拐?」

「起きた時に、私の机に置いてあったものだ。何故ソフィエラが狙われたのかはわからん。だが、私を呼び出したところを見るに、狙いは私のようだ。すまないね、ヘリアくん。こんな時に・・・」


 気丈な口ぶりではあるが、子爵の顔は既に蒼白だった。

 愕然とした。なぜソフィが?まさか俺と関わったことに関係が?


「・・・犯人の目処は?」

「まだだ。だが、君が関わる必要は・・・」

「手伝わせて下さい。これでも、彼女とは仲良くなったつもりです。確かにまだ出会ってから大した時間は過ごしていない。でも、助けたいんです」


 犯人もわからないなら一人でも手は多い方がいいだろう?しかし、子爵は渋い反応を返した。


「だが、無関係な君を巻き込むのは・・・」


 あ?無関係。無関係、ねぇ。それは、いくらなんでも――――


巫山戯(フザケ)んな」

「・・・え?」

「こっちから関わりたいっていってんだ。それに、無関係?昨日一日仲良く観光してた程度じゃ、友達でさえないってか。もう一度言う。ふざけんな」

「・・・」

「関わらせろって言ってんだ。大人しく関わらせればいいじゃねぇか」


 口が悪いのは百も承知。その上で言わせてもらうぞ。


「友達を助けるのに、大義名分なんてものはいらねぇだろ!」


 あるいは、ただの子供の癇癪なのかもしれない。

 けれどそれこそが、今の俺の素直な気持ちだった。



 この体ではじめてできた友人なんだ。何があっても、返してもらう。

うまく書けなかった・・・ごめんなさいm(_ _;)m

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