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悪役になった元剣聖ちゃん  作者: ちゃとらねこ
13/17

ギルドの偉いさん

 ノリと勢いだー!


 第7部の技名のとこをちょっといじりました。意味はないけど興味あったら見てみてください。



 では本編どうぞ。

「一体何事だお前ら!なんでガキの泣き声がしてる!」

「さ、サブマスター(サブマス)!」


 うーん、流石にマスター本人は来ないかぁ。ギルドの施設の二階から階段を降りてきたのは、サブマスと呼ばれた筋骨隆々な肉体の上に服を着たのが丸わかりの、窮屈さが顔にありありと浮かぶ大柄の男。


「こんにちは、サブマスターさん」


 ソフィが随分フレンドリーに話しかける。え、ソフィ?このおっさんと知り合い?てか、仲いいかんじ?


「おお、子爵様んとこの嬢ちゃんか!相変わらず男臭えとこで悪ぃな」

「いえ、来たのはこちらですから。お気になさらず」


 なんか、大人の会話?あれ、精神年齢一番幼いのって俺?いやいや、そんなわけ・・・ありそう。うへぇ。あとおっさん、アンタが男臭え言うか。


「で、そっちの見知らぬ嬢ちゃんが泣き声の発生源か?」

「んっ、ひっく、すん・・・」


 とりあえず、泣き真似の直後だから続行しときました。内心は困惑おんりーです。自分でやっといてなんだけど、どうしようねこれ。


「あ、あの、サブマス。これには、えっと・・・」

「もういい。お前はちょっと黙っとけ」

「・・・はい」


 受付嬢さんの弁明を一刀両断、のちに俺の方に向かってくるサブマス。野次馬どもは一瞬で道を開けている。おい、野次馬連中や、さっきまでの威勢はどこ置いてきた。


「さて、嬢ちゃんや。名前は?」

「・・・ヘリア」

「ギルドには何しに?」

「買い取り。あと、登録」

「ふむ、登録の方は了解した。で、買い取りの品は?」


 スッとカウンターに散らばった、受付嬢曰く『ガラクタ』と『生ゴミ』を指差す。さて、サブマス殿の反応や如何に?


「・・・悪いがこの場での評価がつけられん」


 野次馬どもは当然クソキモい笑顔。まじキモい。

 ふーん。で、ちょっとはじめの沈黙が気になるんだけど、どういう意味なんです?


「というわけで、ちょっくら二階に来てくれ。あぁ、子爵様んとこの嬢ちゃんも来てくれていいぞ」


 ほう?これは期待していい感じかな?あと何気にいいおっさんだなコイツ。

 ちなみにこのサブマスのセリフの直後、野次馬&受付嬢の空気が凍りついたらしい。ま、俺は知らねぇけどな!



 ◇ ◇ ◇


「つーわけでギルマス。俺じゃ判断できんから、後頼む」

「はあぁぁぁ〜〜〜・・・まったく。冒険者の阿呆どもや(たわ)けの受付嬢もそうだが、君も大概馬鹿だったらしい。あぁいや、見た目からただの脳筋なのはわかるからある意味想像どうりか」

「ギルマスって息するみたいに毒舌吐くよな」

「だまれ脳筋」


 うわぁ、またキャラの濃そうな人でらっしゃるわぁ。ちなみにギルマスは女性である。ぜってーこのヒト強いわ。


「で、そっちのはじめましてな女の子がブツを持ってきた子かい?」

「おう」

「あ、ソフィエラのお嬢さんは久しぶりだね」

「はい。いつもお世話になっております」


 やべー。空気に圧倒されて俺まだ一言もしゃべれてねーや。


「で、それが例のブツ、と。ちなみに脳筋。君はどう見た?」

「一見ただの獣の毛皮だの爪だのに見えるが、なんかかなりの量の魔力を持ってるのはわかった。以上だな」

「うん。まぁ概ねそんなとこだね。はっきり言えば私にもこれ以上はわからないんだ。さて、そこの新顔ちゃん。名前は?」

「ヘリアです」

「・・・これは君自身が戦って刈り取った素材?」

「はい」

「じゃあ端的に。なんの素材?」

「推定だけど、グレートベアー・・・」

「ほう」

「の変異種。タイプは多分暴食(グラトニー)つまり腹ぺこ熊」

「―――――へ」「は?」


 さて、どうなったかを簡単に言うと、ソフィはいつもどうりキラキラさせて(諦めた)、残り二人が硬直した。


 お〜い、仕切り担当さんや〜い。固まってたらマジで話が進まんのですよ〜?早急に再起動ぷりーず。



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